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#89 リーダーに必要なのは”本質を見る力”

さて、今日のテーマは「リーダーに必要なのは”本質を見る力”」です。

本質を考えること、考え抜くこと。

これはリーダーにとって必須スキルだと思います。

目の前の問題の表面的な部分だけではなく、

その背景やその先にあるものを見極めて、その時の判断を行うこと。

これができなければ、場当たり的な対応にみられてしまいます。

リーダーという立場の方は一緒に考えてみましょう。


自己紹介です


お題の話の前に、自己紹介します。

僕は、リハビリテーション病院で働く作業療法士兼、中堅管理職です。

日々の実践はもちろんですが、中堅管理職として管理の視点や現場の視点から様々な相談を受けることが多くなりました。

これらのことについて、僕なりに解釈して記録として残していきたいと思います。
このアカウントでは以下のことについてを書いていきます。

・組織での働き方
・社会人の学び方
・リーダーの考え方
・ストレスマネジメント
・相談を受けたこと
・たまに子育て
・日々、感じたこと など


それでは本題に入っていきましょう。


リーダーが行うべき仕事


リーダーが行う仕事とはなんでしょうか。

リーダーと他のメンバーとの大きな違いは「判断を必要とすること」です。

リーダーはチームのまとめ役です。

現場で起こっている問題に対して、様々な意見を元に考えで判断を下していくことで、チームメンバーが進む方向を示すことです。

これがなければチームはうまく機能しません。

チームメンバーのAさんとBさんの意見が違ったとして、そのままではチーム全体がAさんとBさんのどちらの意見を参考にして物事を進めていいかわからなくなります。

その結果、チームの方向がバラバラになり、何を目的にどのような方法をとっているかが曖昧になるわけです。

そうなると、チームとしての目的も達成されませんし、みんなが求める成果を上げることも難しくなります。


リーダーの役割はそういった状況にならないように、チームの視点を統一して方向を示すことで、そのためには「判断すること」がリーダーにとって重要な仕事になっていきます。


そうなると、リーダーがどのような判断をするかはチームにとってとても重要です。

リーダーの判断次第で、チームの行動も成果も変わってくるからです。


リーダーがこの「判断をする」ときに必要な能力こそ「本質を見る力」です。

本質を見るとはどういうことか少し考えていきましょう。



本質を見るとはどういうことか


僕の好きな哲学者に苫野一徳さんという方がいます。

この方の書いた「はじめての哲学的思考」という本では、以下のように述べています。

哲学とは何かという問いにひと言で答えるなら、それはさまざまな物事の本質を捉える営みだということができる。

苫野一徳:はじめての哲学的思考,ちくまプリマー新書 2017.


つまり、「本質を捉える」とは「哲学的な思考方法」であるということになります。

目の前で起こっている問題に対して、本質的な答えをいろんな面から考えて、「これなら誰もが納得いく答えだ」というところを探していく。

ただ起こった問題に対してその表面的な部分をなぞるのではなく、その先にある問題の根本的な課題に着目することが「本質を見る」ということです。


例えば、

メンバーからの相談で、「協力してもらっている人や会社にうまく情報が伝わってなかった」とします。

この時、リーダーであるあなたは「すぐに先方に連絡をとるように」「しっかり謝罪するように」とそのメンバーに伝えると思います。

では、それでこの問題は一件落着でしょうか。

そもそも「何でうまく情報は伝わっていないのか」と考えることもできます。

メンバーのミスなのか
先方の聞き間違いなのか
情報はどのようにやり取りされているのか
この仕事における情報伝達の意味とは何か
それは先方とも共有されているのか

そのように考えるといろんな課題と改善案が見えてきます。

この場合、仕事における情報伝達の意味とその方法の妥当性を問い直す必要があります。


もしかしたら本質的な問題とは「情報伝達の意味の共有」だったりするかもしれません。

そうであった場合は、ただ情報を伝えてもまた同じミスが起こるかもしれませんし、その情報がうまく仕事として機能しない可能性もあります。

そこで考えるべきは先方とまた情報伝達についての共通認識を作るために話し合いの場を設けることです。


このようにリーダーの判断には本質を考えた上でチームの行動を促す力があり、その判断に至るまでの思考過程で、その成果やチームの行動も大きく変わってきます。

リーダーが判断をするためには、その場の状況の解決だけでなく、「本質的な問題は何か」「みんなが納得いく(うまくいく)ような問題の捉え方とは何か」を考えていくことが必要になるます。


そのための方法には哲学的思考法が何かのヒントになるかもしれません。

よかったら一緒に勉強してみましょう。



頑張るあなたを応援しています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。

よろしかったら、スキ&フォローをよろしくお願いします。

ではまた。


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