#サードアイ覚醒
サードアイ ep 18 北海の太陽
ブルーノに案内されて向かった先はラボの最上階に位置する司令塔で、壁一面に画面があって、各部屋の様子が映し出されているモニタールームだった。紹介されたのは、ラボの上級役員で、ショートカットのキリッとした年配の女性だった。ヒノエのような燃える赤い目をしている。
ブルーノは彼女を見ると、子犬のように近づいていき、
「マミー!元気でっか?」と、嬉しそうに話しかけた。
「ブルーノちゃん、久しぶりね。なか
サードアイ ep4 額の手術
気が付くと俺は硬いベッドの上だった。ウィーンという微かな機械音がする。ここはどこだ。起き上がろうとするも、身体が思うように動かない。向こうから話し声が聞こえる。二、三人くらいか。しばらく様子をみることにした。
「よくもまあ、こんな大物を一人で引き揚げてきやんしたね。ステファンにしては上出来、でさぁ」
「だって、レッドアイの持ち主だよ。野放しにしておくわけにはいかないよ」
「正確 には ファイヤー
サードアイ ep2 額の引力
ある日の休日。ボクはいつものように左足から靴を履き、玄関を右足から出て公園まで歩いていく。ここからはマイルールを発動させない。外界ではいろいろと邪魔が入ってしまい、思うように動けなくなるからだ。案の定、自転車が猛スピードで向かってきて、道の端に避けることとなった。やれやれ、今日が雨でなくてよかった。さてと、気を取り直して、右足から行くとするか。お次は左でと。
どすっと、何か堅いものにぶつかった
サードアイ ep1 額に傷
俺の額はいびつだ。眉毛から上に向かって丘のように盛り上がっている。何かでぶつけたとか、変な病気だとかではなく、生まれながらにいびつな形だったそうだ。赤ん坊の俺の頭はそりゃあ重かったんだと母ちゃんが言っていた。だからなのか、子供のころにあまり抱きあげられた記憶がない。
学校ではクラスの奴らにデコ、デコといじられてきた。ある日、頭にきて頭突きを喰らわせてやったらイチコロで、やつら、泣いて謝っていた