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パワードスーツの中は赤ちゃんの笑顔

息子は、ガンダム好き、エヴァンゲリオン好き、戦隊モノ好き、ゲーム好き、クレヨンしんちゃん好き、駄菓子好き、典型的な小2男子だ。

かっこいいもので身を固め、どこからか仕入れてきたかっこいい言葉づかいで話す。母とは違う感性で、彼なりの価値観を身につけて成長している。彼好みのパワードスーツを身につけていっているという感じ。

成長とともに、人に見られるのが恥ずかしくなり、写真をとられるのも嫌。年長の頃からダンスのステージにも立たなくなった。

それが今回公演では、ステージに立つことにしているようである。

それには、一緒に遊び、一緒にダンスの振り付けを考え、一緒に練習してきた仲間の存在がとても大きい。

母は一緒に踊りたいとはいっても、親子の関係性ではもう一緒にステージに立つことは難しいと思っていただけに、それが叶うことがとてもうれしいし、支えてくれた仲間に心から感謝している。

彼にとって、ダンスは自然だ。口では、ダンスはやりたくない、ということがあっても、ドラムの音を聞くと身体が反応して動いてしまっている。遊びの中から生まれるダンスは、踊るつもりはなくても、音楽に誘われ、仲間の動きに誘われ、いつのまにか踊ってしまうのだ。

(前回も書いたのだけど)今回の公演の練習では、予想に反して、私にベッタリとくっつき、フリーなダンスタイムも、常に私と一緒。

えー!なんで?甘えてるのかな?なんて思っていたけれど、こないだの練習で気付きました。たぶん、彼は私と踊るのが楽しいんです。大好きなんです。パワードスーツを着はじめた彼にとっては不本意かもしれないけれど笑

目と目を合わせて、身体を動かしていると、お互い自然と笑顔になって、身体の中から楽しい!が湧いて出てくる。一緒に飛んで、一緒に回って、ああ楽しい!楽しいね!その一瞬が最高に幸せな時間。

その時の笑顔が、本当に無垢な笑顔で、母は懐かしさで泣きそうになる。
いないないばあ、としたらキラキラ笑っていた赤ちゃんの笑顔。



2021.6.21 ゆみ

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