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9.19 「まばたきの夏」オープニングライブ

9月20日から23日までの4日間、尾山台Flussで個展「まばたきの夏」を開催します。写真展に先立ち、19日の夜にオープニングライブを行いました。

出演してくださったのは、鮎子さんとayU tokiOさん。
大前提としてお二人の音楽が大好きなのはもちろん、人間性というか佇まいそのものに憧れているところがあり、またそれは今回の展示の向かいたいところでもあったので、思い切ってお願いをしてみました。つまり、ものづくりに向かう姿勢(こだわるところと力を抜くところのバランス)、物事の捉え方や見つめ方なんかです。勝手なイメージかもしれませんが…。

言葉にするのは難しいのですが、今回展示している写真たちは、「そういう感覚を忘れないぞ。」という気持ちで撮ったものばかりです。多くは書けませんが、スイスに滞在している間に辛かったことも疑問に思ったことも挫けそうなこともあり、そんな中で自分のバランスを保つために写真を撮っていました。そういう感覚が自分の中には確かにあるんだ、というのを支えにしていたというか。
だから、美しいものに救われた瞬間も、逆に「見かけだけのきれいなものに絶対に騙されるもんか」という反発の気持ちも写っています。

いつもは人物を撮ることが多いのですが、今回はほとんど風景写真を飾ります。風景の写真は、撮影している自分が映りますね。それが嫌で避けていたところもあったので、自分にとっては挑戦的でしんどいことです。人を撮るときは自分が無であるほうが許される気がするので。

日記的な文章も添えたすごく私的なものを、敢えてきれいに飾っていろんな人に見てもらうことで、色々に決着をつけよう、というのが個人的な思いです。対照的にzineはリソグラフ印刷で作っているのは、絶対にやりたかったことです。(hand saw pressさんに大変お世話になりました。)

Flussの黒川さんにお声掛けいただいて、じっくり話を聞いていただきながら、私のぐちゃぐちゃに絡まった考えをきれいに整理していただいて、今回のような展示のかたちになりました。本当にありがたいです…。
うわべだけじゃなくてちゃんと向き合いたい、ささいなことを見逃したくない、でも暗い気持ちになっても絶対明るく生きてやるぞ、みたいなことなんですが、そういう私の思惑はあまり語らない方がいいかもしれませんね。

お二人のライブは、やっぱり心の奥底までじわっと響くものがありました。なぜだか震えるものが本物なんだと思います。間違ってなかった!
すばらしい音楽で今回の展示がはじまることをとても幸せに思います。ありがとうございました。お二人の音楽のような展示になったらいいな。

長々とひねくれた気持ちも書きましたが、来てくれた方が「きれいだった!」「スイスに行ってみたくなりました!」と言ってくださって、ああ素直に嬉しいな〜と思ったのも本音です。とても美しい国だし、みんなにも行ってほしいなともちろん思うので。
それに普段とは違うことに色々挑戦しているせいで自分の心も落ち着いておらず、とにかく展示をみてもらってみなさんの反応をいただかないことには何も分からない!という状況ですので、とりあえず今日はこのあたりで…。私のことはさておき、先入観なく純粋に楽しんでいただけたら幸いです。

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