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ウスターだばぁでセイロンカツ。

大阪のカレー文化は奥深いものがあります。

ここ数年話題といえば、スパイスカレー。たっぷりいろんな種類のスパイスの配合で、お店ごとの個性が出て、味わいも複雑。食べるだけではなく、つくってみてもスパイスをブレンドする楽しさにハマるタイプのカレーです。


🍛大阪スタイル混ぜカレー

スパイスカレーがニューウェーブだとすると、伝統のご当地カレーはこのスタイル。

いわゆる混ぜカレーというやつですね。

以前も混ぜ式カレーに関する記事を書いたことがあるのですが、実家のカレーもこのスタイルに影響を受けたカレーでした。

今回はそんな混ぜ式カレーの人気メニューを、アレンジ再現してみようと思います。

🍛大阪名物、出汁の秘密

大阪のニューライトさんは、セイロンライスの名前で出す混ぜカレーの人気店。そこにカツを載せたら、その名はセイロンカツと変化します。ライスどこいってん。まあ、ええわ。おいしいさかいにな。

セイロンカツのカレーソースの特徴は次の3つ。

  1. 牛肉のカレーがベース

  2. デミグラスソースを合わせる

  3. 出汁はラーメンスープ

ラーメンスープとはこれいかに。なんとも不思議な感じですが、お店のメニューにラーメンがあるので納得。ラーメンのスープはトンコツなら豚、鶏出汁ならもちろん鶏。仔牛からとる洋食の出汁、フォンドボーに通ずるものがあります。

🍛冷凍ストック大活躍

さて、ここで我が家の冷蔵庫チェック。するとほら、こんなに揃ってます。

一番左が衣をつけて冷凍しておいたカツ。時計回りに、デミグラスソースのベースになる香味野菜、カレー。そして最後は、チャーシューの豚ブロックの下茹で汁を使って鶏ハムをつくったスープ。豚と鶏の旨味の出まくった茹で汁を冷蔵しておいたものです。

なんと冷凍&冷蔵のストックで、セイロンカツに辿り着けそうじゃないですか。とりあえずいろいろ仕込んでおいた、過去の自分を褒めてあげたい気持ちでいっぱいです。

🍛つくってみようセイロンカツ

ではさっそく、セイロンカツつくっていきましょう。

🍛ソースの決め手はデミとスープ

まずは小鍋にカレー、デミグラスソース、豚と鶏のスープを合わせます。

このままぐつぐつ。スープがはいった分、カレーの味は薄まるので、解凍しつつすこし煮詰めます。

🍚ライスを混ぜてセイロンに

味を見て、いい煮詰め具合になってたら、ごはんの出番。

火にかけたまま、全体を混ぜ合わせます。

カレーのいい香りが漂ってきました。

🔥カツはひと口サイズ

トッピングはもちろんカツ。

冷凍のまま低めの温度の油にいれて、様子を見なが火を強めていきます。

一度返して、両面をきつね色にからりと揚げます。

揚がり具合は竹串を刺してチェック。中まで熱くなっていたらOKです。油を切る間に余熱もはいるので、冷凍のまま揚げるのも、そんなに難しくないと思います。

切り方はこんな感じ。まず縦にサクッと2等分、それから横にサクッ、サクッ。ひと口大にカットしておくと、スプーンで食べるのに便利です。

🥚決め手は卵黄

さあ、いよいよ仕上げです。

まずカツを載せる前の様子を。ここに卵を載せればセイロンライスですね。

もちろん今回つくるのはセイロンカツ。ごはんをすこし露出した状態になるよう、カツをトッピングします。

このちらりと覗くごはん。このスペースは重要です。

ごはんをスプーンですこし移動させて、真ん中に丸くポケットを準備。

卵黄どどーん。

どうでしょう。このビジュアル。おいしそうが溢れてきます。

🥄ウスターソース愛を語ろう

これがナニワメシ、セイロンカツ。

食べるときはもちろん、ウスターソースだばぁ。

関西のソース事情は、ウスター優勢。フライものはもちろん、おなじ揚げもんやしいっとけや、みたいな感じで天ぷら、なぜかはわからねどヤキメシにだってかけちゃう文化です。

さあ、これで準備万端、セイロンカツいただきます。

🥚卵を崩して食べますねん

卵黄を崩して混ぜながらぱくり。うん、まろやか。冷凍しておいたカレーは、けっこうスパイシーに仕上げたタイプなので、この卵の丸みがたまりません。さらにここにウスターソースも混じるので、味は一気に複雑に。

大阪名物、ナニワメシ。

混ぜカレーの上級メニュー、セイロンカツ。この夏、みなさんの食卓にもいかがでっしゃろ。おいしおまっせ。スタミナもつく思いまっせ。よかったら、試してみとくんなはれ。


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tokeiya
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