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アップルパイと甘くないお話

私が小学生の頃
友人のお家でご馳走になった
お手製のケーキ

焼き立て♡
めちゃくちゃ美味しかった記憶

私の中では
「ゆとりある家庭」の象徴
お手製ケーキ!

うちの母は…とにかく忙しい人だった

作っても
大学芋・ホットケーキ・ドーナツ

美味しいには美味しかった
でもあの友人のお家ケーキと比べると
何か違う

まぁ電子レンジしかなかったので
オーブン料理は期待出来なかった

私の高3の誕生日プレゼントは…

オーブンレンジ!

帰宅すると
毎日ウキウキ何か作った
塾で遅くなっても

ご飯モノでなく
お菓子

受験勉強そっちのけで
…今もお得意の逃避

ロールケーキから始まり
スポンジケーキから生クリームでデコレーションクッキー
ブラウニー
シュークリーム
マドレーヌ

いい加減勉強せねば!
と思っても焼いてしまう
間違った「習慣化」は恐ろしい

特にマドレーヌは頻繁に焼いた

勉強しなきゃー!
とも一応思っているので
30分で作りお片付けまでできるように

ガスオーブンは速い

そして大学生になり

バイト先にも持って行った
大好きな人も食べてくれたマドレーヌ

「お店だせるよ!」

生まれてから一番嬉しかった
これ以上ない褒め言葉を頂いた

…だからといって付き合えるほど
現実は甘くなかった

そして社会人になり
自由時間がタイトに

お菓子作り習慣も途切れ
気力もなくなった

時は過ぎ〜子供が生まれた

理想はアノ友人の家庭!

お菓子は手作り!

そう思っていたのに
思っていた100倍大変

作ったのは母同様せいぜいホットケーキ

それどころか
「赤ちゃんせんべい」「食べっこどうぶつ」等
市販品おやつで誤魔化していた

ある日の幼児教室
先生が子供に
「おうちの方が作ってくださるもので
あなた(子供)の好きなお料理は?」と質問

私は焦った

でも子供は
「アップルケーキです!」
と淀むことなく神回答

…え?サラッと嘘を…
願望?
よし!大きくなったら一緒に作ろう!

それから更に理想だけは心に早○年

突如思い立ち
やっと叶った!
一緒にアップルパイ作り

冷凍庫もはや住人「パイシート」
期限切れをおこしていたから…賞味期限だからOK

カスタードクリームがお鍋でできるのにも
子供は感動
(画像は焼く前…焼き上がりは焦げ…映えなかった)

「美味しい!最高!」

こんなに喜んでくれるなら
もっと早く作ればよかった
私の小学生時代の憧れの焼き菓子おやつ

そして○年ぶりの
嬉しい褒め言葉♪

どうでもいいが
お菓子を焼いて
第一志望にも合格するほど甘くはなかった

やはり勉強しなくては…

今日も勉強がんばります!

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