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phaさんの書籍を読み漁ってみた(ふらふらした人生を味わいたい人向け)
phaさんの活動は元々知っていたけれど、休職して「もう働きたくないなー」と思ったときにガッツリ読んでみることにした。京都大を卒業して公務員になったけれど、3年働いて辞めた後シェアハウス経営をしながらなるべく働かずに生きている人の軌跡を私は心から渇望した。もしこのまま会社を辞めてふらふら生きていくことになったら私はどんな人生になるだろう。参考資料が欲しい。また、私はphaさんに憧れを抱いていた。思わ
もっとみる休職日記と漫画感想文「新説 ザ・ワールド・イズ・マイン」
休職中の体調について休職してから2か月が経過した。仕事を意識せずにグダグダ生きてきたおかげで大分気持ちは楽になった。そろそろ英語でも勉強しよう。今のところ叶えられてないけれど、海外をまたいで仕事できるようになりたくて、学生時代はITと英語を学び続けてきた。ITと英語のどちらもビジネスレベルには到達していないけど最善の努力はしたい。私は初心に戻り、以前購入した「アルジャーノンに花束を」の英語版を読ん
もっとみる2回目の休職となったのでニートを感じられる本を読んでみた
2回目の休職
適応障害だった。前回休職したときも同じ病名だった。今の職場は大学で研究していた知見を使えそうだったのでジョインしてみたが、大学でやっていたこと以外の周辺技術のキャッチアップが追い付かなかった。定時で帰れているにも関わらず、なぜか段々と頭が回らなくなり、自力でご飯を食べることができなくなった。その後実家に帰ったが、その後も改善せず仕事を進めることができなくなった。どうやら思ってる以上
【感想】いつも旅のなか
昭和は、まだ自身の生活圏から地方へ旅行に出かけられない人が多く、このような小説を読んで、まだ見ぬ日本の片隅にある雪景色を想像していたらしい。
今や時代は令和となり、私たちは国内旅行は勿論、その気になれば格安航空で海外に行けるようになった。例え行けなかったとしても、YouTubeで興味のある国の風景や街並みがアップされた動画を見て知れるようになった。最近の文学でバズったものといえばタワマン文学だろ
【感想】2022年12月読書記録
今月は文芸書一読もせず…。やりたいこと全部やるのはやっぱり難しい。
勝間和代著「お金は銀行に預けるな」
投資のポリシーを参考するために手を出した。基本的には分散投資をしつつ、資産を増やしていきましょうという考え方に共感。
山田玲司著「非属の才能」
漫画家である山田玲司の新書。簡単に言うと「好きなことをやりなさい」という教えなのだが、その中でも学校や会社に馴染めず行けなくなってしまった人たち
【感想】2022年11月読書記録
正直11月は時間の使い方が上手くできず、読書も資格試験の勉強も中途半端になってしまった感がある。それでも自分なりに読了した本を挙げていく。
ニール・スティーブンスン著 「スノウ・クラッシュ下巻」
黒幕は誰か。ヒロとレイブンの決着はどうなるのか。コンピュータ・ウイルスの拡散は防げるのか。科学技術からシュメール文化までてんこ盛りな設定で読むのに苦労したけど何とか読了した。アクション要素もあり、IT
【感想】2022年10月読書記録
SFは読むのに苦労する。教養あって初めてリーダビリティが増すジャンルだ。
SFは作者が人類の未来を想像しながら書くため、その未来を生きる私たちが読むと「いや、そうはならんやろ」現象が多発する。
でも名著には人類の普遍的な価値観が横たわっているので読破すると非常に達成感が大きい。一つの小説でたくさんの知識と感性を食べたような感覚になる。
私は今月もそんなオーソドックスなSF本たちを読んでみた。
【感想】2022年9月読書記録
今月はあまり読み進められなかったな。
ロバート•A•ハインライン著 『月は無慈悲な夜の女王』
月は地球の罪人たちが島流しされていた場所である。月世界人は地球人に虐げられた環境であり穀物栽培に必要な水を地球から不当な金額で購入しなければならない。このため月世界人のレジスタンスが立ち上がる。前半では革命の準備を進めながらも月世界人の暮らしぶりを描き、後半では革命の狼煙をあげて地球へ潜入し地球人と月
【感想】2022 年度メディアアート芸術祭行ってきた
今年も行って参りましたメディアアート芸術祭。このアート展は自分の感覚が拡張される気がする作品が多くて毎年行っています。今年も素晴らしい作品が多くて楽しめました。本記事は私の印象に残った作品を紹介します。それにしても25年もやってたんですね、知らなかった…。
前回はこちら。
アート部門太陽と月の部屋
こちらはビデオによる解説のみでしたが、充分に魅力を伝えていました。その部屋に訪れた人をセンサか
【感想】2021年メディア芸術祭行ってきた
昨日午後三時から見に行ったけど最終日だったからか盛況だった。
メディア芸術祭は文化庁主催の芸術祭で、メディアアートやアニメ、漫画を対象に新規性のある作品やメディアアートに貢献してきた人物や団体を表彰し、観客は実際にそれらの作品を体験できる。どれも素晴らしく、表現というのは現代だからこそ、こんなにも多様になれたのだと感じる。ここでは私が印象に残った作品を紹介する。
日本科学未来館1Fの入口から入る
【感想】2022年8月の読書記録
アイザック•アシモフ著 「我はロボット」
鉄腕アトムやドラえもんだけでなく数多くのロボットエンジニアに影響を与えた作品。よく「アメリカはターミネーターのように人間に害を与えるロボットを題材にするが、日本はドラえもんのように人間を助けるロボットの作品を作る」と言われているが、その源流はこの作品にある。「ロボット三原則」はフィクションだけど、倫理として知っていた方が良い概念だと思う。私は最初のロビィ