今できることを

練習するために予約していた施設が、緊急事態宣言のために、閉鎖された。５月11日までの辛抱、と思っていたら、５月末に延長された。

子育てや、仕事をしながら、公演に向けて限りある時間で練習しなければならない私たち。会場選びや、会場予約も、ギリギリの時間からやっと出来たことが、くつがえされるのは、正直とてもとても痛い。

音を出しながら、子どもも大人も気持ちよく、練習できる場所はなかなかない。あったとしても、使用料が高くてひるんでしまう。

今、このご時世で仕方ないことなのやけど、もどかしいなあ。みんなどこで稽古してるんやろ。

昨日、私たちのお稽古を見に来てくださった舞台関係の方が、こんな話をされていた。

昨年、大きな劇場でされる予定だった公演がコロナのために中止された。とても良い舞台になると思っていただけに残念で、今年有志が集まって、場所を変えて同じ演目の公演を開催することにした。それがまた今回の宣言で中止になった。

「残念だけど、しょうがない。できることをするしかない。」という言葉が力強く響いた。“3度目の正直”になるか、“2度あることは３度ある”なのか…といいながら笑っておられる姿はカッコよかった。

表現したいものがあるって、見せたいものがあるって、力強く、優しいな、と思った。

私たちの公演も、どうなることか分からない。
でも、今、表現したいものをみつめて、今、できることを、し続けたいと思う。