maki takada/たかだ茉季

自然の流れからサインを受けとり、メッセージを表現するひと。旅やアート・暮らしを通した文…

maki takada/たかだ茉季

自然の流れからサインを受けとり、メッセージを表現するひと。旅やアート・暮らしを通した文章を書いています。神奈川出身。現在は屋久島⇄🌏 今迄の旅エッセイや短編小説、日々のことetc..海外旅編は南インド・オーストラリア・ブータン編を掲載中。

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短編小説『宇宙アーカイブ図書館』

*** 宇宙には全ての人生がアーカイブされている。 だからアクセスすれば、過去と呼ばれる時代をデータとして見ることもできるし、仮想現実として体験することができる。 名だたる聖人や歴史上の人物にアクセスすることも可能だ。いざ、誰もが知ってるカリスマ的人物にアクセスしてみたら何だこんなもんかだとか、随分史実は捻じ曲げられてるんだなと驚いたり、興醒めすることもある。 だけど、面白いから宇宙の全てがアーカイブされているこの場所を彷徨いて調べものすることは、もう趣味であってやめ

    • 修道女系の魂の人が読むとすっきりするかもしれない漫画「辺獄のシュヴェスタ」

      読むことで、魂のある部分が昇華されたように感じた漫画がある。15世紀の神聖ローマ帝国を舞台にした修道女たちの物語。 竹良実著『辺獄のシュヴェスタ』 (↑1巻ではないので注意。最終巻の表紙が好きなので) シュヴェスタとは姉妹を意味するという。漫画やストーリーを通して感動や何かを感じる。それ自体は珍しいことではないだろうけど、魂の一部分が昇華されたように感じた漫画は、私にとっては辺獄のシュヴェスタだけかもしれない。 たまたまAmazonで高評価になっているところを見つけて興

      • LightScape〜AI×ひかり×魂のアート〜

        先日、AI Landscape ArtistであるpacoさんによるPersonal LightScapeという個人セッションを受けたのですが、素敵すぎたので体験レポを書きたいと思います。 昨年、音楽アーティストのmaishintaさんを通してpacoさんの存在を知り、pacoさんによるAIアートの美しさや不思議な魅力のファンになり、Personal LightScapeを申し込み2月末に受けました。 今やオンライン環境があれば、MidjourneyなどAIでの画像生成が

        • ブックホテル「箱根本箱」、言葉と温泉に沈み込む。

          この約半年間はサナギのようなお籠り期間を過ごしていて、徐々に浮上してきている。 長いこと長距離移動が難しかったのだけど回復してきたので移動のリハビリも兼ねて少し空気を変えようと思い、おひとりさまで地元である神奈川で1泊2日の温泉宿へ。行き先はブックホテル「箱根本箱」 今回は2階のグリーンビューという部屋を選んでみた。部屋に入ると着いた15時台はちょうど木漏れ日が差し込んでいる時間帯で、ついに箱根に移動できるくらいに動けるようになってきた…という安堵感と共に感動してしまった

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        • 国内旅🇯🇵
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        • ブータン王国編🇧🇹
          3本
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        • 屋久島の日々🌳
          7本
        • オーストラリア編🇦🇺
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        • 南インド・オーロヴィル編🇮🇳
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          ぽんこつチョイスのススメ。

          何ともいえないタイトルです。こんにちは。 最近、ポンコツな選択をすること=「ぽんこつチョイス」にはまってます。というのも、「実際より2割くらい上手く出来るわたし」という120%頑張っているような理想の仮想自分を置いていて、その仮想設定があるが故に、自然体な決定や選択をできないことが起きてるんだなーと気づきまして。 何かを買う時や選択するときに、理想の仮想自分は「もっと調子がいい時に、整っている時に決めよう」として物事の判断を先延ばしにする。ぽんこつチョイスな自分だったら「

          ぽんこつチョイスのススメ。

          真っ暗な食堂と、通信簿メンタル

          ブータン王国編(2019年冬)-3 海外旅エッセイ•ブータン編の続きです。 下書きのままだったエピソードをアップしてます。泊まっていたホテルでの或る朝の話。 -- ブータン旅でのある早朝。朝食の約束の時間にホテルの食堂に集まると、食堂の灯りが点いておらず、キッチンではただ1人の男性スタッフが前日の残った洗い物をしていて朝食は全く用意できていない、3星ホテルと謳っているからにはまずいよね。という出来事が起こった。 その後、30分程して他のスタッフ達が到着して急いで作り出

          真っ暗な食堂と、通信簿メンタル

          2024年、こわくないとしたら何がしたい?

          朝の太陽を見て瞬間的に感じたインスピレーションやメモを日々手帳に書いていくという習慣を、ある日突然思い立って始めてから2-3年が経つ。 今年の初日の出を見た瞬間からのメッセージは、 『こわくないとしたら、何がしたい?』 でした。えー、怖くないとしたらってそんなに普段怖がってるかな…と思ったのですが、実際はたしかにこわがったりビビってたり、変化をどことなく恐れていてやらない。ってことあるなと。 些細なことでは「買い物に行こうかなー。でも人多いしめんどくさいし、やめとこっ

          2024年、こわくないとしたら何がしたい?

          家系をつらぬく感情のサイクルが終わるとき

          わけがわからない程の速さで2023年の年末に。 もう年が明けるなんて、どゆこと。信じられない…信じたくないっ(?)みたいな気持ちですが、今年最後の文章をアップしたいと思います。海外旅エッセイ・ブータン編の途中ですが今回は日常エッセイです。 11月末に見た夢の話をベースに書いているので、年末の雰囲気に合ってないかもしれませんが残しておきます。来年は、この時差がある感じもどうにかしたいなとも思いつつ…。2023年、読んでくださった方々、どうもありがとうございました!2024年、

          家系をつらぬく感情のサイクルが終わるとき

          年に1度のパロ・ツェチュ祭で見た地域コミュニティーの土台

          ブータン王国編 (2019年冬)-2 2019年の春分の頃。ブータンに着いて早速パロ・ツェチュ祭へ向かうことになった。年に1度のパロ・ツェチュ祭は17世紀から毎年行われているという。 ツェチュ祭は、ブータンにチベット仏教を伝えた聖者グル・リンポチェの偉業を称える祭りであり、各地で行われるツェチュ祭の中で西部パロで行われるパロ・ツェチュ祭はブータン最大規模となる。またパロ・ゾン要塞やブータン創始者に対しての祈りや敬意と共にひらかれている祭事でもあり、当時2019年は3月17

          年に1度のパロ・ツェチュ祭で見た地域コミュニティーの土台

          富士山は山じゃない、丘。ブータン王国編

          久々の海外回想録エッセイ。すっかり2023年も後半。気づけば1年に1ヶ国くらいのペースで書いている旅エッセイ、前回がメルボルン編だったので時系列順でいうとニュージーランド・スコットランドのフィンドホーン財団編になるのですが、もう書きやすい国から記していくことにして先に2019年のブータン王国編にいくとします。 約8割はすぐ書けたのに過去についての文章を綴る意味みたいなものを掴みづらくなっていたのですが、やっぱりまとめてみようと思います。もしよろしければ、お付き合いくださいま

          富士山は山じゃない、丘。ブータン王国編

          留の時間からの、虹と月

          東京での用事を終え、さあそろそろ屋久島に戻るかとなった所で人生初のコロナに罹かり、帰島を延期して療養生活がスタートした9月の日記。 高熱はすぐ下がったものの、その後から嗅覚なくなる&復活、胃腸症状や微熱など後遺症的な症状が順番に続いて思わぬ長期戦になっている。聞けば今月は屋久島でも知人数人が罹患していたらしい。 ぼんやりとした体調の中で、今まで自然療法も少しかじってきたものの、いざ発症して熱が39度台になると怖くなってすぐ市販の解熱剤を使ってみたり、あー思った以上に西洋医

          留の時間からの、虹と月

          静かに見つめること、6月の京都旅

          本日、屋久島は台風6号の影響で暴風雨が吹き荒れている。外出自粛のインドア生活。そんなわけで(?)6月の京都旅の記事をアップします。 昨年に引き続き、6月の京都を旅していた。 梅雨の屋久島から脱出する人達がいる。昨年、あまりに暑い夏の京都に驚いたのにも関わらず、JALのセールがあったことも重なり今年もまた懲りずに6月末の京都へ。 着いてみると今年の京都は昨年より涼しくて助かった。とはいえ、あまり無理してあちこち行かなくてもいいし、ホテルでの時間や美味しい食事を愉しもうとい

          静かに見つめること、6月の京都旅

          太忠岳・天柱石へ。アニソンをかけないで、ちょっと心折れそうになる。

          4月のGW前に、前々から気になっていた屋久島の南東エリア・ヤクスギランドの先にある太忠岳にある天柱石に行ってきた。 昨年の蛇ノ口滝ぶりの数時間かけての山登り。 休憩を入れて往復8時間程かかり、普段山歩きを頻繁にしていない人間なので今回も2日程は筋肉痛に。が、それでもまた何だか行きたくなる山と森歩き。の、日記的なレポを書いてみる。 屋久島での2回目のソロ登山。当日は朝5時半に起きたものの、あれやこれや準備して安房の早朝からやっているお弁当屋さん「かもがわ」で昼食用弁当を購入

          太忠岳・天柱石へ。アニソンをかけないで、ちょっと心折れそうになる。

          屋久島のおすすめ季節と、6月の空

          『屋久島でおすすめの季節はいつですか?』 という質問を時々聞くことがある。 住み始めて約2年になる私の答えは、 「6月以外ですかね。湿気が強いのと、雨風で飛行機や船が止まったりしやすいですし、梅雨の時期の20時頃に来る流し虫っていう羽のついた白アリの一種が大量にやってくるので、20時前から部屋の電気を消しておかないと家の中に入ってきて大変なことになります。」といったことを大抵話している。 上記のような答え方をする人は私だけではないと思う。長く住んでいる人から「梅雨の屋久島

          屋久島のおすすめ季節と、6月の空

          楽園とは何ぞや考(後編)〜御船山楽園ホテルのサウナ&らかんの湯〜

          前編からのつづき。 今回の旅先・御船山楽園ホテル(佐賀)近くにあるレストランKaji synergyにて、楽園をテーマに対話。 楽園とは何ぞや 御船山楽園ホテルは素敵で、お金を出して予約が取れれば泊まれる楽園だ。でも精神的な意味での楽園や楽園状態ってどういうことなんだろう、と話していた。 私は今まで海外のエコヴィレッジやコミュニティーを旅して来たことから時々、完璧な楽園のような場所を探している人だと思われていることがある。 今迄の旅先へ赴いた理由は複合的なのだけど、

          楽園とは何ぞや考(後編)〜御船山楽園ホテルのサウナ&らかんの湯〜

          楽園とはなんぞや考(前編)〜御船山楽園ホテルのサウナ・らかんの湯〜

          ここ数年、楽園というキーワードをちょくちょく耳にしている。 屋久島に住んでいることで「楽園みたいな場所にいるよね。」という話が出たり、楽園を作りたいと話す人に出会ったり。これからは楽園マインドが大切だという話を聴いたり。 そんな中で3月、サウナ大好きのパートナーが是非行きたいというサウナシュラン3年連続日本一(2019-2021)になった楽園の名が付く、佐賀県の御船山楽園ホテルを訪ねてきたので、体験レポ日記&楽園とはなんぞや考(後編)を書いてみました。 ***館内やチー

          楽園とはなんぞや考(前編)〜御船山楽園ホテルのサウナ・らかんの湯〜