見出し画像

今日からできる! ビジネスにおける思考力を養う方法 Part2

こんにちは、経営者のこうたです。

前回の記事が未読な方は、お手数ですが、まずはそちらをご覧ください。

上司の観点で説明していますが、『思考力』とは? にも触れていますので、読んでいないと本記事の要領が得られないかもしれません。


さて今回は、部下の視点というより、個人の視点です。

・仕事中、どのような方法で思考力を養うのか
・思考力を必要とする場面

この2点に焦点を当ててご説明します。



1.上司の反応を予想する

前回の記事で、上司は「なぜ?」を突き詰めろと書きました。
ソクラテスと同じことをさせていますが、目的は本人が深く理解しているかを確認するためです。

なんとなくの提案、とりあえずの提案では未来に期待できませんし、上司も頭ごなしの拒絶しか選択肢がないからです。


しかし上司と部下の関係において、上司が「なぜ?」を突きつけることは一般的な方法です。

デメリットやリスクのない完璧な計画はまずありません。
そのため、本人がデメリットやリスクを把握しているのかや、上司にもまだ見えていないデメリットとリスクを見つけるための作業なのです。


では、前回のおさらいです。
ゴールが分かりましたよね?
上司が「なぜ?」を繰り返す意図が見えましたね?

そしたらそこから、逆説思考に切り替えましょう。


自分は計画を立てた、または提案を考えた。

⑴この計画、提案のメリットとデメリット、またはリスクは何か?
⑵それを確認するために、上司はどのような質問をしてくるか?
⑶⑵の回答そのものに問題点は存在するか? あるならその内容は何か?
⑷計画・提案内容によって、中長期目線で何が見込めるか?

このようなやりとりは、自分の意見を正当化するためだけに行うものではありません。
自分も見えていない問題を上司との問答で見つける作業でもあります。

人間1人の思考には限界があります。
私も常日頃から、副代表に自分の考えを話すことによって見えてくることがたくさんあります。

完璧である必要はありません。
重要なのは、思考を放棄しないことです。



2.やりがちな思考放棄

仕事において一番厄介かつ、誰もがやりかねない思考放棄があります。

それは、統計や前歴があること

統計上間違いないや、前回もそれで問題がなかったなど、数字のみで判断をすることです。
確かに数字というのは強い説得力があり、事実でしかない内容です。

しかし統計の結果、または前提条件と一ミリもズレずに計画を立てて遂行することなど不可能。
昨年の結果を証拠にしても、今年と全く同じ状況などありえません。

あくまで参考程度のもの、あくまで最後の一押し程度の材料なのです。
無能で現場を知らない上司ほど、これらの数字で計画値を定めて無理難題を押し付けるんですよね。

所詮は確率論なので、現状の把握をして照らし合わせて計画を立てるのが最も確率を高められます。



3.思考力が高い人の特徴

私は記事でもたまに書きますが、1から10まで説明したら10を理解しろと言います。
たいていの人は5〜7程度。

しかし思考力が高い人は、3〜5の段階で10を予想します。
そして予想できると、瞬時に問題点や矛盾点を抽出します。


自分の話が終わった後に、複数の質問を間髪入れずにしてきた場合、その人は思考力が高いと思っていいです。
(経験から何度も聞いたことのある内容だった、ということもありますが)

質問に対して自分が一つ回答するごとに、相手から複数の質問が増えていくのも思考力が高い証拠です。
終わってみると、「なんか怒られた」と感じてしょげてしまうこともあったでしょう。

それは怒られたのではなく、破綻した計画だったから結果的にそうなっただけ。
でも元となった考えまでが無駄だったかはまだ分かりません。

何度も思考を再構築して、思考力を高めればいいのです。



4.まとめ

勘の良い人は気づいたかもしれません。

思考力とは、『予想』や『予測』に置き換えられます。

私は一つのことを思考した時、必ず複数のパターンを予想します
そしてそれぞれにメリットとデメリット、そしてそれぞれのざっくりとした確率を予想します。

良いかどうかは時と場合によりますが、パターンを増やすことで選択肢を作り、「No」の選択肢をなくすことができます。


思考力は無限の応用が利きますから、商談をする時にも当然活かせるのです。

メンタリストとまでは言いませんが、相手の予想を思考することは、相手の心を読むのと同義です。

相手の心が読めるなら、自分の計画を押し進めたり商談で優位に立ったりすることが簡単になると思いませんか?

この記事が参加している募集

#とは

57,847件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?