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ユーモアは最強のストレス対処法!?

ユーモアのある人ってモテますよね。
真剣な会議で議論が煮詰まった時、ぽろっとさりげないユーモアを差し込める人は十中八九仕事ができる人だと思います。

今回はユーモアがうつにも効く、というお話です。

ユーモアの効果

ユーモアはネガティブな感情や思考パターンを克服し、ポジティブな感情を高める効果があることが研究で明らかにされています。

ユーモアによるストレス対処法は、
長期的にはネガティブな感情を低下させ、短期的にはポジティブな感情を向上させます。

笑いがもたらす治癒力はバカにできません。 

2種類のユーモア

ストレス対処法として使用されるユーモアには二つの種類があります。

無理解な上司の指示で、無駄に長いミーティングの改善案がボツにされたことを例にとってみましょう。

①ストレッサーに関係ないユーモア

ストレスを感じさせている刺激(ストレッサー)から注意を逸らし、ユーモア自体に注意を移す。

A「この前の提案、没ですって」
BC「・・・マジか」「だからあの無能上司は、、」
沈黙
A「叩くより、称え合おう〜♪ ってCMあるじゃないですか、ACジャパンの。あれ面白いですよね。今そんな気分っす」
B「(ぷっ)なにそのCM?」
C「え、Bさん知らないの?あのラッパーが出てるやつ」(話題が逸れる)

②ストレッサーに関連するユーモア

ストレスを感じさせている刺激(ストレッサー)に注意を集中させ、そのネガティブな印象をユーモラスなものに切り替える。

A「この前の提案、没ですって」
BC「・・・マジか」「だからあの上司はさ、、」
沈黙
A「まだ改善の余地があるってことだよね。いっそのことミーティングそのものをやめちゃいます?」
B「いやいやいや、それはさすがに(笑)」
C「やめたいけどw」

ミーティングの件に言及してはいますが、極端な発想を挟むことでユーモアだと理解しやすくしています。

ちなみにこの例の前半にある、
「まだ改善の余地があるってことだよね」と違った見方をすることを、
認知的再評価と呼びます。

これもストレス対処法として効果的とされる方法です。

一方で、
ユーモアによるストレス対処法が成功すると、認知的再評価法よりも効果があると言われています。

つまり、短期的にはネガティブな感情を減らし、ポジティブな感情を増やします。
加えて、長期的にはネガティブ感情を減らすことが判明しています。

しかし、認知的再評価法と比較しても、「ストレッサーに関連したユーモア」を思いつくのはなかなか困難なことも分かっています。
適切なタイミングでボケが入らないと面白くないのは、お笑いを見ていても分かりますよね(笑)

良い気持ちは長続きしない


万能に思えるユーモアの効果ですが、唯一、
ユーモアによるポジティブな感情効果は長期的には持続しません。

これには、ヘドニック適応と呼ばれる現象が関係しています。

宝くじに当たった人も昇給を経験した人も、その時に感じた幸福度は1年後にはすっかり忘れ去られていることが判明しています。

ヘドニック理論とは、
どれだけポジティブな感情を味わった人でも、短期間のうちに元の幸福度に戻ってしまうという理論です。

とはいえ、
様々な悩みやストレスを抱えた人と出会う医療従事者にとって、
ユーモアを用いた感情調節の技術は持っていて損するものではありません。

認知的再評価法の練習と合わせて、ぜひトライしてみてはいかがでしょう?

【参考文献】

https://www.mdlinx.com/article/is-humor-an-effective-treatment-for-mental-health-disorders/2po6nETvYFoifuvpTvviMb

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