「爆弾」を読んで
遅ればせながらAudibleにて聴きました。
最初は爆弾魔と警察の攻防かなと思いながら読み進めていくと、それだけではない作品の深さを感じました。
語彙力が乏しくて、どう表現していいか難しい…
物語の中にも出てくることで、ホームレスと子供たちの命を天秤にかけたとき、どちらが優先されるのか。
命は平等としながらも、咄嗟の判断を求められたときにどちらの命が重いと判断するのか、何が正義で何が悪なのか。
自分の中の倫理観や考え方を揺さぶってくる作品でした。
2、3回目で内容を理解でき、4、5回目で自分ならどうするのだろうと置き換えて考えたり。
読めば読むほど考えが深まっていく、そんな作品でした!
かなりネタバレ含みます。
○ざっくりストーリー
些細な事件で取調室に連れて来られた容疑者。
終始とぼけた態度である容疑者が、突然爆破事件を予告し、実際に爆発が起きる。
本人は霊感だととぼけるものの、次の爆破もほのめかし、警察も取り調べに全力を注ぐ。
人を食ったような話の中に爆破のヒントを盛り込んだり、取り調べの警察官の隙を見て懐柔しようとしたりする容疑者。
正義を掲げる警察の倫理観に揺さぶりをかける巧みな話術と、これ以上の被害を防ぐために相対する警察の攻防が最大の魅力の作品。
どういう結末を迎えるか全く予想がつきませんでした!
○感じたこと
命は誰もが平等だとしながらも、実際のところは本当にそうなのか。
極限に追い詰められたとき、例えばホームレスと子供たちの命が天秤にかけられた場合は、心情的にどちらかを優先してしまうのか。
極論であるものの、読めば読むほど、深く考えさせられる物語でした……
○まとめると
ハラハラドキドキのサスペンス・ミステリー。
ミステリー要素よりもサスペンス要素強めの作品。
正義とは何なのか、自分が持っている倫理観を改めて考えさせられる小説でした。
これだけ何度も読み直した作品も初めてで、本当に考えさせられます!
Audibleでも聴けます。
語彙力の無さで表現しきれないのが残念無念です……
最後までお読みいただきありがとうございました。
おしまい。
#読書 #感想 #読書記録 #小説 #読書感想文 #毎日投稿 #毎日note #推薦図書 #爆弾 #読了 #サスペンス #ミステリー #Audible
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?