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裏千家流 茶の道(20)透き木の扱いでの修正!

先月の炉での炭点前でこの扱いについての修正の検討をしましたので、その結果を記述の思いがありましたが、すっかり忘れておりました! 今月からは風炉への変更なのですが、この点前は風炉でもあることなので皆さんにご判断をして頂きたく記述をさせて頂きます! 以前の所作: 次に透き木の扱いですが、 先ずは右の透き木をとって、左で扱い、右で左に返し、左の透き木をとり重ね、左でおきます! (風炉では釜の右側におくので、再度 右で左に返しておきます!) 後には、左でとって右で右に返して、上の透

    • 裏千家流 茶の道(20)透き木の扱い

      裏流の点前での課題ですが、4月の炉仕舞いとして通常に行われる透き木釜の炭手前での透き木扱いの所作に関する提示です! 2年前にブログ掲載したものですが、少し修正をしました! また速水流家元による7日の聖護院献茶の動画を拝見して、透き木風炉を使っておられたので思い出してのことです! 小生は師匠より、透き木は炉壇よりとって右に返し扱う、炉壇に戻す際も右に返すとの教示を受けています! この所作についての疑問は、茶友より受けた「右手に持った物は左に返す」「左手に持った物は右に返す」と

      • 裏千家流 茶の道(19) 茶の湯の作法

        小生の師匠から疑問の課題であったとの教示を踏まえての資料を頂いております。 読込んで見ますと曹洞宗の僧侶の説と理解できますが、詳細は不明です。 理のある説ではありますがそのまま受け入れて良いのか?との疑問は残りますが、皆さんのご認識を求めての掲載です! 古い伝統を持ち完全に簡素化されて無駄はないとされるが、はたから見ると明らかに無駄と思われる作法がある。 それは茶釜から柄杓でお湯を汲んで茶碗に移すとき、必ず余分の湯を釜にもどす作法である。 茶碗の大きさでお湯の必要量は無分量

        • 裏千家流 茶の道(16) 茶炭について!

          小生はお茶での炭手前に拘りがとても強いです。  思い起こせば昔の師匠の稽古場では、マンション茶室で換気トラブルがあったとかで、炭手前は中断をされていました。 自宅もマンションで炭手前はナシでしたが、転居で和室に炉を切り炭手前を始めましたし、40才過ぎにドイツへ転勤となってお茶の継続に拘り、床に敷ける畳を含めて土風炉に置炉や炭までの茶道具を持参しました。  またドイツでの業躰より炭手前を含めて指導も受けました。 帰国をして昔の師匠宅へ稽古に出向き、炭手前の実稽古はなしでしたが、

        裏千家流 茶の道(20)透き木の扱いでの修正!

          茶の道(15) 濱田庄司記念益子参考館

          先月29日(日)に益子で濱田庄司の参考館と美術館へ立寄りました。 昔笠間と共に益子にも陶器展で訪れ、益子では花入を買って今は細水指に使っています。 個人感ですが、益子焼はどうもお茶には向かない認識でその後余り訪れておりませんが、淡交誌にこの紹介があり立寄ってみました。 また記念館にあった案内地図に美術館の紹介があって、帰りの時に立寄ってみました。 庄司氏の陶芸作品は写真中心ですが、良く見かけているものなのでそれ程の感動もないのですが、とても素敵で印象的な環境施設でしたし、また

          茶の道(15) 濱田庄司記念益子参考館

          裏千家流 茶の道(14)

          茶道心講 反芻(はんすう)の先  岡本宗心氏著、淡交誌10月の記事 : 映画の「日々是好日」で茶の先生の「考えなくても身体がひとりでに動くようになるまでお稽古するのよ」というセリフがあって、見た人の印象に強く残り感動の反応に接するが心理学者としては、この言葉の「反芻万能」のニュアンスに違和感を感じる! 上達の心理的構造は、茶道ほかさまざまな道の達成課題で共通している! この状態は、学習心理学で「自動反応」と呼ばれる状態で、上達の道半ばである! 技量・力量の成熟は、反芻による自

          裏千家流 茶の道(14)

          裏千家流 茶の道(13) 光秀のお茶!

          先に麒麟がくる! の宗久の台子茶につき掲載をしておりますが、今年初に茶友との交流をした光秀のお茶につき、以下思い起こしたものです! この再考での課題は光秀の宗久と宗及との関連なのですが、その解明は?? さて、今年2月の淡交誌に竹本千鶴氏著「茶人としての明智光秀」の記事があります! 拝読での興味点では、光秀のお茶歴を「宗及他会記」を中心に説いています! * 先ずの興味は、光秀が辻玄哉と連歌の友であること! 紹鴎の一番弟子であり連歌師でもある玄哉との連歌会に同席をしている! 

          裏千家流 茶の道(13) 光秀のお茶!

          裏千家流 茶の道(12)NHKの麒麟が来る!

          は見ておられますか? これも浅めの話題ですが、11日の番組で今井宗久の台子茶を見ましたが、その台子飾りはどの派のものかとの疑問です! *天板に中央丸空盆、左に台天目、地板は風炉に唐金皆具 *水指の前に棗?へ象牙茶杓と茶筅おき 先ずは普通の茶碗の点茶でだして、その後台天目下ろして点茶、これは薄目で中茶です! この点茶順は番組の都合ですが、光秀は台から天目を素手にとって喫茶をしています! 杓立に火ばしがないので、まず千家流ではなく石州流や有楽流でもないので、遠州流くらい? 南

          裏千家流 茶の道(12)NHKの麒麟が来る!

          裏千家流 茶の道(10)口切の茶事について!

          いよいよ炉の季節が近づきましたが、茶友からの提示で先に掲載の宗保業躰書「茶の湯随想」に、後昔の話が出ていましたが、11月だけでなく口切の茶事をしても良いのでしょうか?雪の降った後に口切したものが後昔と書いてあったのでお聞きしますと!  小生には茶友のように茶事のできる環境でも体力でもないし、ましてや口切茶事の経験もありませんが、それが元来の茶事なので何時しても非難などはないのでは? との返信をしましたが、これには異論の方もおられるでしょうね!   小生の認識では、茶壷から

          裏千家流 茶の道(10)口切の茶事について!

          裏千家流 茶の道(9)利休クリスチャン説

          これは武者小路千家家元の某講演の論説を小生感性での纏め書出しです! 家元のこの説は昔に新聞での拝読をして驚いた記憶があります! またInet検索をすると、この説の発信もありますので、ご興味あれば拝読されては如何でしょうか! このクリスチャン説のみならず興味深い茶の説なので長々ですが、掲載です! * 茶の湯とは、今は茶道と呼んで、この言葉ができたのは江戸も末期です! 利休の頃に「さどう」と言われた形跡はなく、必ず茶の湯という言葉です!お茶は13世紀鎌倉幕府の頃、中国宋から入って

          裏千家流 茶の道(9)利休クリスチャン説

          裏千家流 茶の道(8)

          竹の花入れで茶友とのQ&A交信をしての纏めの記録です: Q: 土本業躰の大炉での指導に「竹の花入れは掛けて使え」とのポイントがありますが、竹の根がついている花入れは、床に置いてあるとそこから生えているように見えますが、ここでいう『竹の花入れ』とは、スパッと切れている花入れのことでしょうか。 A: ご理解の意味でしょうね、そもそも根のある竹花入れは誰の好みなのでしょうね? * 個人認識では疑惑が残ると思い風興集、鉄中夜話と調べましたが根付きの花入れの記述まではありません! そ

          裏千家流 茶の道(8)

          裏千家流 茶の道(7)

          裏流を支えた中心茶人であった宗保業躰の遺書「茶の湯随想」拝読で、茶友にこの読書をお薦めをした記録なのですが、内容は茶友M氏の書出しで提供を頂いた資料へ小生の追:補足を書き加えて提示をしたものです! 初のp(ページ)につき( )の追記があるのは、M氏保持の書と小生の書との相異によるものです: ・P18 年が開けても雪が降らず後の口切りが出来ないときは、薄茶で済ます (追:口切から年内が初昔、年が明けてが後昔、風炉になると極昔) ・P43 夜咄には水指に共蓋を使うがそれは塗に火

          裏千家流 茶の道(7)

          裏千家流 茶の道(6)

          土本業躰の訃報 とうに皆さんご承知でしょうが、随分前の2月9日に土本業躰が86才で逝去されたとの、訃報が4月号の淡交誌に記載をされております! もう昔ですがH24-28年に三回、業躰の指導T会に臨席をしており、その指導ポイントにとても納得をしたものです! 参加ゼミやT会での指導をされる業躰の中では最も高度で尊敬のできる方との感嘆の記憶が深いのです! その後に隠退?されたとかの話をお聞きして、もうT会への臨席も無意味との認識で現在に至っております! そんな尊敬の業躰さんが亡くな

          裏千家流 茶の道(6)

          裏千家流 茶の湯(5)

          茶湯一会集要約 先の記述で宗観の一会集で独座観念につき書出したことの思い出して、この度の要約の掲載を思い付いたものです! 過去の「茶と禅の会」でのお茶では、茶事の稽古茶をしましたが、その折に坐禅と茶書輪読をしており、この書の輪読もありました! 資料としては他流ながら高度な茶論との評価でその読書をお薦めします! 勿論、裏流とは別感性もありますが、十分に参考になると評価をします! (前書) *茶湯の交会は一期一会といいて、例えば幾度おなじ主客交会するとも今日の会に再びかえらざる

          裏千家流 茶の湯(5)

          裏千家流 茶の道(4)

          小生は四街道の禅堂に10年程通っております! それは茶禅一味のお茶探求での禅の修業です! その趣意のお茶として、茶と禅の会を行っております! 禅堂でのお茶は有楽流が主流で多くの茶人がおられますが、裏流は少なく禅堂に近い地域から茶人に参加をお誘いする為、以下のブログ掲載をしておりますが、まだ参加をくださる茶人もおられないので、改めての掲載です! この禅堂への入山を含め「人間禅」のHPをご覧くだされば 申込など詳細手続きも理解を頂けます! * ブログへの掲載 19-06-04 茶

          裏千家流 茶の道(4)

          裏千家流 茶の道(3)

          短冊棚(風炉)薄茶点前 これは今年初めに石州流の点前で興味を持ち裏流での試案を纏めたも! 野点との紹介で、寄合い茶会での薄茶席としては興味を持って頂ける点前ではないかと、茶友に紹介をしました! 二度の点前をして貰いましたが、コロナ被害もあり進展のし難い環境です! 初飾り:  *短冊棚を風炉の右手に並べ置く *棚飾り: 引出しの中に帛紗(八折り)をおき  上段:棗右茶杓左で柄杓も掛け  中段:茶碗に茶巾茶杓  下段:水指  地板:建水で中に蓋置  棚蓋の裏に短冊の飾り 点前(前

          裏千家流 茶の道(3)