チチカカコ

2015年5月に結成した親子ダンスカンパニー。活動拠点は京都。 「人生も子育てもダンス…

チチカカコ

2015年5月に結成した親子ダンスカンパニー。活動拠点は京都。 「人生も子育てもダンス」という視点で、メンバーの想いや子育て・ダンスのあれこれをお届けします。

最近の記事

今を、生きる

こんなタイトルの映画あったなー とか思いながら、 起きたら頭に浮かんでた言葉がこれ。 昨日はチチカカコ単独公演の子どもたちも参加の最終練習だった。 やりたいことと、やらなければならないことのバランスがうまく取れていない あたしは気持ちだけ焦る。 我が子の自由気ままな動きに、 今日で最後の練習なのに! ちゃんとやってよ!! と、「ここでこうして」とかつい声かけしたり、服の裾を引っ張って制止したり。。。 なわたし。 我が子の動きが気になって全然動きに入りきれない自分

    • パワードスーツの中は赤ちゃんの笑顔

      息子は、ガンダム好き、エヴァンゲリオン好き、戦隊モノ好き、ゲーム好き、クレヨンしんちゃん好き、駄菓子好き、典型的な小2男子だ。 かっこいいもので身を固め、どこからか仕入れてきたかっこいい言葉づかいで話す。母とは違う感性で、彼なりの価値観を身につけて成長している。彼好みのパワードスーツを身につけていっているという感じ。 成長とともに、人に見られるのが恥ずかしくなり、写真をとられるのも嫌。年長の頃からダンスのステージにも立たなくなった。 それが今回公演では、ステージに立つこ

      • 親子の距離 のびたり・ちぢんだり

        この度、8歳になった息子。 小学2年生ともなると、学校の準備も親の助けが必要なことだけ「やって」と声をかけてくるだけ。学校から帰ると「今日は、Kくんち」といって一人で出て行く。休日の予定も、お友達と相談して、約束してくることもある。彼には彼の生活が、私の知らないところで展開していることを、たのもしく感じるとともに、ちょっとビックリしてしまう。 ダンスを始めた2歳の頃は、こんな日々が訪れるなんてことも、想像できなかったなあ。 日常がそうだから、 ダンスの時もきっと、私から離れ

        • ダンスの作り方

          □2年生がダンスを作る 7月3日・4日に公演を控えたおやこダンスカンパニー チチカカコは稽古の真っ只中です。 チチカカコ結成当時2歳だった子どもたちが、もう小学2年生!!! 大きくなりました。 今回、その2年生たちだけで踊るシーンがあります。そのシーンは子どもが自分たちで考えてダンスを作りました。 演出家のエリンギちゃんが「どんなダンスがしたいか話し合って決めてね」と伝え、後は子どもたちにお任せ。大人たちに聞こえないように、ヒソヒソ、コショコショ話し合いをしていました!

        今を、生きる

          今できることを

          練習するために予約していた施設が、緊急事態宣言のために、閉鎖された。5月11日までの辛抱、と思っていたら、5月末に延長された。 子育てや、仕事をしながら、公演に向けて限りある時間で練習しなければならない私たち。会場選びや、会場予約も、ギリギリの時間からやっと出来たことが、くつがえされるのは、正直とてもとても痛い。 音を出しながら、子どもも大人も気持ちよく、練習できる場所はなかなかない。あったとしても、使用料が高くてひるんでしまう。 今、このご時世で仕方ないことなのやけど

          今できることを

          鴨川でおどる

          鴨川で、チチカカコのワークショップをしました。 新緑が美しく、河辺には菜の花の黄色がフワフワしています。遠くのお山も水色に透けて見えます。贅沢な借景です。 動くとちょっと汗ばむくらいあたたかく、ちょうどよい風がふきます。 ここにいるだけで、充電される。ヨレヨレとなっていた身も心も、パリッと立ち上がる感じ。そして、無駄な力はぬけていきます。 光と風を感じながら、自分の体にも光と風が流れ込むことを想像しながら動くと、本当に光と風にのっかったような、一緒になったような、感じ

          鴨川でおどる

          ぱっぱらぱー

          公演へ向けて、稽古に集う週末。 雨で散る桜を見つつ、突然にして始まる太鼓のリズム。 子たちに誘われるように踊り出す母たち。 決めなきゃならないことを話す時間。 心のもやもやが飛び出す時間。 聞きたい声が子たちにさえぎられる。 おなかすいた!おやつ! こけた!ぶつけた! お花つんだ!ねえかわいいでしょ! 聞こえそうで聞こえない声。 なんとか受け取れた言葉にうんうん。 子たち、母たち、みんな一人一人、それぞれの日常。 愛しいみんなそれぞれの今。泣いて笑って踊って踊って。 内

          ぱっぱらぱー

          初公演にむけて、おけいこ。

          昨日は、チチカカコの7月の公演にむけてのおけいこでした。桜満開の京都。あいにくの雨模様ですが、やっぱり桜は綺麗です。 場所は、下京いきいき市民活動センターの集会室。壁に大きな鏡があって、大きすぎず、小さすぎず、私たちの練習にぴったりの場所でした。いいわあ。 春休みだから、2歳さん、3歳さん、4歳さん、7歳さん、13歳さん、いろいろな年齢の子どもたちがいます。中学生のお姉さんの存在で、子どもたちのまとまり感がいつもより、すごい。 その日の参加者によって、雰囲気がちがうのは毎

          初公演にむけて、おけいこ。

          自由って?

          「自由」について、というお題が回ってきた。 自由ってなんだろう?私にとって「自由に踊る」ってどういうことなんだろう? ちょっと考えてみた。 自己紹介などで「ダンスをしてるんです」と伝えると「どんなダンス?」と決まって聞かれる。 「えーっと、振りや形が決まっていなくてー…」 「あぁ、自由に踊るんだ」 「あー、自由に踊るんだけど、全くの自由というわけでもなくて…」 その時にしっくりくる言葉を、私はまだ見つけられていない。 もし「自由に踊ってください」と言われて、急に場を与えら

          自由って?

          自由について

          ダンスをしていて、ダンスをする場所や、そこにいる人をみて、感じるのは、自由やなーということ。 ダンスは、どうしたって、その人の内側も外側も全部みえる。どうしたって、自然体なのだから、余分な力がだんだんぬけて、そのまま、を出すことになるのだと思う。どんどん自由になっていく。 自由な時。 私の周りには優しい選択肢がいつも漂っている。 やってもいいし、やらなくてもいい。 では、わたしは、どうするの? というように。 心地よくあるために、楽しくあるために、いつだって、わたしは選

          自由について

          くらしと子育ての定点観測 【感想】 しおみめいこ

          本当だったら7月に単独公演をするはずだったチチカカコ。 今年、開催は叶わなかった。もちろん残念だった。 けれど、今年だからこそ生まれたものもやっぱりたくさんあって、 もうそれは本当に、感謝しかないなあなんて思う。 「毎日同じところで、同じ時間帯に、親子で写真を撮る」 幼稚園も学校もなーんにもない自粛期間。 我が家にとって、定点観測は一日の締めくくりの儀式ようなものだった。 私が忘れていると、長女が「お母さん、写真!」とドヤ顔で教えてくれていた。 長女も忘れているときは次

          くらしと子育ての定点観測 【感想】 しおみめいこ

          自由に表現することを躊躇わなくなった。

          【2020.11.13 太鼓とおどろう! ヒデさん&チチカカコ】 11月だというのに、まだまだ暖かい日々が続きます。 野外でワークショップをするのはもう寒いかなぁと心配する必要もなく、 秋の柔らかい日差しが降りそそぐ最高の天気。 10月の時とは木々の色づきも変わり、目にも鮮やかな紅葉に心奪われました。 そんな空間の中、思いっきり身体を動かすのは最高に気持ちいいです。 初めましての小さな子どもたちも、あっという間に仲良くなり、自由に動き回る。 身体がほぐれてくると、大

          自由に表現することを躊躇わなくなった。

          くらしと子育ての定点観測 【感想】

          『毎日、1日の終わりに、家の中の同じ場所で親子の写真を撮る』 これ、めちゃめちゃハードルが高いです。 新しく挑戦することを毎日続けるのは、かなり意志の力が必要です。 さらにそれを親子でするなんて、どれだけ大変なことか容易に想像できることと思います。 でもそれをクリアしていくために、どう工夫すればいいか。 まずは環境設定を。 わが家は、写真を撮る時間を17~18時に設定。 おふろに入るのはいつも夜ごはんのあと、19時以降になるし、20時就寝を目指しているのでバタバタする。

          くらしと子育ての定点観測 【感想】

          再生

          くらしと子育ての定点観測

          ”毎日、1日の終わりに、家の中の同じ場所で親子の写真を撮る” ”その日にあった印象的なこと、気持ちなどを表すポーズをする” ”情勢が日々、移り変わっていく中、各家庭の在り方や感情に変化はあるのか” ”各々が1日の終わりに身体を通して振り返り、1枚の写真に表現することでその変化を見ていく” 京都市文化芸術緊急奨励金採択事業の1つとして、こんな取り組みもしていました。 自粛期間真っ只中、1日の楽しみの1つになればいいなと思い、また親子のコミュニケーションにもなればいいなと思い、チチカカコのメンバーに提案。 写真で綴る、親子の在り方、ダンスな瞬間をご覧ください。

          くらしと子育ての定点観測

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          ワークショップは大切な居場所

          2020年、世の中のいろいろなことが急に変わってしまったことは、 もちろんチチカカコの活動にも大きな影響を与えました。 まずは7月に予定していた公演が延期になったこと。 そして、いつものワークショップ。 親子ではない大人と子どもがくっつきあっているなんて、 「とんでもないことだ!」と世間から鋭い眼差しが突き刺さるような感覚でした。 それでも私たちは「今だからできることは何か」と、 オンラインでミーティングやメールのやり取りを重ね、 いろいろなアイデアを試行錯誤しながら

          ワークショップは大切な居場所

          チチカカコとわたし

          1.出会い 2018年秋、 京都芸術センターでやっていた明倫の文化祭でチチカカコの舞台を見た 生まれて5ヶ月くらいの我が子を抱きながら 舞台の上では、おとなもこどももきらきらしてた こどもと一緒にこんな舞台に立てたら、なんてステキなんだろう って、憧れの眼差しでずっと見つめていた わたしたちもこの中に入れてもらえたりしないかしら って、淡い期待を抱きながら 始まる前に舞台裏からちらちらのぞくちっちゃい子がかわいかったのだけれど、 はじまってからも、おちゃめな動きたっ

          チチカカコとわたし