第11話「お金の使い方💰」
「ごめん、ちょっと今お金ないわ、、、」
東京の大学に通う学生ならではのブルースに、正面から向き合って行くこの連載。第11話は、大学生お金の使い方にまつわるお話。人は仲良くなればなるほど、その人のお金の使い方を含めた、人間性や余裕なんかが、良くも悪くも浮き彫りになってくるものである。
「大学生は、好きな事にお金を使えていいよね。」なんて事よく言われるんですよ。でも実際は、気づいたら財布に入っていた千円札が何枚かなくなっている事、よくあるんですよね。ほんと、何に使っているのか、自分でも見当がつきません。実際に、僕も含めて周りでもお金に余裕がない子、多いと思うんです。ギャンブルにハマっている子もいれば、タバコを吸っている人もいて、年中飲みに行っている子もいる。でもお金の使い道は自由ですし、別にそれ自体をどうこう言う権利は誰にもありません。
ただこんな子、あなたの周りにいませんか?場面は、友達と一緒に遊んでいる時。常に「俺、マジでお金ないんだよね。」と言っている子。こういう人が自分にとっては、とても厄介に感じるんですよね。きっとこれを言う子は、本当にお金がないことを、知ってほしいだけなんだと思うんです。そう言う、追い込まれたい系、スリル味わいたい系男子、なんでしょうね。ただ、それを聞いているこっちの身にもなって欲しい、って話なんです。
この前、友達から受けた相談で、遊びに誘った時に、初めて「ごめん、ちょっとお金ないわ。」という理由で断られたらしいんです。それ以来、何回も同じ理由で断られ続けているんです、って。その友達、学校では、一緒に授業も受けるし、昼食も取るくらい仲が良い、らしいんです。だから尚更、「遊びに誘わないのは違うよな。」と思い、その相談相手は、一応に、彼に声をかけるらしいんです。でも毎回、結果は同じで断られていて困っている、という相談でした。しかも彼から「遊びに行こうよ、〇〇くん!」と言っていたのにも関わらず、ね。本当に怖い、怖すぎる。マッジで気の毒だなって思うし、どうにかしてあげたいけど、僕が介入するのもお門違いだし、本当にもどかしい気持ちになりました。
僕もあるんですよね、気づいたら、逆に誘っている自分が、気を遣ってしまっている事。しかも、遊びたい意識を向けてきたのは、彼からなのに。それだから給料が入る時まで待ってあげて、遊びに誘ったんです。それでもその彼は「お金が無い。」って言うんですよね、嘘か本当か僕にはわかりませんが、ね。だから気になって理由を聞いてみたんです。そしたら「友達からお金を借りていて、お金を返さないといけない」とか色々言ってくるんですわ。しかもね、そういう子に限って、車が欲しいだの、服が欲しいだの永遠に話してるんです。しまいには、前々から決めていたグループでの遊びの約束も、お金がないことを口実に断り、そのグループの空気までも気まずくさせるんです。
その子が、してみたいっていうからアテンドした合コン。それも、結局のところ、前日になってドタキャンされて気まずくなった事もありました。本当に、そういう人に限って、次の日、友達と居酒屋で飲んでいるストーリーをあげるんですよね。意味がわからないし、しまいには、その合コンドタキャンの件について、誤りの連絡もなしに、話し方が気に食わないだの当てつけられて、逆ギレもされたっけか。流石の僕も縁を切らざるを得ませんでした。きっと彼はドタキャンをする事に抵抗がないんでしょうね。てか、考えたことないんでしょうね、される側の気持ちが。本当にそういうとこからも余裕の無さが見えてきますよね。ならばせめて、自分のお金事情と物欲をひけらかさないでほしいんです。
相手のお財布事情を武器に、自分が傷付けられる。そういう人とは関わらないためにも、少し自分の周りの関係性を見直すことが必要だなと思った、この頃でした。
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