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質問102:試合に出るのは、どれくらいのレベルになってから?

テニスゼロで学び、自分でもかなり、うまくプレーできるようになってきたと思います。
仲間内のテニスでは、ほとんど負けなくなりました。
そろそろお金を払って外の試合に出たいと思うのですが、本番となると腰が引けます。
試合に出るのは、どれくらいのレベルになってからなど、目安はありますか?

回答


▶いつまでテニスを続けられるか


こんな言い方をすると不謹慎かもしれませんが、現実問題として私たちは、いつまでテニスを続けられるか分かりません
 
突然の事故やケガで、明日が最後になるかもしれないし、天災によって、今日からテニスができなくなる状況に、なるかもしれない。
 
ですから、いつか叶えたいことで、今できることは、今すぐやってしまうことをお勧めします。
 
逆に明日できることは、今日やらなくてもいいから、今しかできないことをやると、集中力が質的にも量的にも上がります。

▶海外へ行くから英語ができるようになる

 
よく言われます。
 
「逆だ」と。
 
英語ができるようになったら、海外へ行きたい。
 
でも、そこは「先取り」するのです。
 
先に海外へ行くと、あとから英語ができるようになります。
 
この順序が大事

痩せてからビキニを着るのではなく、先にビキニを着たら、あとから痩せるのです。
 
「お金持ちになってから寄付しよう」ではなくて、「先に寄付をしたらあとからお金持ちになる」のです。
 

▶寄付、賽銭、布施、その心は「富む」

 
コチラでも述べているとおり、寄付される(テイク)側より、寄付する(ギブ)側のほうが「幸せ」というのは、調査や実験でもよく知られているところです。

幸せを「先取り」するから富むのです。
 
あるいはコチラでも述べている「賽銭や托鉢の『狙い』とは!?」とよく似た話です。
 
神は願いを叶える代わりに賽銭を民にお願いするわけでもなければ、仏は食べ物を奪うために托鉢へ回って布施を強いるわけでもない。
 
先に出すから、あとから入る「循環」を、神も仏も狙っているのです。
 
寄付、賽銭、布施ときて、「その心は?」と問えば、「富む」。
 
釈迦は、裕福な人ではなく、むしろ貧しい人へ托鉢しに回ったのは、「富める力」を引き出す狙いがあったからなのです。
  

▶結果はあとからついてくる


先に出したら、あとから入る。

よく「結果は後からついてくる」と言われますけれども、自然の循環としてそのとおりなのです。

小自然の呼吸も、酸素が大事といっても、吸いっぱなしでは入ってきません。

出さないと(巡らせないと)、酸素なら酸欠、血液ならうっ血、お金なら金欠になります。

吐くから、新鮮な酸素がいっぱい入ってきます
  

▶試合がいちばんの練習

 
そして試合に出ることが、いちばんの練習になります。
 
先に出ると、あとから上手くなるのです。
 
上手くなってから試合に出るのではなくて、試合に出るから上手くなる。
 
大学受験に合格する近道として、先に赤本(過去問)にあたるのです。
 
そもそも赤本にあたらなければ、自分が受験する大学が、どんな傾向の問題を出すのか分からず、対策を立てられません。
 
だけど近道ではなく王道(?)を行こうとする真面目な人は、「傾向と対策」はさておき、大学生になるにあたって必要なすべての知識を網羅しようとしがちなのです。
 
赤本に手をつけるのは、勉強ができるようになってからと思い込んでいるから、かえって回り道
 
これは、上手くなってから試合に出ようとするテニスプレーヤーの心理と、そっくりと言えるでしょう。
 

▶経験すれば分かる

 
テニスの試合に出ないことには、自分に何が必要で、何が足りないのかが、想像はできたとしても、実際には経験してみないことには、分からないはずなのです。
 
コチラでも述べているとおり、入学でも入社でも交際でも、経験してみて「想像とは違った!」というギャップを経験したことは、少なくないのではないでしょうか。

経験してみないことには、実際のところは分からないのです。
 
逆に言えば、経験すれば分かるのです
 
「逆」なのです。

一般的には、ある程度テニスが上手くなってから試合に出ようなどと考えがちかもしれません。
 
それはある程度勉強ができるようになってから赤本に挑戦しようとする回り道と同じです。
 

▶上昇スパイラルを駆け上がる「本物の王道」

 
もちろん、サーブがまったく入らないレベルだと「試合にならない」から、お金を支払って出場する意味は見出せないかもしれません。
 
それでも、「自分は練習だと入るのに、試合になったらサーブが入らないんだな」ということを知れるだけでも、「出た価値はあった」のですけれども。
 
試合で確認したできること・できないことの心技体について、練習でさらに磨きをかけたり、補えるようにしたりするのが、上昇スパイラルを駆け上がる「本物の王道」なのではないでしょうか?
 
これは、レジェンドたちも必ず通ってきた道です。
 
ビヨン・ボルグもジョン・マッケンローもジミー・コナーズもイワン・レンドルもピート・サンプラスもロジャー・フェデラーも、選手として完成してから試合に出たのではなくて、試合に出たから選手として完成したのです。

そしてノバク・ジョコビッチも言います。

「試合でプレイする以上に良い練習はない」と。

▶赤本で0点を怖れる心理

 
試合に出て、何か失敗することを怖れているのかもしれませんけれども、そうすると、ますます失敗を怖れます。
 
それは、赤本にあったて0点取るのを怖れる心理とそっくりです。
 
ですが、それで失うものは一時的な自信くらいしかないし、失うどころか、できないところが分かる学びがあるのです。
 
そもそも最初からできていたとしたら、志望校選びの段階から見直せるチャンスを得るのです。
 

▶失敗しても「こんなもんか」

 
失敗を怖れないようにするには、試合に出て、失敗することがいちばん。
 
失敗しても「こんなもんか」という感覚が育まれるのです。

「こんなもんか」という感覚が育まれると、ますますチャレンジしたくなるから、失敗を糧にできるようにもなります。
 
とはいえ、最初は衝撃的かもしれません。
 
テニスの試合というのは、練習でできていたことが、ほとんどできなくなるのが普通です。
 
これも、想像では分からないこと。
 
経験してみて分かるのが、出てみた学びです。
 

▶鉄は熱いうちに打て、思い立ったが吉日、案ずるより産むが易し


不可抗力でテニスができなくなってから、「試合に出とけばよかった」と振り返るのはツライと思います。

あるいは試合に出ようとする「やる気」だって、人間ですから、いつまで続くか分かりません。

私たちは「やりたいことはいつでもできる」「いつかできる」と思い込みがちですが、案外そうではないのかもしれません。

そうなる前に、「先取り」です。

「逆」なのです。

先に試合に出るから、あとからテニスが上手くなります。

「鉄は熱いうちに打て」「思い立ったが吉日」「案ずるより産むが易し」

なのでレベルの目安など気にせず、自分が出たいと思ったタイミングで、どんどん出てみることをお勧めします。

即効テニス上達のコツ TENNIS ZERO
(テニスゼロ)
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スポーツ教育にはびこる「フォーム指導」のあり方を是正し、「イメージ」と「集中力」を以ってドラマチックな上達を図る情報提供。従来のウェブ版を改め、最新の研究成果を大幅に加筆した「note版アップデートエディション」です 。https://twitter.com/tenniszero