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コーヒーを淹れるように話してみる。

仕事でも、プライベートでも、思いを言葉にして伝えたいことがある。
目の前の相手や、パソコンの画面越しの相手に伝えたい時がある。
そんな時には、極力、コーヒーを淹れるように話をするように意識しています。

それは、ゆっくり、のんびり話すというのともちょっと違う気がします。
短い文章で話す。そして、自分の発した言葉が相手に染み込むのを待ってから、次の文章を発してみるのです。
“染み込むのを待つ”というのは、自分の言葉に相手が頷いたり、表情を少し変えたりするのを見る。“一瞬の反応を見る”と言うニュアンスです。
これまで時々お伝えしてきた、“間”というもの。間をうまく使い、間に委ねてみることがポイントかもしれません。

その昔、学校で出てきた“This is a pen”というフレーズがあったかと思います。
そのイメージで極力短い文章で話しつつ、様子を見る。長い文章であれば、冒頭で少し区切ってみてはいかがでしょうか。
「いま話すのは、先日の続きなんです。」染み込むのを待ってから話してみる。
「取引先から今朝、電話があった件なんです。」染み込むのを待ってから話してみる。

「今日の、○○さんの仕事ぶりなんだけれど。」染み込むのを待ってから「よかったと思うんだ。」
コーヒー豆にお湯を注ぐように「どこがよかったかと言うとね、」と続けてみる。

タイパ重視の昨今ですが、話し方はスピード重視ではない。特にコミュニケーションの局面ではそうではないと感じています。
zoomなどのオンライン・コミュニケーション、1対多であっても、お湯を注いで待ってみる感覚は同じです。少し注いで、画面上のメンバーの首が稲穂のように頷きながら揺れた瞬間に、続きを話してみてはどうでしょうか。

あなたの相手であれば、きっとあなたの言葉を待ってくれると思います。
ぜひ、一度試してみてください。

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