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主役はお前じゃない

『(方向音痴なこの私が迷わないための)仕掛けのサインデザイン』について考えることになったので、まずは自分がどうして迷うのか解明していく。

センスが良いねというと「掴みどころが分かってて洗練されてるね」って聞こえるのに、お洒落だねってなると「服とか見た目に気を遣ってはいるんだね」って聞こえる。月とスッポン、駿河の富士と一里塚。

「お洒落だね」って言われたらすぐ家に帰って着替えたくなる

世界でも指折りの大都市 " TOKYO " といえど、やはり街中にはセンスとお洒落が入り乱れているようで(サインも然り)。デザイナーたるものお洒落に惑わされてはいけない。磨くのはお洒落ではなくてセンスです。

例えば『デザインされているのはわかるけど、なんかお洒落でわかりにくい』と言うサインに出会ったことはないだろうか。

都会にほど生み出されるこの類

1つまず挙げられるのは、背景と同型色を使ったこのニュアンスっぽいサイン。デザインに気を遣っているのはわかるし、そういうデザイナーのエゴは少なからずあるべきだと思うが、この場合はもはやユーザーにその存在にすらをも気付いてもらえないという危険性を孕んでいる。要するにこれはお洒落なんです。(まだまだ序の口)

2つ目はとある商業施設に置かれていたサイン。なんとミラー素材になっているので、目がチカチカします。ラピュタのムスカ大佐になります(目がぁ)。自分が映ると見辛いので、体を右と左に揺らしながら目的地を一生懸命探した私。ですが、あまりに私の中のムスカ大佐が出たり入ったりするもんだから、途中で読む事をやめました。無念。

見えん

マップを読む事を途中放棄した私は言うまでもなく迷った。いつも通りの展開だ。もう全く動じてはいない(これに限っても私のせいではないと言うことは先に主張しておこう)。

道なき道。例え案内板が見れなくったって、私は屈しない。

では誰のせいなのか。もちろん、『ユーザーが迷わないよう道を示すべし』というサインの生まれ持つ使命を無視したエゴイストのせいである。どうしてデザイナーのエゴが優先されるのか...もっと見やすい、反射しない素材を背景に敷いてくれても良いじゃないか…私が迷ったのは私のせいではありません(大切なことなので2回言いました)。

「こんなの存在するわけないだろ」って思う人がいるかもしれないけど、本当に存在しているんですよ。本当に。

少しばかりのエゴイストは世知辛い世を生き抜くためにも必要不可欠なスキルだけど、何もそんなにしゃしゃり出なくても良いじゃないですか。




追録 おかしは世界を救う。

It's a Sweet World. 甘いものがなきゃやってられない。今回のお供は『カントリーマーム』。美味しければもうなんだって良いじゃないか。

変な顔ついてるけど美味しい

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