ともまつりか

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ともまつりか

バンドcarpoolのベース / 写真撮ります📸http://tmphtmt.tumblr.com / 誘ってください✉️ tmphtmt@gmail.com / zine http://tmphtmt.thebase.in/

最近の記事

20200624

カメラを買いました。 ずっと使っていたMINOLTAのSRTもXDも最近調子が悪く、GR1もとうとうシャッターが切れなくなってしまったので。(GR1を使っている友人曰く、「自分もその現象になったけど放置したらいつの間にか直ってた」そうで、ちょっと放っておいてみます。もう修理に出せないんですよ〜。泣) ひとつ目はZorki-2Cっていう、1950年頃にソ連で作られたレンジファインダーカメラです。いわゆるバルナックライカのコピーで、ライカに比べると安い分操作の快適さは劣る…らし

    • 想像のレッスン

      今日の午後のこと。スーパーのお惣菜売り場でふと顔を上げると、ガラス越しに調理場が見える。清潔に保たれるための白衣や帽子、マスクを装備して黙々と調理する人々と、「おふくろの味」を強調したラベルが貼られて並んだ肉じゃがが、私の中でどうしても結びつかない。ということに、はっとする。普段、肉じゃがのその向こうについて想像することはあまりない。 ここにあるものを手がかりにここにないものを想う、その〈想像〉という心のたなびきがどんどん短くなっているようにおもう。何かの情報やイメージが眼

      • 20190529

        中村美優さんと散歩した日のビデオ日記です。 豪徳寺の八百屋さん(九百屋)でフルーツサンドを、コーヒースタンド(IRON COFFEE)でアイスコーヒーを買って、羽根木公園へ。茶沢通りまで散歩して、なにもかもが完璧な喫茶店(珈琲おーるど)で雨宿り。私はお花を、美優さんは花瓶を買って帰りました。

        • 20190524

          のぞみさんに教えてもらった、安くて早い現像のお店に出してみたらいい感じにかえってきたので載せます。minolta SRT SUPER に rokkor 50mm f1.4のレンズ、フジフィルムの業務用100です。 のぞみさんのおうちでおいしいごはんを山盛り作ってもらったとき。食べたもので自分ができていくこと、忘れないようにしないとな。ウラジオストクの旅の写真を見せてもらったり、好きなものや許せないものの話をしたり。いつも嘘がなくて、自然という言葉がいちばん似合う、大好きな人

          カタコトのうわごと

          それでもいろいろ苦労して思い出す作業が、小説を書く上で大切だと思えることが多いのは、別に自伝を書こうとしているからではなく、忘れることで成り立っていくわたしたちの日常生活の姿をとらえるには、見ている部分ではなく、忘れたものの方が大切だと思うからだ。 (カタコトのうわごと 「<生い立ち>という虚構」 / 多和田葉子) 幼いころ、離人症とか不思議の国のアリス症候群とか、そういう類の感覚に悩まされることがありました。数秒前が遠い昔のことに思えたり、夢の中にいるような感覚に陥ったり

          カタコトのうわごと

          少年は荒野をめざす

          5歳の野原に 少年をひとり おきざりにしてきた 今も夢に見る あれは 世界の果てまで 走って行くはずだった真昼 やけるような緑と 汗と言う名の夏が 身体にべったりはりついて 空には 付け黒子みたいな黒揚羽が 幾度も幾度も まばたきしていた あの少年は私 今もあの青い日向で 世界の果てを見ている (少年は荒野をめざす / 吉野朔実) 幼い頃、病弱だった兄の代わりのように自分のことを男の子だと思って過ごしていた狩野。少年としての自分を描いたこの文章がきっかけで中学生小説家へ、

          少年は荒野をめざす

          9.19 「まばたきの夏」オープニングライブ

          9月20日から23日までの4日間、尾山台Flussで個展「まばたきの夏」を開催します。写真展に先立ち、19日の夜にオープニングライブを行いました。 出演してくださったのは、鮎子さんとayU tokiOさん。 大前提としてお二人の音楽が大好きなのはもちろん、人間性というか佇まいそのものに憧れているところがあり、またそれは今回の展示の向かいたいところでもあったので、思い切ってお願いをしてみました。つまり、ものづくりに向かう姿勢(こだわるところと力を抜くところのバランス)、物事の

          9.19 「まばたきの夏」オープニングライブ

          銀河鉄道の夜

          今日から8月。スイスに来て2ヶ月が経ちました。あっという間に感じますが、振り返るといろんな経験をさせてもらっています。 普段の仕事のビデオ撮影とは別に、アイガーウルトラトレイル(スイス三大名峰として名高いアイガー・メンヒ・ユングフラウをはじめ、アルプス山脈の絶景の中を走るトレイルラン。「101km」の種目は、制限時間26時間、累積標高差はなんと6700mだそうです。)の撮影のお手伝いをさせてもらったり(日本語公式ページにも掲載いただいています。https://www.f

          銀河鉄道の夜

          旅をする木

          スイスに来て1ヶ月が過ぎました。 目が覚めてベランダに出ると、朝日に照らされた真っ赤なアイガーの稜線が迎えてくれます。その壮大な景色はまるで日常になっているようで、しかし、実際はただただ圧倒されるばかりです。私はこの先きっとこの自然に馴染むことはないのだろうと思わされます。 観光シーズンの真っ只中で、せわしなく移動する観光客にもまれて(またその人たちと行動を共にする仕事をしているのもあって)私の心が毎日忙しく落ち着いていないせいかもしれません。心が追いついていないので

          旅をする木

          生物と無生物のあいだ / 福岡 伸一

          「生命とは何か?それは自己複製するシステムである。そして生命とは動的平衡(ダイナミック・イクイリブリアム)にある流れである。」 遠浅の海辺。ちょうど波が寄せてはかえす接線ぎりぎりの位置に、砂で作られた、緻密な構造を持つ城がある。波は城壁の砂粒を奪い去り、海風は絶え間なく表面の乾いた砂を削り取っていく。ところが奇妙なことに、時間が経過しても城は姿を変えてはいない。同じ形を保ったままじっとそこにある。正確に言えば、姿を変えていないように見えるだけなのだ。 実は眼には見

          生物と無生物のあいだ / 福岡 伸一

          今を生きるための現代詩 / 渡邊 十絲子

          私にははっきりと、詩を含む文学を"学ぶ"ことからはぐれてしまった自覚があります。幼い頃の私は、作者の伝えたかったことを読み解いて正解や不正解を決められることが、なんだかどうしても腑に落ちなかったのです。 この本は、詩を読むってもっと自然でいいんだよというところからはじまります。詩は「よいもの」「美しいもの」「読みとくべきもの」なんかではなく、わからないけれど好きと叫んでよいものだということです。「わからない」の謎の種をながい間こころにしまって発芽を待つ。急いで答えを出す必要

          今を生きるための現代詩 / 渡邊 十絲子

          郊外へ / 堀江敏幸

          ”結論から先に言うと、私はこの本に打ちのめされて”しまいました。好きな文章は、本を開いて数行でわかります。上から下までゆるやかに流れて、すっと体に染み込んでくる。そこには書き手の虚栄も自己陶酔もなく、自然と紡ぎ出される言葉であるのに、知性、素養、そして品のある愛が滲み出ている…。そんな感覚です。 堀江さんは早稲田大学の先生でもあって、つくづくなんで私は文学部に行かなかったんだろう…と後悔しています。そして岐阜県出身でもあるらしい!いつかお会いしたいです。 様々な写真家や詩

          郊外へ / 堀江敏幸

          「わたしとあなたの物語」感想と日記

          先日、Fluss ( http://fluss.es/ ) で行われた詩の朗読会のお手伝いと撮影をしました。 朗読会というものに参加したのははじめてだったのですが、玉澤さんの心地いい声と小松さんの美しいピアノが混ざり合って、佐々木さんの小説があたらしい表現に生まれ変わるというのが、とても新鮮で素晴らしい体験でした。 私にとっての写真もそういう行為かもしれません。現実は現実で素晴らしいけれども、なにか特別な一瞬を切り取る事で、そこに解釈や感情、別のストーリーを探しているような

          「わたしとあなたの物語」感想と日記

          「春宵十話 / 岡 潔」感想と日記

          春を待ち焦がれています。まだまだ毎日寒すぎるね。 「人の中心は情緒である。情緒には民族の違いによっていろいろな色調のものがある。たとえば春の野にさまざまな色どりの草花があるようなものである。 私は数学の研究をつとめとしている者であって、大学を出てから今日まで三十九年間、それのみにいそしんできた。今後もそうするだろう。数学とはどういうものかというと、自らの情緒を外に表現することによって作り出す学問芸術の一つであって、知性の文字板に、欧米人が数学と呼んでいる形式に表現するもので

          「春宵十話 / 岡 潔」感想と日記

          「これが私の優しさです / 谷川俊太郎詩集」感想と日記

          詩を読むことには少しだけ抵抗があります。美しい詩的な表現に影響されて恥ずかしいことを揚々としたためる自分が、容易に思い浮かぶからです。恥ずかしいだけは絶対に避けたい…。 谷川俊太郎は、好きです。ユーモアがあって言葉が生き生きしていて、遠くて近いところからやさしく眺めて語っているようで。すごいなあと、ばかみたいな言い方だけどそう思います。 "「そうか、海は海だってことか。」「ぼくはぼくだ。ぼくはいるんだ、ここに。」" (「コカコーラ・レッスン」より) 言葉というラベルをぺ

          「これが私の優しさです / 谷川俊太郎詩集」感想と日記

          ミュージックビデオの撮影をしました

          イラミナタカヒロ ソロ名義 "こみゅにけいしょん"のミュージックビデオの撮影をしました。編集はイラミナくんです。 TEEN LOVE (too much) / こみゅにけいしょん とってもいい曲なのでぜひフルで観てください。ぼくのわたしのあの頃の景色や感情を歌っているような曲! そういえば前に、動画は撮らない方がいいと言われたことがあり(呪い)、なんとなく手を出さないようにしていたのですが。いやいやいや好きにさせてくれや、なので…。 自分がいま色々やっていることに得意

          ミュージックビデオの撮影をしました