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システマ東京note

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システマ東京代表北川貴英が執筆するシステマ関連の随筆、ヒントなど。
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2020年5月の記事一覧

テンションから学ぶ経済の仕組み

経済はまわすものだ。

例えば私がAさんにロシア語のレッスンを受けて、5,000円を支払ったとする。そのAさんは5,000円を払って私からシステマの個人レッスンを受けた。

同じ5,000円が行って、返っただけで、最終的な手持ちのお金は変わらない。

でも私はロシア語の知識を得て、Aさんはシステマを身に着けた。

つまりお金が動くことで、双方が恩恵を受けたことになる。

もし私が5,000円を貯め

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noteで学べるシステマ講座 第19回「リャブコ家とコサック」

noteで学べるシステマ講座 第19回「リャブコ家とコサック」

ロシア古武術としてのシステマのルーツミカエルが提示する様々な情報から、システマの秘められた歴史が垣間見えます。

戦勝記念日のインタビューではミカエルは自身の戦歴について語ってくれました。ミカエルは非常にオープンな性格で、気が向きさえすればなんでも話してくれます。そこから得られる断片的な情報が、システマの哲学や成立の背景を理解するうえでの重大な情報がぽろっと漏れてくるものですから、一言一句聞き逃が

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zoomで学ぶシステマ講座〜「テンションを味方に」Vol.3「ウェーブと末端」全6回

zoomで学ぶシステマ講座〜「テンションを味方に」Vol.3「ウェーブと末端」全6回

Zoomで学ぶシステマ講座「テンションを味方に」の第3週パート。

第2週で脱力の感覚を掴んだあとは、力が伝わる感覚を身に着けます。前半の「ウェーブ」では力感を含む能動的な力の伝わりを、後半の「末端ワーク」では、末端から引っ張られる動きを用いた、受動的な力の伝達を練習します。体内で力がどのように流れているかがつかめれば、他者の中での力の流れも分かってきます。

各回約60分 Part.1「ゆるめる

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ヴラディミア22名限定Zoomクラス2020年5月23日メモ書き「詳細解説プッシュアップ」

ヴラディミア22名限定Zoomクラス2020年5月23日メモ書き「詳細解説プッシュアップ」

詳細解説プッシュアップのメモ書き

プッシュアップは肺に良い。肺を開き、体を内側から開く。背骨にもよい。伸ばしてくれる。

拳を重くする呼吸。垂直の呼吸 どんどん長くしていく

水平の呼吸 体の外までずっと呼吸を伸ばす。

足でも同様のことができる。重くした拳と力んだ拳の両方で自分の手のひらや足を叩いて違いを感じる。

体を一体にするプッシュアッププッシュアップには自分を床から押すものと、床をおす

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おひるのプッシュアップタイムVol.4

おひるのプッシュアップタイムVol.4

戦士の道は一回のプッシュアップから。

10分程度のプッシュアップで肉体改造を計りましょう。

1.ノーマルなプッシュアップ

2.おもしろプッシュアップ

3.スローorスタティックプッシュアップ

の3部構成。様々なプッシュアップで毎日飽きずに楽しく練習できます。

システマ未経験の方も大歓迎。毎日プッシュアップする習慣づくりにお役立て下さい。

月〜金 12時30分開始 5分〜10分ほど 担

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東京都平常時軟着陸へシミュレーション-茨城モデルに学ぶ

東京都平常時軟着陸へシミュレーション-茨城モデルに学ぶ

ここで考えるのは、東京都が非常事態宣言後にどのように平常時へと戻っていくのかというロードマップについてだ。大方の予想通り、非常事態宣言が解除されてからいきなり平常モードに切り替わることはない。自粛要請が徐々に解除される形で、平常モードに軟着陸するだろう。

それがどんなスパンで、どのような段階を経て進行するのか。ここでの予想はまだ解除されていない埼玉、千葉、神奈川、大阪、京都、兵庫、北海道にも大枠

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勝ち負けを超えるって何がだろうね。

勝ち負けを超えるって何がだろうね。

武術系にはこういう考え方がある。

「ルールがあって勝敗がある格闘技は所詮、ゲーム。私達は本当の『実戦』を想定しているのだ」

そもそも格闘技と武術は別物だと考えればいいってだけの話だ。でもどうしてもここに「実戦をやっている私達のほうがエラい」というニュアンスが混じってしまうのが問題だ。かくいう私もそうだった。

著名な先生の言うことを真に受けて、「競技化によって武術本来の技術が形骸化してしまった

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zoomで学ぶシステマ講座〜「テンションを味方に」Vol.2「脱力入門」全6回

zoomで学ぶシステマ講座〜「テンションを味方に」Vol.2「脱力入門」全6回

Zoomで学ぶシステマ講座「テンションを味方に」の第2週パート。

リラックスの利用や洗練された動きの大前提として「初歩的な脱力」を練習しています。トロント本部やモスクワ本部で20年前にやってたような古めのエクササイズを通じて、自由落下や重みの感覚を養っていきます。最近は行われなくなったようなワークの中に、最新のワークを読み解くヒントがあるものです。

各回約60分 Part.1「ゆるめる」 P

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noteで学べるシステマ講座 第18回「リラックスの種類と段階について」

noteで学べるシステマ講座 第18回「リラックスの種類と段階について」

リラックスを整理するシステマ東京Zoomクラス、今月のテーマは「テンションを味方に」です。

リラックスとテンションはそれぞれ多様な解釈が可能です。それでややこしく感じられるのですが、ちゃんと整理すれば理解しやすくなります。今月のカリキュラムについての解説はこちら。

「テンションを味方に」のゴールは「リラックスを動力源として使えるようにすること」です。筋肉を力ませるのではなく、ゆるめることで生ま

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システマ東京Zoomクラス「テンションを味方に」解説

システマ東京Zoomクラス「テンションを味方に」解説

4月の呼吸、5月のリラックス緊急事態宣言に伴い、4月からシステマ東京のクラスはZoomへと移行した。

Zoomクラスは通常クラスと異なり、1ヶ月分のカリキュラムを組んで進めていく。ノイズに妨げられることなく、自分の動きを丹念に見直していく。これはソロワークが中心となる外出自粛期間ならではのメリットだ。それを活かすには、1ヶ月を1クラスと考えて進めるのが良いと思ったのだ。

4月は丸ひと月かけてシ

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noteで学べるシステマ講座 第16回「システマの練習効率を4倍以上にする方法」

noteで学べるシステマ講座 第16回「システマの練習効率を4倍以上にする方法」


量より質だけどやはり量がモノをいう1日は誰にとっても24時間。人に与えられた時間は有限です。練習時間を確保するため、仕事の効率化や段取りの見直し、コンディション管理といったライフハックが必要です。

特に影響の大きいのがコンディショニングでしょう。適度に身体を動かし、ブリージングをする。食や睡眠にも神経質にならない程度に気を使って、体と頭が働く状態を保つ。すると仕事の速度も早く終わりますし、たく

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システマ東京LV1クラスZoom出張版2020年5月

システマ東京LV1クラスZoom出張版2020年5月

2020年5月6日配信分

システマ東京LV1クラス、雨天につきZoom版に切り替え。

メニューシステマのガイダンス
「サバイブ」の思想、4大原則など

マーシャルアーツの準備としての倒れ方
呼吸のタイミング、転倒時のリラックス方、安全な倒れ方、練習効率を倍増させる方法。

4大エクササイズ
プッシュアップ、スクワット、シットアップ、レッグレイズの説明と実習

※途中にプッシュアップタイムもあり

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noteで学べるシステマ講座 第17回「ストレスマネジメントにシステマを」

noteで学べるシステマ講座 第17回「ストレスマネジメントにシステマを」

ストレスマネジメントの具体例ここ数年、ストレスマネジメントに身体を介したアプローチが取り入れられることが増えてきました。

ヨガ、ピラティス、マインドフルネスなどが代表的なところでしょう。

システマは戦場という極度のストレス環境を前提としたストレスマネジメントの方法と言えます。その方法は、私達の生活におけるストレス緩和にもそのまま応用できます。ではどうやって使えばよいのか。度々寄せられる質問でも

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アフターZoomはどうしたら

アフターZoomはどうしたら

「もうすぐZoomは時代遅れになる」は結構、雑に書き散らかしたものなので、補足を書いておこう。

自粛要請で多くの人が「通勤しなくてよくね?」「オフィスって要らなくね?」と気づいてしまった時代。これでハンコ文化が駆逐されれば、「管理職って要らなくね?」となるだろうし、勤怠管理や経理関連のクラウドのサービスの導入が進めば「オフィスも社員も要らなくね?」までいくだろう。

これは悪いことばかりではなく

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