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のりたまフリカケを作ってみた話。

お弁当のごはんがおにぎりだった頃、実はぺたーっと1枚巻き付いたのりがあんまり好きではなくて、のりなしのおにぎりを握ってもらっていたことがありました。

🍚あの頃のお弁当

いつしか握らない、バラごはんをお弁当箱に詰めてもらうようになって、そしてふりかけの小袋が添えられるようになりました。

母は毎朝お弁当の準備をしてくれていたので、子どもたちは起きてくると、その日のおかずが何なのかを目にすることができました。

きょうはエビフライだ、やったー。玉子焼きは甘くしてくれた? 明日はお肉の炊いたん入れてほしいな。

自分でお弁当を作るようになってからは、忙しい朝にごはんを炊くところから準備してくれていた、母のお弁当作りには頭が上がりません。

そんなお弁当の中で、おかずとは別に楽しみだったのが、ふりかけの種類。

🍚魔法の小袋

ふりかけは白いごはんの味を変化させてくれる魔法の小袋で、たらこやおかか、ゆかりなど、今ほどではないけれど、その頃もバリエーションがありました。おかずは準備している様子を見ればわかるけれど、お弁当箱にすっと添えられるふりかけは、家を出るときには今日の味が何なのかわからないことも多く、それは昼の楽しみになるのです。

お昼。お弁当の時間になり、カバンから取り出したお弁当箱に添えられたその小袋で、その日のごはんの味が決まります。

🍚ふりかけの王様

きょうはタラコ。明日は野沢菜。日替わりふりかけは、その日のおかずに合わせてチョイスされているようでもあり、それとは関係なく無作為に選ばれているようでもありました。でも不思議と、その日のメニューには、その日添えられたふりかけがベストマリアージュのように思えたのです。

中でもふりかけの王様的な存在だったのが、のりたま。のりにおかか、ごまに卵。シンプルだけど、ごはんに合わないわけのない組み合わせで、そしてあらためて見直すと、具材の種類が多くて豪華です。

🥚のりたまを作ってみよう

今回はそんな“のりたま”を作ってみようというお話です。

🍚材料(ごはん2杯分くらい)
・かつおぶし…小袋1
・卵…1個
・のり…2枚
・ごま…大さじ1
・醤油…小さじ1

小鍋にかつおぶしを入れて火にかけます。

よく混ぜながら乾煎りします。

かつおぶしが乾いてパラパラとしてきたら醤油を投入。

さらに煎って、醤油の水分がなくなったらごまを混ぜます。

これでおかかふりかけ完成。ぱらぱらした食感がいい感じです。これだけでも十分おいしいのですが、今回はさらに具をプラスしていきます。

なぜなら“のりたま”だから。

こうして見ると、味のベースは実は“のり”でも“たま”でもなく、おかかだったりしますね。自分の記憶が間違っていて、実はおかかなんて入ってなかったらどうしよう…。

急に不安になって確認してみましたが、大丈夫そうです。

🥚のりたまの卵とのり

安心したので続いて卵。炒り卵にしていきます。

表面コーティングの鍋を熱して、溶いた卵を流します。

かき混ぜながら加熱して、そぼろ状になってきたら仕上がりです。

のりたまのノリはもちろん海苔。

のりははさみで細く切ります。

これでのりたまの材料が揃いました。

🥚自家製のりたま完成です

ボウルに合わせます。卵のおかげで彩りもいいですね。

卵を崩さないように底から返すように、さっくり混ぜ混ぜ。

自家製のりたまの完成です。

あとはごはんにのせるだけ。

卵が大きくて豪華です。

醤油で煎ったかつおぶしとのりの磯系の香りに、ふっくら卵、ごまのぷちぷち食感がたまりません。

🍱のりたま弁当お試しを

本家と比べると卵が大きいので、おかず的な食べ応えがなかなかすごい。もはやふりかけというより、炒り卵丼的な感じもします。

でもちょっと豪華な気分にもなれて、ごはんが進みます。お弁当箱を開けて、小袋を破ってごはんにぱらぱら載せるのがふりかけのイメージですが、蓋をとったらどどーんとこんなお手製のふりかけが載ってるのもたまにはいいかもしれません。むしろ、ふりかけがメインのような豪華さです。

かつおぶしと醤油のザ・和な味と香りには、お魚の味噌漬けとか、牛肉のしぐれ煮とか、きんぴらごぼうとか、おかずも和食で調えたくなりますね。あ、梅干しは必須かも。卵の黄色と梅干しの赤で彩りもよくなりそうです。

子どもの頃の懐かしい想い出を豪華に変身させるこんなお弁当、一度試してみませんか。

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