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このマンガがすごい!2021年

鬼滅の刃が大流行だな。2017年か18年の「マンガ大賞」か「このマンガがすごい」で見たことあるか。アニメ化されたのを見て、「あ、どっちかの賞のノミネートかなんかで見たことあるような」と視聴し、2019年のリアタイだったか第1話の雪の表現で圧倒され、視聴し続けてきたのを覚えている。

ただ、マンガを読んでも、週刊少年ジャンプでありがちな、「強敵→修行→やがて強さのインフレ」「技の名前がよくわからない」「週刊だから絵が荒れているのか」って感じで、マンガをはまって読むほどでもなかった。アニメ化までは累計発行部数450万部、しかし今年の23巻までに1億2000万部となるのは、おそらくアニメ制作のufotableの高品質な作品の所以だったのだろう。ちなみに僕は第20話あたりだったか、胡蝶しのぶの「蝶の舞戯れ」のエフェクト表現に悶絶した。全身に鳥肌が立った。鬼滅の刃の映画などは今回で興行収入は「千と千尋の神隠し」を抜いて1位になるだろう。いろいろなところでアニメやマンガの声さえ出なかった界隈で、鬼滅の話が出ているのを聞いているため、「なぜここまでのヒットを生んだのか」分析がまだまだなので、これからもやっていきたい。

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「このマンガがすごい」や「マンガ大賞」は、マークしてなかった作品との出会いの場だ。まだ作品を全部読んではいない。もちろん、まずは僕の趣味嗜好に合いそうなものを読みたいから、とりあえず6位の「ダンピアのおいしい冒険」から読んでいる。気になるのは8位「忍者と極道」10位「ベルリンうわの空」3位「九龍ジェネリックロマンス」かね。4位「水は海に向かって流れる」と9位「僕の心のヤバイやつ」はすでに読んでいる。1位の「チェーンソーマン」はどうかな。ジャンプ作品って基本距離を置いている癖があるからなあ。あくまで「友情、努力、勝利」で大人が読むのは耐えないものと思い込んでいる。けど、ジャンプにしては異作品と思えた「約束のネバーランド」は心理戦に引き込まれた。だがグレイスフィールド脱出後はあまり読んでいない。

僕は、どうやらファンタジーは敬遠しがちだ。その世界観を理解するのがちょっと辛い。

読んではいるが、メイドインアビスとかは引き込まれ、傑作とは思う。ただ、連載にこう間が空いてしまうと気持ちがものすごく離れてしまう。あとで読み続けようとして、思い出すのに、そしてその世界観を再度理解しようとするのが苦痛だ。あの名作、「鋼の錬金術師」も胸をえぐられ、心ふるえ、たしかに泣いた。けど、もう一度読もうとすると抵抗がある。長いし。27巻もあるし、めくるめく世界に対する理解がおっつかない。

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僕が好きなのは人間ドラマ。特に、死にたくなるようなトラウマを負った人が、何かのきっかけで一歩踏み出せるマンガが好きだ。あと、歴史ものやマニアックな分野(農業とか陶芸とか)も。たとえば、荒川弘の作品で好きなのが、「銀の匙」「百姓貴族」で、「アルスラーン戦記」は見る気がない(最初は読んでいたが、連載を追おうとすると追いつけなくなった)というものだろうか。

心の中の名作はたくさんある。「聲の形」とかは1巻で落ちたなあ。

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最近、漫画家には女性作家がとても多いのだが、女性が出てくるものをよく読んでいるかもしれない。女性は人の心の機微に敏感なのだ。「男はマンガのキャラに萌え、女はキャラの関係性に萌える」(ブルーピリオドの八虎のセリフだったか)を思い出すが、相手の心に悩み、自分なりに一生懸命一歩進める。お気に入りのアニメ「よりもい(宇宙よりも遠い場所)」特に11話のしらせが日向のために一歩動いたあのシーンに号泣するタイプです。

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あ、この日記は自分の趣向を記すためのものです。アニメは「Shirobako」と「よりもい」が今のところ心の傑作。最初はマンガがアニメでさらにファン層を広げるコンテンツと思って、お気に入りマンガがアニメ化されたのだけ視聴してましたが、アニマはアニメで凄いことを知ってきました。あとお気に入りは「彼方のアストラ」とかかな。あまり認知低いところで、ハルタ(KADOKAWA)の「ヒナまつり」や「ハクメイとミコチ」が広まったのは僕の中の胸熱で。しかし、アニメ化から知るマンガ作品もあり、「甘々と稲妻」などは心の中の名作となっていました。ほのぼの系は心の癒しです。

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さて、そろそろクリスマスですね。

この時期、胸を打つマンガはラブコメでしょうか。まさかこの年(中年ジジイ)でラブコメにはまるとは思わなんだ。しかし、良いラブコメは、人間の心の動きと成長をゆっくりしっかり描いている。特に、キャラをムダにせず、1つ1つ丁寧に描写し、どのキャラも愛してしまうよう描く作品はすばらしいものです。

僕の中で、今のところ最高傑作は「かぐや様は告らせたい」。特に白銀御行のファンですね。かぐやも大好き。いや、いろんなキャラが好きになる。石上、早坂、伊井野ミコ、いろいろめぐってやっぱ白銀とかぐや。そして、最近は本当に「僕の心のヤバイやつ」に心をのっとられている。twitterは細かくチェックして、もはや背景やしぐさもふくめて、すべてが察する道具。文学ですな。かぐや様もそうなのだけど、「僕ヤバ」は本当に文学と思う。こんな気持ちは吉田秋生の「海街ダイアリー」以来の感覚です。

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また、マンガに対しては書きたいことはいっぱい。僕の中で最高の作家である「水上悟志」先生のこととか。

とりあえず、僕の趣向の全体像はこんな感じでしょうか。


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