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東京都平常時軟着陸へシミュレーション-茨城モデルに学ぶ

ここで考えるのは、東京都が非常事態宣言後にどのように平常時へと戻っていくのかというロードマップについてだ。大方の予想通り、非常事態宣言が解除されてからいきなり平常モードに切り替わることはない。自粛要請が徐々に解除される形で、平常モードに軟着陸するだろう。

それがどんなスパンで、どのような段階を経て進行するのか。ここでの予想はまだ解除されていない埼玉、千葉、神奈川、大阪、京都、兵庫、北海道にも大枠で当てはまると思う。

ただ現時点で東京都のホームページを見てみても、緊急事態宣言での警戒を呼びかけたり数字の公表が主で、解除後のロードマップについてはざっと見た限り見当たらない(訂正 5月15日に骨格が発表 こちらを参照。2週間ごとに検討とある。まだ骨子なので漠然とした表記が多い。詳細版の公開が待たれるところだ)。解除されていない他の県も似たりよったりだろう。

ではすでに解除された地域ではどうなっているのか。

首都圏各県や政令指定都市のホームページを見てみても、引き続き警戒を呼びかけるものやあやふやな表現のものが多く、どう軟着陸するかを明確に示したところは少ない。

その中で、とても具体的に方向性を示していたのが茨城県である。

ここを見ると5月18日以降Stage3に移行し、感染状況をもとに1週間毎に自粛要請を緩和していくスケジュールとなっている。

Stage3では平日昼間や週末の外出、飲食店の営業などの自粛要請が解除される。Stage2では夜間外出自粛も解除されるが県立学校の休校は継続される。学校が全面的に再開するのはStage1だ。東京圏への外出もStage1で解除されるが大規模イベントについてはStage1解除を待たねばならない。

この茨城モデルは指標も明確だし、東京都もこれに近い形での軟着陸となるだろう。

東京都の緊急事態宣言解除のあと、1週間は飲食店の時間短縮要請がなくなり、遅くまで営業できるようになるけど、夜間や週末の外出自粛が続く。それらが1週間毎に解除されて、3〜4週間かけて徐々に平常モードに移行していく。学校も小1、小6、中3を優先した学年ごとの分散登校から始まって、徐々に通常登校に戻っていく。

唐突な政府発表に慌てないためにも、自分の業務をどう軟着陸させていくか、上記のスケジュールでシミュレートしてみると良いんじゃないかと思う。

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