maki takada/たかだ茉季

自然の流れからサインを受けとり、メッセージを表現するひと。神奈川出身。現在は屋久島⇄🌏 旅やアート・暮らしを通した文章を書いています。今迄の旅エッセイや短編小説、日々のことetc..海外旅編は南インド・オーストラリア・ブータン・チベット編を掲載中。

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自然の流れからサインを受けとり、メッセージを表現するひと。神奈川出身。現在は屋久島⇄🌏 旅やアート・暮らしを通した文章を書いています。今迄の旅エッセイや短編小説、日々のことetc..海外旅編は南インド・オーストラリア・ブータン・チベット編を掲載中。

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短編小説『宇宙アーカイブ図書館』

*** 宇宙には全ての人生がアーカイブされている。 だからアクセスすれば、過去と呼ばれる時代をデータとして見ることもできるし、仮想現実として体験することができる。 名だたる聖人や歴史上の人物にアクセスすることも可能だ。いざ、誰もが知ってるカリスマ的人物にアクセスしてみたら何だこんなもんかだとか、随分史実は捻じ曲げられてるんだなと驚いたり、興醒めすることもある。 だけど、面白いから宇宙の全てがアーカイブされているこの場所を彷徨いて調べものすることは、もう趣味であってやめ

    • 繊細な感性をリスペクトすること

      11月12日は例年お世話になっている茅ヶ崎のミセスパイナポーの恭子さんによる「身体さんありがとう2024」というセッションを受けて、対話やアロマを通した心身のトリートメントの日でした。 前日はサティシュさんの映画上映会でお腹いっぱい、大満足の2日間でした。 あらためて繊細で精妙な感性が好きだし、これからも大切にしたいと思ったタイミングでした。 人のことは素晴らしいなあと思っても、道端の植物には気づかないかように自分の内なる感性はふーん、そっかぁくらいにしていたり。 も

      • 映画「ラディカル・ラブ〜サティシュ・クマール 巡礼の旅〜」上映会に参加して

        この秋の日記的なこと。 11月11日はイギリスから来日中のエコロジー思想家・平和運動家であり大学院大学シューマッハ・カレッジ創設者のサティシュ・クマールさんの自伝的映画「 ラディカル・ラブ」上映会&サティシュさんによるお話会に参加しました。 今88才を迎えたサティシュさんが特に素敵だなと思うのは、勿論平和や核廃絶・非暴力のための世界巡礼やシューマッハカレッジの設立等も凄いのだけど、何よりシンプルな真実やご自身の言葉をピュアなハートを体現しながら話してくださること。 謙虚

        • 帰国への機内で起きた、忘れたくないこと |チベット編-2

          チベット編(2019年)-2 チベットから帰国するための飛行機の中で、今でも覚えている印象的な出来事があったので書いておきたい。 帰りの飛行機で、隣の席におそらく中国人の男性が座っていた。 彼は機内食の食事を、くちゃくちゃと音をたてながら食べていて隣の私は「この音、ほんと無理…勘弁して。中国の人って食事中に音を立てて食べる場合があるから、困るんだよな。」とイライラしていた。 もうーーーこの音、無理!!!!! イライラと怒りが最高潮に達した頃、彼は席を立ち上がると今度

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          秋分の朝にみた夢「目には目を」

          秋分の日の朝、変わった夢をみた。 夢の中で別の時代と思われるような場所で、 ひとりの男性が立っている。 身なりはわるくないような、黒を基調とした服装だったかもしれない。 男性は宣告される。『目には目を。』 どうやら男性は何かを起こしたようで、その贖罪のため自分を傷つけなくてはならなくなり「そ、そんな…」と戸惑った表情でいる。 それ以降、彼は何かしたとなると、自分自身を傷つけ責めるようになったようだ。ということが伝わってきた。 最後には「目には目を 古代バビロニア王国

          秋分の朝にみた夢「目には目を」

          自分を責めることで免罪符にしたくなる症候群を卒業すると決めた日。

          タイトル長いですが、つまりは 自分責めは卒業します宣言です。   先日、この数年間アロマやトリートメント・対話を通してお世話になっている方に『もう、自分を責めることは辞めよう?』と伝えて頂いたのですが、本当にそう。自分責めの中毒というかジャンキーもいいところなので、流石にもう辞めることを決意しました。 おらおらぁ〜、と明らかに責めてるというよりは、息をするかのように自然とナチュラルにうっすらと責めている。責め続ける習慣。 そして何かあると『どうして、責めちゃうんだろう?

          自分を責めることで免罪符にしたくなる症候群を卒業すると決めた日。

          チベット・カイラス山巡礼-2019-

          ひとつの印象的なチベット仏教のお経の歌がある。 『迷える人がゴミの山から 貴重な宝物を探しあてたように 運命なのか 私に"菩薩心"が芽生えた』 チベットに関心のある人は、前世でチベット人をしていたからだろうか。 あまりチベットに関心がないという人がいる一方で、旅人の中でもチベットが気になる人というのはネパールのダラムサラへ旅したり『いつかチベットに行くんだ、カイラス山へ巡礼をするんだ。』という熱い想いを胸に秘めていたりする。 私は後者のひとりで、20代のある時たまたま

          チベット・カイラス山巡礼-2019-

          壱岐島の旅レポ/行きたい旅先なのに、段々と憂鬱になってくる。旅ブルー現象について

          屋久島に戻る前に、福岡の博多港から高速船1時間程で行ける長崎県の島・壱岐島へ訪ねてきた。 壱岐島へ 睦モクヨンD.Dカフェ&チリトリ自由食堂 日本神話に縁のある壱岐島のことを、昨年の秋分あたりから何故か気になっていた。体調も回復して、屋久島に戻る前になんとなーく別の島を1ヶ所はさみたい…という謎の直感があったので、帰りは福岡空港からの屋久島直行便に乗ることにして初・壱岐島へ。 せっかく行くので3泊4日のゆっくりめの日程。初日は結構強めの雨が降っていたので睦モクヨンD.

          壱岐島の旅レポ/行きたい旅先なのに、段々と憂鬱になってくる。旅ブルー現象について

          修道女系の魂の人が読むとすっきりするかもしれない漫画「辺獄のシュヴェスタ」

          読むことで、魂のある部分が昇華されたように感じた漫画がある。15世紀の神聖ローマ帝国を舞台にした修道女たちの物語。 竹良実著『辺獄のシュヴェスタ』 (↑1巻ではないので注意。最終巻の表紙が好きなので) シュヴェスタとは姉妹を意味するという。漫画やストーリーを通して感動や何かを感じる。それ自体は珍しいことではないだろうけど、魂の一部分が昇華されたように感じた漫画は、私にとっては辺獄のシュヴェスタだけかもしれない。 たまたまAmazonで高評価になっているところを見つけて興

          修道女系の魂の人が読むとすっきりするかもしれない漫画「辺獄のシュヴェスタ」

          LightScape〜AI×ひかり×魂のアート〜

          先日、AI Landscape ArtistであるpacoさんによるPersonal LightScapeという個人セッションを受けたのですが、素敵すぎたので体験レポを書きたいと思います。 昨年、音楽アーティストのmaishintaさんを通してpacoさんの存在を知り、pacoさんによるAIアートの美しさや不思議な魅力のファンになり、Personal LightScapeを申し込み2月末に受けました。 今やオンライン環境があれば、MidjourneyなどAIでの画像生成が

          LightScape〜AI×ひかり×魂のアート〜

          ブックホテル「箱根本箱」、言葉と温泉に沈み込む。

          この約半年間はサナギのようなお籠り期間を過ごしていて、徐々に浮上してきている。 長いこと長距離移動が難しかったのだけど回復してきたので移動のリハビリも兼ねて少し空気を変えようと思い、おひとりさまで地元である神奈川で1泊2日の温泉宿へ。行き先はブックホテル「箱根本箱」 今回は2階のグリーンビューという部屋を選んでみた。部屋に入ると着いた15時台はちょうど木漏れ日が差し込んでいる時間帯で、ついに箱根に移動できるくらいに動けるようになってきた…という安堵感と共に感動してしまった

          ブックホテル「箱根本箱」、言葉と温泉に沈み込む。

          ぽんこつチョイスのススメ。

          何ともいえないタイトルです。こんにちは。 最近、ポンコツな選択をすること=「ぽんこつチョイス」にはまってます。というのも、「実際より2割くらい上手く出来るわたし」という120%頑張っているような理想の仮想自分を置いていて、その仮想設定があるが故に、自然体な決定や選択をできないことが起きてるんだなーと気づきまして。 何かを買う時や選択するときに、理想の仮想自分は「もっと調子がいい時に、整っている時に決めよう」として物事の判断を先延ばしにする。ぽんこつチョイスな自分だったら「

          ぽんこつチョイスのススメ。

          真っ暗な食堂と、通信簿メンタル|ブータン編-3

          ブータン王国編(2019年冬)-3 海外旅エッセイ•ブータン編の続きです。 下書きのままだったエピソードをアップしてます。泊まっていたホテルでの或る朝の話。 -- ブータン旅でのある早朝。朝食の約束の時間にホテルの食堂に集まると、食堂の灯りが点いておらず、キッチンではただ1人の男性スタッフが前日の残った洗い物をしていて朝食は全く用意できていない、3星ホテルと謳っているからにはまずいよね。という出来事が起こった。 その後、30分程して他のスタッフ達が到着して急いで作り出

          真っ暗な食堂と、通信簿メンタル|ブータン編-3

          2024年、こわくないとしたら何がしたい?

          朝の太陽を見て瞬間的に感じたインスピレーションやメモを日々手帳に書いていくという習慣を、ある日突然思い立って始めてから2-3年が経つ。 今年の初日の出を見た瞬間からのメッセージは、 『こわくないとしたら、何がしたい?』 でした。えー、怖くないとしたらってそんなに普段怖がってるかな…と思ったのですが、実際はたしかにこわがったりビビってたり、変化をどことなく恐れていてやらない。ってことあるなと。 些細なことでは「買い物に行こうかなー。でも人多いしめんどくさいし、やめとこっ

          2024年、こわくないとしたら何がしたい?

          家系をつらぬく感情のサイクルが終わるとき

          わけがわからない程の速さで2023年の年末に。 もう年が明けるなんて、どゆこと。信じられない…信じたくないっ(?)みたいな気持ちですが、今年最後の文章をアップしたいと思います。海外旅エッセイ・ブータン編の途中ですが今回は日常エッセイです。 11月末に見た夢の話をベースに書いているので、年末の雰囲気に合ってないかもしれませんが残しておきます。来年は、この時差がある感じもどうにかしたいなとも思いつつ…。2023年、読んでくださった方々、どうもありがとうございました!2024年、

          家系をつらぬく感情のサイクルが終わるとき

          年に1度のパロ・ツェチュ祭で見た地域コミュニティーの土台|ブータン編-2

          ブータン王国編 (2019年冬)-2 2019年の春分の頃。ブータンに着いて早速パロ・ツェチュ祭へ向かうことになった。年に1度のパロ・ツェチュ祭は17世紀から毎年行われているという。 ツェチュ祭は、ブータンにチベット仏教を伝えた聖者グル・リンポチェの偉業を称える祭りであり、各地で行われるツェチュ祭の中で西部パロで行われるパロ・ツェチュ祭はブータン最大規模となる。またパロ・ゾン要塞やブータン創始者に対しての祈りや敬意と共にひらかれている祭事でもあり、当時2019年は3月17

          年に1度のパロ・ツェチュ祭で見た地域コミュニティーの土台|ブータン編-2