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旅のシンクロニシティーとWombat Cafe'との出会い
オーストラリア・タスマニア編– 1
○ オーストラリア・タスマニア編:目次 ○
(2017年12月-2018年1月)
1・旅のシンクロニシティーとWombat Cafe’との出会い
2・ワーホリ風味のタスマニア暮らし
3・夏の音楽フェスで年越し〜Falls Festival編〜
4・夜中の筋トレが止まらない〜Cygnet Folk Festival編〜
5・こころの隅の想いに花咲かす。
6・こころの隅の想いに花咲かす。-2
前回の南インド・オーロヴィル編から、タスマニア編以降をあれこれ書いている間に2020年へ。世の中はコロナによって新世界(ワ○ピース風)に移行することになった。
次にいつ海外へ行けるのかわからないけど、漫画のルフィ達も途中でそれぞれの2年間を過ごした後に新世界編が本格的に始まったように、そのときが来るまではこの旅のエッセイを書き記してみる。そんなわけで、オーストラリア・タスマニア編のスタート。
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2017年秋、南インドのオーロヴィルから帰国して数日間は、微熱と腹痛で寝込みがちだった。(結局インド薬局の薬が一番効いた。)
胃腸と心はそれなりに…いや、めっちゃ嘆いていた。とはいえ回復した今となっては、経験できてよかったという気持ちのほうが思い出されてくる。インドでの出会いに恵まれつつも、こうしてああすればこうなって…という期待や予測をはみ出すばかりの出来事は、それまでの考え方や習性なりを力強く破壊してくれた。
すべてをコントロールできずに降参せざるをえないことでかえって心は柔軟性を増し、ルートの最初の目的地がインドでほんとうに良かった。後に訪ねたヨーロッパのフィンドホーン財団等を先にしていたらインドの濃さをもっと辛く感じていただろう。ホント、今までの旅先と違う洗礼というか強制手術のような場所だった。
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またインドに行きたいかと仮に問われるなら、もうトイレとの往復はしたくない。けれど気になるカオスな魅力。大変で疲れるけど、あのカラフルなサリーの民族衣装の色のように濃い生命力が渦巻いた場所で、また行ってみたいとも思う。(どこでもドアみたいに一瞬で着けるのだったら、オーロヴィルで服を買ったりカフェでまったりしたい。で、胃腸がまいる前に帰る。笑)
あれから約3年経っているのだけど、今でも何か慌ただしく動いているときにあのバス君のゆったり具合を思い出して、深呼吸してみたりすることがちょくちょくある。彼のゆったり感は、普段スローでマイペースだねと言われやすいわたしですら衝撃だった。彼が時々みせた永遠に続きそうな悠久の時レベルは真似できなくとも(彼の悠久レベルは凄いのです。)出会いがその後の人生にじわじわと染み込んでくるのは、嬉しい宝物みたいなものだったりする。
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さてはて、元々作っていた旅リストでは、
次なる目的地はタスマニアだった🇦🇺
オーストラリア本島の南に浮かぶタスマニア。何人かにタスマニアは良いよ〜と聞いているうちに、行ってみたいと思うようになっていた。
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ただ、タスマニアに関してはオーロヴィルのように、ひとりで誰も知り合いのいない場所へ行ってそこで誰かに出会い何かがあって…という印象がなく、もっと他のタイプの滞在になるのではないか、という予感と直感があった。
あったので、何かをすぐに予約したりはせずタイミングやサインを待っていた。
「タスマニアのどこで何をしたいのかわからないのに、何故待つの?」という人もいるだろう。これはわたし好みの旅の仕方なのでありまっす。
20才の頃、小説「アルケミスト」「聖なる預言」といった本に影響を受け、初めてのひとり旅で沖縄、その後にスペイン・フランスを訪ねた際に、かの小説に書かれているような前兆やシンクロニシティー(偶然の一致)、サインと共に旅をしたり生きることが如何に面白く予想外の展開に運ばれていくか身をもって体験したので、それ以降というもの旅にはサインやシンクロがつきものと思うようになった。
![画像6](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/22626077/picture_pc_45be38014f7aac1b9b137c64140deafd.jpeg?width=1200)
今回の場合は南インドから帰国後に微熱&腹痛モードから脱出し、しばらく待っていると。
以前から友人に教えてもらっていたオーストラリアのワーキングホリデーについてのfacebookページに突然『タスマニアでフードバンの手伝いをしませんか?』という記事が上がった。
そのページはシドニーやオーストラリア本島のワーホリ情報がほとんどで、インドに行っている頃はタスマニアの記事はまず無かった。
記事の内容は、タスマニアでイベントや音楽フェスに出すフードバン(車内で調理、食事を提供するケータリングカー)を家族で運営されているWombat Cafe'の日本人女性のワカさんによるもの。《南半球のタスマニアはこれから夏の繁忙期なので、音楽フェス等のイベントに参加しながらWombat Cafe’の手伝いをしませんか、ホームステイ&食事付き》という内容だった。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/18866171/picture_pc_de893333aac360ff117b1f736dbaba20.jpeg?width=1200)
こ、この話はわたしのためにあるのだろうか…? 記事を読んで驚いた。
というのも元々、カフェやレストランといった飲食店で数年働いていたこともあるし、日本人のワカさんと一緒なのでオール英語じゃないのも心強い。それに以前から東京でアースデイ等の野外イベントや、職場の近くで出店しているフードバンを見ては面白そうだと感じていた。音楽が好きで今迄も日本のサマソニやフジロックに行っていて、海外の音楽フェスにも興味があった。宿&食事付で滞在費がかからない。ワーホリ資格がなくてもいい。
これ元々タスマニアに行くことを決めてた自分にとっては、ぴったりの機会じゃないか?!これだーーーっていうか、これしかないっっ。
シンクロニシティー(共時性)やサインの、ユニークな面白さはいつだって想像を上回っていて、思わぬ場所へ連れていってくれるから嬉しい。(この辺の共時性、シンクロニシティーについての仕組みはアルケミストや聖なる預言を読むと、わかりやすいかと。特にアルケミスト、もう読んでください。笑)
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ただ人生が不思議なのは。このWombat Cafe'の情報を知るきっかけとなったワーホリのfacebookページを教えてくれたのは、2015年後半-2016年に徳島県神山町に神山塾7期生として住んでいたときに、たった1回会ったことのある人だった。
当時、オーストラリアに興味があるんだったらとそのページを教えてもらうものの、わたしは30代半ばでワーホリ可能年令を超えてるからこのワーホリについてのページを教えてもらってもな、とも思っていた。
しかし結局は、運命的なページだった。(当時、オーストラリアのワーホリ可能年令は日本人は30才迄。カナダ・フランス・アイルランドの3ヶ国の国籍者は35才迄。)
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/18819015/picture_pc_639bc17c3757f659bab32e845766b0cc.jpeg?width=1200)
結局、たった1度会っただけだった人がきっかけでWombat Cafe’に出会うことができ、その友人とはタスマニア後のメルボルンで徳島ぶりに再会することになり、後々には共通の友人関係ができていったりと縁が続いていくことになった。
さらにはfacebookページを通して出会ったWombat Cafe'は、実は他の友人達3人が経験者だったということが後から判明。みな気づかぬ間に参加していたようで、経験者の友人もWombat Cafe’にわたしのことを連絡してくれたりタスマニア情報を教えてくれたのだった。
元々の3人の友人達から聞くのではなく、何故か徳島での出会いをきっかけに知り、さらには他の流れもできていったのだから人生とご縁のタペストリーともいえるような流れは不可思議で頭の中を超えている。だから時にはあれこれ考えずに流れのほうから教えてもらったほうがいい。(と、ジタバタしがちな自分に言い聞かせている。)
基本的に過去の特定の出来事につよい意味を持たせすぎたり、作為的に点と点をストーリー化して繋げていきたいとは思っていない。それでも、ふとした瞬間にその点と点が思いがけない形で織り重なり繋がっているかのように、何か見えざる手の脚本が見えたかのように感動するときがある。
インスピレーションを大切をしながら何かを思索したり探究すること、この時代ならではの出来事や、美しいと感じたものを発見することによって体験そのものを味わう。その自然なつながり重なりによって、日々が編み上げられていくことの面白さを大切にしたい。
と、またあれこれ語りが長いわけですが
インドの洗礼から回復したあとはWombat Cafe'に連絡をとり、年末年始を含む1ヶ月のあいだお世話になることが決定。一路、タスマニアへと向かったのだった。
タスマニア編-2『ワーホリ風味のタスマニア暮らし』へ続く。
![画像5](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/20347934/picture_pc_805030552d25291964bda62cf9884102.jpeg?width=1200)
最後まで読んで頂き、ありがとうございます🕊