マガジンのカバー画像

オススメ漫画とアニメ

99
漫画やアニメの紹介や、漫画からの考察記事を書いています。
運営しているクリエイター

#日記

孤児たちの、淡々とした壮絶な日常。春男、静、純助…。児童養護施設「星の子学園」にはいろんな背景を持つ親が、育てられない子たちを預けていく。家族と離れ、集団生活をする子どもたち、職員たちの思い。松本大洋先生の自伝から描かれた「Sunny」。味のある画風がより心に情景を響かせる傑作!

中国で「おくりびと」が10億の大ヒット中。僕もさそうあきら先生の漫画版も好きで、便乗してさそう先生を推すぞ!
映画化もされた「マエストロ」は紙面から音楽が聞こえ、障碍者と健常者を描く「花に問いたまへ」も良き。「ミュジコフィリア」は現在映画化中!
音楽と、人と向き合うドラマの名手!

原克玄(原作)とゴトウユキコ(作画)がはじめて手掛けるホラー「フォビア」1巻が本日刊行。何かに執着する人の精神の爆発と崩壊。押切蓮介「ミスミソウ」のような「メンチサイド(精神破壊)ホラー」? とにかくオバケなど怪奇は出ないが、怖い! 最新6話は今週のビッグコミックスペリオールで!

トキワ荘と少女漫画

トキワ荘と少女漫画

まず言い訳から。このテキストは備忘録です。
いずれちゃんとした考察記事書くから、それを期待していてください!
(忙しくて、いや怠けてしまい、時間あるなら酒飲んで寝たい。)

あ″あ″、今本音が漏れた!
それぐらいのやる気のなさです。クリエイターたちの努力と熱気に輝いていたトキワ荘には居れないだろうな。

なんでたまのテキスト、すぐ書き終わる予定。
良かったら「手塚治虫は少女漫画界をも開拓した」こと

もっとみる
「岬のマヨイガ」を観に行った。

「岬のマヨイガ」を観に行った。

岩手の美しい景色。そして東日本大震災の描写。主人公の少女・女子高生・おばあちゃんや、ご近所さんたちの交流。遠野の妖怪や伝承。

監督の川面真也さんは「のんのんびより」以降、美術制作社は「草薙」と組むことが多い。僕の愛読する漫画「ハクメイとミコチ」の緻密な絵を、草薙は見事に美しく表現してくれた。川面監督は「ばらかもん」での田舎の表現もすばらしかった。

今年は東日本大震災の10周年である。
あの災害

もっとみる
漫画家から漫画を読もう

漫画家から漫画を読もう

漫画家について知ることで、漫画の読み方が変わるのかもしれません。
これは、僕に漫画について評論する喜びを教えてくれた「BSマンガ夜話」が教えてくれた視点です。夏目漱石の長男の長男(孫)、夏目房之介先生や、いしかわじゅん先生などの憧れの巨星たちが示してくれました。

たとえば、いしかわじゅん先生の「今夜珈琲を淹れて漫画を読む」という漫画の紹介本にある、「ちはやふる」の作者「末次由紀」先生の記事。

もっとみる
遊郭に、寄ってく?(後編。旅写真多めです!)

遊郭に、寄ってく?(後編。旅写真多めです!)

どうも、8kgの減量に成功したデブです!!

人生の浮浪者ですが、趣味も「町歩き」というか「徘徊」というか、フラッフラ、フラッフラしてます。御陰様でこの夏の暑い最中に歩き回った成果ですが、皆様はお体は御無事でしょうか。

今回の目的は、前半にも書きましたが「遊郭跡めぐり」です!
エアコンもなかった江戸~戦前の遊郭は、現代の温暖化やコンクリ舗装による熱帯夜ではなかったといえど、暑い中に男女汗まみれで

もっとみる
遊郭に、寄ってく?(前編・3000字くらい)

遊郭に、寄ってく?(前編・3000字くらい)

「遊郭めぐり」をたまにやっている。遊郭の跡は、昔の都市の繁栄ぶりや、働く人々とその憩いの様子、または熱情的恋愛模様などを偲ばせ、「町歩き」が趣味の僕の妄想を楽しませる。

か~ごめ、かごめ。駕篭の中の鳥は、い~ついつ出やる♪

買~ってうれしい花いちもんめ♪ まけ~てくやしいはないちもんめ♪

ゆ~びきり拳万、嘘ついたら針千本の~ます。指切った♪

童謡は社会の闇を残すものも多いですね。遊郭に関す

もっとみる
水上悟志が大好きだ!

水上悟志が大好きだ!

まだ池袋に芳林堂があったころ。僕はこのコミックストアの雰囲気が大好きだった。天井には膨大な漫画家のサインが並び、ただの「書店のマンガコーナー」ではなく、マニアックな本も並んでいる。客層は若い男性からOL、学生や高齢者まで。チビッ子はほとんどおらず、かといって変なオタクってわけでなく、マンガのファンが集う大人の店の感じ。

書店員さんも親切に対応してくれる。以前、高浜寛の「蝶のみちゆき」と「四谷区花

もっとみる
このマンガがすごい!2021年

このマンガがすごい!2021年

鬼滅の刃が大流行だな。2017年か18年の「マンガ大賞」か「このマンガがすごい」で見たことあるか。アニメ化されたのを見て、「あ、どっちかの賞のノミネートかなんかで見たことあるような」と視聴し、2019年のリアタイだったか第1話の雪の表現で圧倒され、視聴し続けてきたのを覚えている。

ただ、マンガを読んでも、週刊少年ジャンプでありがちな、「強敵→修行→やがて強さのインフレ」「技の名前がよくわからない

もっとみる
おそれおののく清野と押切

おそれおののく清野と押切

僕が最もこれまで読んできて「怖い・・・!」と思った作家が清野とおる先生と押切蓮介先生。

特に、清野先生。最近はテレビの露出も増え、赤羽ではマンホールの蓋のデザインにもなったらしい、赤羽といえばこの人、昨年は檀蜜さんとの結婚で有名になった。清野先生の作品とはどういう縁で出会ったか忘れたが、有名な「東京都北区赤羽」、その背景としてブログにはまって読んでいた。(※「清野のブログ」は終了しており、更新は

もっとみる
「青の花、器の森」を読んだ。

「青の花、器の森」を読んだ。

良い作品にまた出会えました。
作者は「坂道のアポロン」で一世を風靡した小玉ユキさん。
私は出身が長崎県の長崎市。小玉先生は同じ長崎の佐世保市出身で、「坂道のアポロン」は佐世保の町の60年代の歴史感と、ジャズという音楽の楽しさ、高校生の葛藤や青春が描写されている名作です。「このマンガがすごい!2009」オンナ編1位、2010年に連載を終えるも、2012年にはアニメ化もされましたが、佐世保は聖地として

もっとみる