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テニス上達メモ038.「ピート、大丈夫かい? 続きは明日にしようか?」 今、生産的な営みに集中するためのプライオリティワン
失敗をして、精神的に落ち込む経験をする人は、少なくないと思います。
どの程度まで落ち込むのか、どのくらいそれが長引くのか、落ち込む深さと長さは、失敗の種類や大きさによっても、人によっても、さまざまでしょう。
落ち込むことが、「悪い」とか「ダメ」なわけではありません。
体育会系のノリにありがちかもしれませんけれども、「そんなことで落ち込むな!」の叱咤激励は、かえって人生を狂わせます。
落ち込みを経験することによって、失敗から受けた心のダメージが癒されるプロセスが進行するのですから。
ところが落ち込んでいるときに親しい人が励まそうとして、「落ち込むことなんてない!」「元気出せよ!」などというのは、癒しのプロセスを阻害しかねません。
阻害するどころか、蹴散らす、踏みにじるようなものにもなりかねないとすら思います。
人が落ち込んで、泣いたり、1人になりたくなったり、集団の中にいると余計に孤独感を覚えたりするのは、静かな時を過ごして傷ついた心を癒そうとする自然な反応。
心が傷ついているのに、騒がしい環境に身を置くと、刺激的で、一見するとにぎやかだからポジティブな印象かもしれないけれど、人によってはかえってダメージが癒えにくくなったりします。
ですから落ち込んでいいし、立ち直れない時期があっていい。
仕方がありません。
ただし難しいのは、「〝今は〟落ち込んでいられない!」ときですよね。
たとえば具体的には、テニスの試合の真っ只中。
日常生活では、癒しのプロセスを進めるために深く長く落ち込む必要も、時と場合によってはあるけれど、ポイントが刻々と進むテニスの試合中に限っては、なかなかそうも言っていられません。
タイムバイオレーションの制約もあります。
精神的な落ち込みを引きずって、次のショットも不安定になり、またミスを重ね、それを繰り返しているうちに、グダグダになってしまうという人は、少なくないのではないでしょうか。
そこで、落ち込んではいられないシチュエーションのときに、どうすればいいかについて知っておくと、役立ちます。
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