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【レビュー】『攻撃力を爆発させた敵陣でのボール奪取』~第20節ファジアーノ岡山VSツエーゲン金沢~

マッチレポート

岡山の攻撃力を爆発させた敵陣でのボール奪取

岡山の攻撃力が爆発した。

立ち上がりから岡山が強烈なプレスを仕掛けて金沢を襲う。代表活動で離脱中のデュークの代わりに1トップで出場したチアゴを先頭に圧力をかけていき、2列目の選手たちが連動する。連続したプレスでサイドに誘導して相手を囲い込むと、敵陣でボールを奪った。5分、イグォンが激しいプレスをかける。クリアボールを処理しようとした相手右SBに体をぶつけてボールを奪い、ゴールに向かってプレーしたことでCKを獲得。河野が蹴ったボールを中央でマークを外した本山がヘディングシュートを放ってゴールネットを揺らした。

幸先よく先制に成功した岡山は、10分にも河野のCKから相手に競り勝った柳のハンマーヘッドでホーム初ゴールを決めた。貴重な2点目をもたらしたCKも、敵陣で相手からボールを奪ったプレーから生まれている。右サイドの深い位置までムークがプレスをかけて、チアゴ、田中、本山も連動し、イグォンが敵陣で相手のパスをカット。ボールを奪った背番号9がドリブルで縦に仕掛けて、CKを獲得した。金沢は自陣からパスをつないで敵陣に入っていくことを選択したため、岡山のプレスをまともに受ける形に。サイドの狭いエリアでプレーすることになってパスやコントロールのミスが生じてしまい、開始10分間で2失点の苦しい状況を引き起こした。

敵陣でボールを奪った勢いそのままに攻め立てた岡山が2点のリードを得たが、その後は金沢に押し込まれる時間帯が続く。11人全員が自陣に戻り金沢にパス回しを許すと、26分には林に1点を返された。このまま流れが金沢に傾くかと思われたが、敵陣で奪う姿勢が金沢を突き放す。34分に田中がコントロール際を狙い藤村を強襲してボールを奪うと、チアゴのパスを受けたムークが流し込んでリードを3点に広げる。さらに39分に自陣で奪ってから素早く攻め込んでイグォンがゴールネットを揺らし、前半終了間際にはチアゴがPKを成功させた。前半だけで5失点を喫した金沢は4選手を入れ替えて後半に望むも、バイスと柳、GK堀田を中心に守る岡山を最後まで崩すことはできなかった。

リーグ戦の直近5試合で1得点だった岡山の攻撃に火を付けたのは、敵陣で相手からボールを奪うことだった。



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