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読書記録

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読書記録です。本を読んで思ったこと。考えたこと。思い出したことなど。
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2022年7月の記事一覧

【読書記録】BUTTER

【読書記録】BUTTER

今回は、柚木麻子さんの、"BUTTER"です。
本屋大賞ノミネート作ではありませんが、読んで、感想書いちゃったので、投稿しておきます。

読む前に

柚木麻子さんの作品の中で、読んだことがない作品だった。
黄色い表紙のやつ、という認識があっただけ。全くどういうお話なのかのイメージもなく、読み始めた。

初めて読んで

前半はすごく、なんというか、人間の欲、というのが生々しかった。口の中に熱で溶けて

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【読書記録】猫を抱いて象と泳ぐ

【読書記録】猫を抱いて象と泳ぐ

今回は、小川洋子さんの、"猫を抱いて像と泳ぐ"です。

この本への記憶

大学生の時に、図書館で借りた。一人暮らしの部屋のベッドに寝転がりながら読んだ。その感触を、なぜか鮮明に覚えている。
小川洋子さんの本は、大好きな博士の愛した数式をはじめとして何冊か読んできた。どれも世界の見え方が独特で、美しくて、そこにすごく惹かれる (ちなみに博士の愛した数式は2004年の本屋大賞です、そのうち余裕あれば書

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【読書記録】名もなき毒

【読書記録】名もなき毒

今回は、宮部みゆきさんの、"名もなき毒" です。

ドラマ化もされた杉村三郎シリーズの2作目です。私はこの作品しか今まだ読んでいませんが。

読む前に

宮部みゆきさんの作品は、あまりたくさん読んでいない。なぜなら、私が苦手とするジャンルがメインだから (ミステリ系)。ただ、ミステリやサスペンスがメインのわりに、私としては読みやすい印象がある。それなのになぜあまり読んだことが無いのかというと、恐ら

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【読書記録】舟を編む

【読書記録】舟を編む

今回は、三浦しをんさんの、"舟を編む" です。

この本への記憶

これも実家にあったから読んだ本だなあ。気づいていなかったけれど、うちの父親は、本屋大賞なんかに入った本はわりかし購入しているらしい。歴代の本屋大賞、各年何冊かは実家にある。

言葉って素敵だ。素敵で、難しい。

言葉がないと伝えられないけど、言葉があったって完全には伝わらない。共通の言葉で認識しているものが、全く同じだとは限らない

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【読書記録】ヘヴン

【読書記録】ヘヴン

今回は、川上未映子さんの、"ヘヴン" です。

先に言っておきます。長いです。そしてあまり楽しい感じの文章ではないです。

読む前に

川上未映子さんの作品を、この方の作品だと意識して読んだことが無かったように思う。恐らく何作かは読んでいるはずだけれど。

初めて読んで

美しい言葉で美しく紡がれた文章なのに、なぜこんなにも読んでいて苦しいのだろうと思った。私は一体、どうやって生きればいいのだろう

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【読書記録】羊と鋼の森

【読書記録】羊と鋼の森

今回は、宮下奈都さんの、"羊と鋼の森" です。

この本への記憶

大学生になってからだろう。実家に帰った時に実家にあったから読んだ本、のうちの一冊かな。昔ピアノを習っていたことはあったけれど、調律、という視点を通してピアノのことを見たのはその時が初めてだった。中学生になるまでピアノを習っていたから (熱心な生徒ではなかったけれど)、今でも実家にはアップライトピアノがある。だから実家に帰ればいつで

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