裏千家流 茶の道(6)
土本業躰の訃報
とうに皆さんご承知でしょうが、随分前の2月9日に土本業躰が86才で逝去されたとの、訃報が4月号の淡交誌に記載をされております!
もう昔ですがH24-28年に三回、業躰の指導T会に臨席をしており、その指導ポイントにとても納得をしたものです!
参加ゼミやT会での指導をされる業躰の中では最も高度で尊敬のできる方との感嘆の記憶が深いのです!
その後に隠退?されたとかの話をお聞きして、もうT会への臨席も無意味との認識で現在に至っております!
そんな尊敬の業躰さんが亡くなられたことは、裏流にとってはとても残念なことと寂しく感じることです!
ご供養として、ご参考までに小生の得た指導ポイントは
*大炉
- 左手は陽、右手は陰
- 点前畳以外は逆勝手に足をしなくてもよい
- 詰は正客に道具を返す際、茶入を右膝にする
- 小間は踏込畳で点前をするので、右手で建水を持ち廻らず下がる
- 軸と花は関係を持たせねば=軸に花を近づけよ!
- 竹の花入れは掛けて使え
*和巾点
- 九条家拝領の名物切れを使い和巾を仕立てて翌年正月に記念の茶会を行った(この正月の茶会が後に初釜となる)
- この点前は淡々斎がこの故事にならいい定めたもの
- 瀬戸一重口が道具の規矩ではない、亭主の好みで良い
*利休献茶は正親町天皇への秀吉の黄金茶室の披露、唐物茶入、台天目での二碗点で真之真の点前、又献茶の台子荘りとしても残っている
*宗旦の献茶は後水尾天皇(東福門院が中宮)に行っている
*薄茶(四滴)
- 丸卓は一斗樽の胴を落とした形で本歌は一閑の作
- 弦付は弦横におき、横手(弦たて)にとって向う側で茶を汲む、四滴はどれも同じに扱う
- 末客は菓子を早めに取って器を正客に返す、自分の茶を引きに出る時についでに返すというのは良くない
- 客の退出時、亭主は茶道口に座して動静を把握しているべきである
- 丸卓には必ずしも薄器を荘り残す必要はない、天板に道具が多すぎるのは煩雑!
*その他のQ?
- 台子の最後で建水に蓋置を入れる時左手を添えるか?
手を添えなくても蓋置を入れられるので添えない、しかし茶人の感性で添えるのも可!
- はなびら餅の正面は?
菓子屋は手前に折って作りそのまま重ねて行くので、折目を向こうが本来だが、折目手前もよく見る、お菓子のこと何れなと良いのでは!
以上、とても悲しいことです!
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