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質問016:無意識に力んでしまう。どうしたらいい?

無意識になぜか力んでしまいます。
どうしたらいいですか? 

回答


▶宝くじ当選者が破たんする理由


なぜ力むのかというと、それくらいの力を入れて打たないと、スピードボールが打てないとか、深く飛ばせないとか、相手のボールに打ち負けるとか、そういうイメージを潜在的に持っているからです。
 
自分がイメージしているとおりのことが実現するため、そうなります
 
自分は「貧しい」というイメージを持っている人は、実際に貧しくなります。
 
逆に自分は「豊かだ」というイメージを持っている人は、実際に豊かになります。
 
貧しいイメージを持っている人は、たとえば、大金を無条件で与えられるとしても、拒否してしまう。
 
自分のイメージにそぐわないため、強烈な違和感を覚えるからです。
 
あるいは3億円宝くじの当選者よろしく、余計に貧しくなる。
  

▶「満員のウインブルドンで試合してください」


「拒否するだって?」「いや、喜んで受け取るよ!」という人もなかにはいるでしょう。
 
しかしそういう人に限って、「満員のウインブルドンで試合をしてください」と頼まれたら、「いやいやいや、自分なんて!」と拒否してしまうのと同じです
 
本来はテニスプレーヤーにとって憧れの舞台。
 
しかし満員のウインブルドンで試合をするイメージがないから、あるいは自分はそんな舞台にふさわしくないイメージがあるから、強烈な違和感を覚えるのです。
 

▶無条件の大金を受け取り拒否する「自己肯定感」の低さ


「金とウインブルドンは別だろう!」「ウインブルドンは自分の実力で出ないと意味がない!」という人も、なかにはいるかもしれません。
 
そういう人に限って「自分の実力で稼がないと意味がない!」などと思い込んでいるから、大金を与えられるとしても、拒否してしまうのです。
 
せっかく「無条件であなたに出資しますよ」という人が現れたとしても、拒否してしまいたくは、ならないでしょうか?
 
「いえ、自分なんて……」と恐縮したり、「期待に応えられないかもしれない……」などと不安になったりして、受け取れない。
 
せっかく出資者はあなたの素質を見抜いてくれているのに、当の本人は自己肯定感(自己肯定イメージ)が低いために、自身に備わるせっかくの素質を否定的に見るのです
 
自分にはそぐわないイメージがあると、居心地の悪さや強い違和感を覚えてしまう。
 
これが先述した、大金を無条件で与えられるとしても、拒否してしまう理由です。
 

▶「貧富」「体型」「モテ非モテ」を司る力の正体


「イメージがすべて」と言ったのは、アンドレ・アガシでした
 
自分が金持ちになるか貧乏になるか、痩せるか太るか、モテるかモテないかなど、イメージが司ります
 
仕事を頑張るとか、カロリー制限だとか、礼儀正しいだとか、まったく関係ありません。
 
私はたまに遅刻をするから弁解するわけではありませんけれども、「遅刻くらい別に構わない」というイメージを持っている人は、遅刻に寛容だし、 「遅刻は絶対に許さない」というイメージを持っている人は、遅刻に強烈な嫌悪感を覚えます。
 
そして「遅刻くらい別に構わない」という人は、遅刻くらい別に構わない現実を生きますし 、遅刻は絶対に許さないという人は、遅刻は絶対に許さない現実を生きます。
  

▶相手の遅刻を許せない思いが「自己肯定感」を損ねる

 
どちらがいいとか悪いとかいう区別ではありません。
 
とはいえ「自分は絶対遅刻しない」イメージのある人は、「他者の遅刻も許さない」傾向があり、他者否定的な姿勢が自己肯定感の低下を招くきらいがあります。
 
「遅刻すると相手は機嫌を損ねるに違いない」という見方も、相手に対するディスリスペクトになっています

もちろん、遅刻はしないに越したことはありません。

ですから、「罪は罪でも人は憎まず」

他者に関して一切の例外を作らず、ありのままを受け入れます。

▶「力んでしまう」原因

 
自分はカナヅチで体は水に浮かないというイメージを持っている人は、実際に沈みますし、体は水に浮くイメージを持っている人は、実際に浮きます
 
テニスでつい、力んでしまう場合も同じです。
 
それくらい強い力で打たないと、速いボールを打てないとか、深く飛ばせないとか、相手のボールに打ち負けるなどというイメージを持っていると、力まないように意識してみても、体はどうしても、速い、深い、打ち負けないボールを打とうとすると、力んでしまうのです。
 
軽い力では、速い、深い、打ち負けないボールを打てるイメージがないからです。
 

▶「打球タイミング」が球威球速の決め手

 
しかし実際には、そういったボールを実現するために必要なのは、力むほどの力ではありません。
 
それが証拠にトップジュニアは小さなか細い体格から、目の覚めるようなパワーボールを放ちます。
 
そのようなボールを実現する最大の要素が「力むほどの力」ではないのだとしたら、一体何なのかというと、「打球タイミング」
 
「打球タイミング」が合うとスイングエネルギーが余すことなくボールに伝わりますし、ラケット面の真ん中で捕らえられるから、フレームやストリングの反発力も最大化します
 
ですからまずはマン振りしなくても、打球タイミングさえドンピシャ合えば、スピードボールが行く、十分に深く飛ぶ、打ち負けずに打ち返せる体験をすることです。
 

▶「なりたい」思いは「なれない」イメージの裏返し。「イメージが勝つ」


ところが力めば力むほど、打球タイミングを外します。
 
頑張れば頑張るほど、努力が空回りするようなものです。
 
「得よう」「なりたい」「実現したい」と思えば思うほど、そうなりません。
 
それは裏返しとして「得られない……」「なれない……」「実現できない……」イメージを保有しているからこそ、そう思うわけだからです
 
平熱の人が「熱を下げたい」、無傷な人が「怪我を治したい」など、いちいち思わないですよね。

「なりたい」思いは「なれない」イメージの裏返し。「イメージが勝つ」。

それについて「例外はない」と説くのが「努力逆転の法則」です。
 

▶「頑張ってはいけない」理由


ですから私は「頑張るな」「頑張ってはいけない」と、いつも言っていますし、自分にも言い聞かせています。
 
豊かな人も、痩せている人も、モテる人も、全然、頑張っていません。
 
頑張れば頑張るほど、貧しくなるし、太るし、モテなくなるのです。
 
それらが「頑張らないと手に入らない!」イメージを持っているからこそ、貧しいし、痩せないし、モテない現実が実現しています
 
公式は次のとおり。
 
「なりたい」思いは「なれない」イメージの裏返し。イメージが勝つ
 

▶ミュラー・リヤー錯視の「斜め線」を取ればいい

 
練習のときに、「力みをなくそう」としなくて構いません。
 
打球タイミングさえドンピシャ合えば、自ずと力まなくなるからです。
 
しかしテニスが上手くいかない人には、「上手くいかない万人が共通するイメージのズレ」があります。

ミュラー・リヤー錯視みたいなものです。
 
この誤ったイメージがあると、打球タイミングは、どうしても合いません。
 
どんなに頑張ってボールに集中しても、です。
 
いえイメージがズレた状態では先述したとおり、頑張れば頑張るほど、結果はひどくなります。
 
公式は次のとおり。
 
マイナス(イメージのズレ)✕プラス(頑張り)=マイナス
 
イメージする方向がズレていると、頑張って進めば進むほど、目的地から遠ざかるのと同じです。
 
逆に言えば、イメージが現実どおりに改まれば、頑張らなくても打球タイミングはドンピシャ合います。
 
ミュラー・リヤー錯視の水平線から、斜め線が取れるようなものです
 

▶テニスがドラマチックに改善する「たったひとつ」の方法があった

 
もし今、テニスを頑張っているにも関わらず、上手くいかずに悩んでいる人がいるとしたら、イメージがズレているのです。
 
上手くいかないのは、フォームや打ち方、体力、テクニック、才能、素質、努力、我慢などのせいではありません。
 
貧しいのは、頑張って稼がなければならないと、思っているからです。
 
痩せないのは、ダイエットしなければならないと、必死だからです。
 
モテないのは、好かれようと、努力するからです。
 
裏返しのイメージを持っているから、イメージどおりの結果が実現しています。
 
だから意に反して、上手くいかない。
 
びっくりするほど、テニスがドラマチックに改善する「たったひとつ」の方法があります
 
そのためには頑張らなくても、イメージが現実どおりに改まりさえすればよいのです。


即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero