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続々「日本鎖国論」。「頑張ってしまう日本人の病理」をコペルニクス的転回する

兵站を軽視して戦地で兵士に生でミミズやネズミを食べさせてしまう日本という病理については、過去記事で何度も語ってきました。
論理がなく、物流も組織も内部統制することが出来きず、精神論でバンザイトツゲキさせてしまう日本。

こういう精神論の元が、武士道であったり、軍人勅諭やら作戦要務令であったり、それから戦陣訓だったりするわけです。
それで、こういう精神論の大元は儒教。儒教の悪用です。著名な儒学者や文人が編纂に関与した。

このような精神論が戦後も意図して受け継がれてきた。
小学生のころから組体操でピラミッドになることを強要され、中学くらいからクラブ活動で夜遅くまで毎日拘束される。クラブ顧問からアホだのバカだの言われながら人間本来の個性やら動物的感覚が完全にすりつぶされ、奇形の動物に矯正されるのが日本人。中には中学生や高校生に暴力までふるってしまう顧問がいるそうですが、かなり頭がぶっ飛んでますね。日本的でほほえましいです。

このような教育を受けてきているから、社会人になってブラック労働を強要されても平気で頑張れてしまう。コンクリートジャングルのエコノミックアニマルとして、もうバカみたいに残業できてしまうのが日本のサラリーマンなわけです。

でも、今書いてきた日本人への文句って、相対的な議論ですよね。
辛いなら、苦しいなら海外と競争しなければいいだけ。
なぜ楽をしようと考えないのか。苦しむことが美徳として刷り込まれてしまってるから付け入られる。
競争をやめるだけで、日本人の相対的劣等性が一瞬で日本人の個性、日本人の良さに変化する。
資本主義とそもそも正反対のイデオロギーであるブシドーを植え付けられて、なぜかグローバル競争に挑んでしまう日本人。そんなアホなことやめてしまえばいいのに。この矛盾に多くが気づいていない異常事態。

児童に暴力までふるってしまうアホは排除されるべきだと思うけど、頑張れてしまう日本人を相対的に劣等民族の立場に置くのではなく、そういう日本人的な性質を生かす社会システムを構築すべきなのは当たり前の話じゃないですか?

結局どうしたいのか?
最終的に遺伝子改変してビジネスが得意なアングロサクソンになる?

当たり前の議論がまるで出てこない日本という病理。
日本的なブシドー精神を温存したまま国際競争しようとするから相対的に劣等性が際立つ。でも、ハッキリ言って競争しなければいいだけ。馬鹿じゃないのかな?

このような議論が出てこないのがもう、本当にクルクルパーしかいなくなった証拠で、私が今ここでこうやってしている話も、ほとんど意味が無いのない話かもしれない。

しかし私は迷惑をこうむっている。
皆が鶏舎のなかで毎日目を真っ赤にして卵を産みまくっているのがマジで気持ち悪い。私はそんなに卵を産みたくないのである。卵を産むのは苦しいし、ダルいのである。

だから私は鶏舎の檻から飛び出して全力で逃げ回っている。
コケコッコー(早く戻ってこい)、コケコッコー(そっちは危険だ)と皆が奇声を上げている。
耳が痛い。

横一直線に何段にも積み上げられれた籠の中に閉じ込められた無数のニワトリが必死に卵を産みながら私をにらみつけている。おまえは普通ではない!おまえは檻のなかから落っこちてしまったダメなニワトリだ!落ちこぼれだ!と大声で喚いている。

だから私は全力で逃げる。
とにかく重要なことは、バカから逃げること。
私は逃げることを恐れない。むしろその先に希望があると考える。
全力で巨大な鶏舎の扉の隙間を目指す。わからない。そっちが逃げ道のような気がする。
隙間からは淡い青色の光が漏れてる。
無意識に羽をバタバタさせる。

??
ハネ?

そういえば私には羽がある。これは何なんだろう。なぜ生えているのか。今ままで全く意識しなかった。
わからないけど、とにかく無我夢中で羽を上下させる。
ぐらり。体が左右に揺れる。不思議な感じがした。
っと思った瞬間。私のつま先が地面から離れて宙に浮いた。
な、なんだこれ!!
私は思い切り背中に力をこめて加速する。
そしてついに、巨大な扉の隙間を抜けた。

淡く青い光の中で私はたじろぐ。almost blue。
頭がくらくらする。
私は、もしかしたらもう、澄んだ光の中ではもう生きていけないかもしれない。そんな気もする。
でも、それでもなお、私は淡い光の中心を目指して全力で飛ぶ。
それが正しいと思うから。

風の谷のニワトリに私はなった。

おわり

 
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