利根川 光太郎(Kotaro Tonegawa)

産業カウンセラーと国家資格キャリアコンサルタントの資格を持つサラリーマン。 周囲を明…

利根川 光太郎(Kotaro Tonegawa)

産業カウンセラーと国家資格キャリアコンサルタントの資格を持つサラリーマン。 周囲を明るく元気に、 笑顔にすることを使命としています。 管理職として、みんなが自分らしく幸せに過ごすことを応援。 癒しや幸せ探求のこと、人生やキャリアにおけるヒントを共有していきます。

最近の記事

職場で自分の意見を上手に伝えたい。〜伝え返しより前に、相手への敬意を示すことが近道、コミュニケーションの秘訣〜

 本日は、職場やビジネスの場面で、相手の言うことをよく聞きつつも自分の思いや考えをうまく伝える方法、その秘訣についてお伝えしたいと思います。  心理学やカウンセリングを勉強していくと、よく相手の言葉を聞き“オウム返し”や“伝え返し”をすることの大切さを教わることが多いです。  産業カウンセラーや国家資格キャリアコンサルタントの資格取得に向けた学びでは、実際はオウム返しより“伝え返し”の言葉の方がよく使われています。  いわゆる“伝え返し”とは、一般的に、話をしている相手が使

    • これであなたも会話の達人に 〜「あいさつ+ひと言」運動で、人見知りや人間関係は劇的に改善する〜

      梅雨を控えて、空は雨の気配で気持ちもどんより。 雨の時は、気持ちがふさぎ込んだり、何をするにも億劫に感じるという方もいらっしゃるかもしれませんね。 今日はそんな気分が乗らない時の人付き合いのヒントをお話ししたいと思います。 みなさんが職場や学校、街なかで誰か知り合いと会った時。 その人と交わした挨拶の後ですぐに次の一言をつなげる、すかさず何かを話しかけることを意識して続ければ人間関係は不思議と良くなりますよ、というお話です。 その日のコンディションによっては、誰しも気分が

      • 配属ガチャ、転勤、転機の受け止め方 〜「人は流れていくもの」と思うこと〜

        この4月、わたしは仙台から東京へ転勤してきました。 自分の中では予期せぬ転機でしたので戸惑いましたが、新しい仕事、新しい人間関係、新しい生活に慣れつつあるところです。 みなさまはいかがでしょうか。どんな春を迎えていらっしゃいますでしょうか。 さて、今日の本題。 自分としては不本意な配属、急な転勤、予期せぬ社内異動はどう受け止めたらいいのでしょうか。 わたしの場合は、自分の性格もあるのでしょうが比較的前向きに受け止めることが多いです。 変化のきっかけ、成長のチャンスをもら

        • 魔法の言葉、「笑う門には福来る」で虹がかかる。

          先日、NHKの朝の連ドラ「ブギウギ」が最終回を迎えました。 主人公の福来スズ子のキャッチフレーズだった「笑う門には福来る」。この言葉は、笑顔いっぱいの家庭には幸せがやってくるという諺なのですが、 「人は、プラス思考でいれば幸せを引き寄せることができる」 このことを伝えてくれているように思うのです。 去年の夏のこと、わたしは仕事で困難な課題に直面していました。どう打開しようか。家に帰ってもお風呂に入っても良いアイディアが湧いてこない。 そんな朝、出勤途中で強い通り雨に足止めさ

        職場で自分の意見を上手に伝えたい。〜伝え返しより前に、相手への敬意を示すことが近道、コミュニケーションの秘訣〜

          坂本龍一の遺作を聴く〜芸術は長く、人生は短し〜

          坂本龍一の遺作となった「12」を聴く。 去年は悲しみに満ちて響いたけれど、今年は癒しに満ちて響くから不思議。 去年は、こんなに素晴らしい音楽があるのに、あの人はいない。 今年は、あの人はいないけれど、こんなにも素晴らしい音楽がある。 この違いなのだろうと思う。 人が亡くなるというのは、こういうことなのだろう。   そして、芸術が残るというのも、こういうことなのだろうと思う。 芸術は長く、人生は短し “Ars longa, vita brevis.” Art is l

          坂本龍一の遺作を聴く〜芸術は長く、人生は短し〜

          世の管理職よ、報告は自分から取りに行け!

          世の管理職のみなさま!仕事上でこんな悩みはありませんか。 ・なぜ彼はいつも報告をくれないのか。 ・なぜ彼女はこんな大事なことを相談してくれなかったのか。 ・一言、わたしに言ってくれれば済んだ話なのに。 報連相は、社会人としての基本なのに、なぜ報告が上がってこないのでしょうか。 組織風土の問題、世代間の感じ方の違い、それに個人差もあるかもしれません。 そういうわたしも、実はこんな悩みは幾度となく経験しています。 決して無視されているわけではないのですよ。仕事上の会話もある。

          世の管理職よ、報告は自分から取りに行け!

          2023年 今年の漢字。世相も、自分も振り返る。

          2023年も残すところ、あとわずかとなりました。 皆様にとってこの一年は、どんな一年だったでしょうか。 先日、日本漢字能力検定協会が京都の清水寺で発表した今年の漢字は、「税」でした。 増税や減税、インボイス制度など、税に関する話題が今年の世相を賑わせたからだ、という理由だそうです。 私としては、ウクライナや中東情勢を思えば、平和を願う「和」や「祈」などがいいかなと考えたりしました。 また、WBC野球での侍ジャパンの優勝や大谷選手の活躍もあったので、野球ネタから来る「憧」、

          2023年 今年の漢字。世相も、自分も振り返る。

          人生100年時代のいま、信長のように敦盛を舞え。

          「人生100年時代」という言葉を聞くようになってから、しばらく経ちました。 この先の人生の生活に必要な生活資金の試算の話も聞くようになりました。 高齢化が進むことは、長寿化が進むことでもあります。 しかし、本当に私は100歳まで生きられるのでしょうか。 本当にあなたは100歳まで生きられるのでしょうか。 人生100年時代は、一人ひとりに100年の命を保証しているわけではないと思います。 人生100年時代とは、ロンドン・ビジネス・スクール教授のリンダ・グラットンとアンドリュ

          人生100年時代のいま、信長のように敦盛を舞え。

          上司の距離感、部下の距離感

          いわゆる中間管理職の立場にある私にとって、部下との“距離感”、“距離の取り方“について戸惑うことがよくあります。 物理的な距離感、たとえば日常的な接し方だけでなく、心理的な距離感、たとえば見守り方、雰囲気の作り方に何かコツはあるのでしょうか。 会社や職場でご活躍の皆さんは、上司や部下との距離感の件で時に息苦しく思ったり、時に寂しく感じたりすることはありませんか? たとえば皆さんは、このような上司と部下のコミュニケーションのギャップの事例に遭遇することはありませんでしょうか。

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          労働組合の活動に、学級会、クラス活動のノリは必要だ。

          先日は、そごう・西武の労働組合のストが話題になりましたが、今日はアメリカの全米自動車労組(UAW)の“ビッグ3”に対するストが話題になりましたね。 400人いる職場の労働組合の執行委員長を私が務めていた頃は、ちょうど、コロナ禍の影響を受ける一番しんどい時でした。 緊急事態宣言が相次ぎ、出勤が統制され、テレワークが本格的に導入されました。そして、同じ会社であっても、テレワークのできる部署とできない部署があり、本部の企画部門と全国各地の現場やお客様窓口は当然労働環境が異なりまし

          労働組合の活動に、学級会、クラス活動のノリは必要だ。

          労働組合の執行委員長として意識したこと

          そごう・西武の労働組合が、先日、ストライキを行いました。 大手百貨店としては、約60年ぶりのスト決行。労働組合の組織率が下がり、関心が薄くなる中で、注目されるニュースだったと思います。 職場の労働組合で2期連続の委員長を務めた私にとっても、このストに至るまでの一連のニュースには無関心でいられませんでした。 私が率いた労働組合は、組合員は約400名。組合の執行部は12名。 その執行部は、執行委員長、副執行委員長、書記長、副書記長など12名から成っていました。 当時、私が組

          労働組合の執行委員長として意識したこと

          相馬野馬追に見た戦国の文化、組織論

          この夏、福島は相馬・南相馬の伝統行事である野馬追を観る機会に恵まれました。 野馬追は、国の重要無形民俗文化財に指定される伝統行事です。 千年以上の昔、下総国(千葉県)で、相馬氏の遠祖にあたる平将門が野生の馬を敵軍に見立てて軍事演習を始めた調練が受け継がれているとか。 間近で見る約400騎の鎧兜をまとった武者たちの行列は、戦国時代にスリップしたようで壮観です。甲冑のすれ合う音や馬の蹄の音に想像をかき立てられるようで、ゾクゾクします。 猛暑の中を、出陣から、本祭りでの甲冑競馬、神

          相馬野馬追に見た戦国の文化、組織論

          任せることが人を育てる。少ない人手で大きな成果を。

          今日、後輩たちが、その日のうちに4件の出張報告を上げてくれました。 内容も盛りだくさんで成果がいっぱい。彼らの喜びが伝わってきます。 管理職のわたしも、外に出たがりなタイプなのですが体が足りなく、我慢することもあります。 そんな時の報告でしたので嬉しくて、わたしもすぐに返事を書きました。 自分が動きたくても動けない時、自分が現場に足を運びたくても運べない時、チームメイトに思いを託し、信じて任せることが大切だと感じます。 思いを託して、上がってきた報告に忠実にフィードバッ

          任せることが人を育てる。少ない人手で大きな成果を。

          水に囲まれてきたことを思い出す

          先日、青森に足を運んできました。 陸奥湾の静かな波の先に津軽半島と下北半島が見え、はるか先に北海道が見えそうなくらいに見晴らせました。 三内丸山遺跡にも足を運びましたが、縄文時代の昔、この地で豊かに人々が暮らしていたことがよくわかり、時間を忘れて過ごしました。 鉄道や車社会に生きる現在、あるいは飛行機も空を飛び交うこの現代において、地方は、とかく東京や大阪など大都市圏からの距離で測られ、比べられているような風潮があります。 しかし、私たち日本の歴史は、長く水運で成り立ってき

          水に囲まれてきたことを思い出す

          コーヒーを淹れるように話してみる。

          仕事でも、プライベートでも、思いを言葉にして伝えたいことがある。 目の前の相手や、パソコンの画面越しの相手に伝えたい時がある。 そんな時には、極力、コーヒーを淹れるように話をするように意識しています。 それは、ゆっくり、のんびり話すというのともちょっと違う気がします。 短い文章で話す。そして、自分の発した言葉が相手に染み込むのを待ってから、次の文章を発してみるのです。 “染み込むのを待つ”というのは、自分の言葉に相手が頷いたり、表情を少し変えたりするのを見る。“一瞬の反応を

          コーヒーを淹れるように話してみる。

          坂本龍一。教授は、循環するこの世界に生き続ける。

          「芸術は長く、人生は短し」。 昨日、訃報の届いた教授、坂本龍一の最後に届けられた言葉です。 一晩経ってみると、この言葉は、「大丈夫、僕は変わらずそばにいるよ」と言ってくれているようにも思えます。 写真は今日の夕陽を浴びる枝垂れ桜。ふと見つめているとわずかに揺れる美しい桜が、まるで生きているような気がしてハッとしたのです。 ロゴスの世界を極め、再び自然の音に喜びを見出した教授。もしかしたら最初から最後まで、自然や非同期、循環する世界に魅せられていたのではないでしょうか。 遺作

          坂本龍一。教授は、循環するこの世界に生き続ける。