渡嘉敷

気分屋さん

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最近の記事

じゃあねー

    • 知らない世界

      ニュージーランドに3週間短期留学に来た。ホームステイ先のおばさんはとてもいい人で、そしてそこに同じくホームステイしている中国人の女の子もいい子で、とてもよい生活を送っている。英語が全然聞き取れないこと以外は、ですが。 でも今、6日目(?)にして、なぜかコロナになってしまい、なんかみんながオタゴに遊びに行くのに一緒に行けなくなったので、めちゃくちゃ暇をしている。ペンギンみたかったよーーーー。ひとりでステイホーム。悲しい。なにしよう。雨降ってるから写真撮りに行くのも憚られる。こ

      • 呪縛

        人と接触しながら働いていると、色々考えることがある。コンビニなんて、お客様にとっては、ただそこら辺にあるコンビニエンスな滞在時間の短い場所かもしれないけれど、店員側からしてみると、多種多様な人間がたくさんみられる場所だ。でもカウントしたことがないので、一回のバイトで何人を接客するかは分からない。うちの店舗は駅チカでもなんでもない、ちょっと駐車場の広いコンビニなので、おそらく人が多いか少ないかと言われたら、少ないんだと思う。 昨日も、小学校のときによく一緒に帰っていた、一個下

        • 居場所を探している

          小学生のとき、手の位置を定めないと歩けなくて、なぜか手術前の医者のポーズ(『手術前の医者 手』で検索してください)をして過ごしていたときがあった。クラスメイトに、なにその格好、と聞かれて、ああなんか手の居場所がなくて、と答えたことをなぜか覚えている。小6のとき、確か給食の準備中だった。 指摘されて恥ずかしくなったんだかなんだか分からないが、今はそんなポーズで歩いたりはしない。でもとにかく、手を普通に体側にやって、普通に前後に動かして歩くことが、たぶんできない。いやまあやろう

        じゃあねー

          やっぱり俺は世界を滅ぼしたい

          急な焦燥感にかられたままシンガーズハイのライブを見に行ったら、余計焦りが身体中を駆け巡っている。試合が始まる直前の緊張感がずっと続いている感じ。でも、同行者の後輩に、ライブが始まるまでの間、ひたすらどうやって世界を滅ぼすかについて語っていたら、分かったことがある。 まず、物理的に地球を滅ぼすなんてことは無理なことには気づいている。じゃあどうすればいいのかというと、たぶん、人の心を壊したいんだと思う。あ、なんかこういう風に言うとめちゃくちゃ酷いやつみたいになってしまうけど、人

          やっぱり俺は世界を滅ぼしたい

          空白と嘘

          音楽、特に歌詞に救われることってあるけれど、もし、ある人がものすごく本心を込めて書いた歌詞にものすごく共感したとして、それって私が嫌っている安易な共感でしかないんだよなあ、ということを考えている。 こんなことを考えているのは、最近、音楽と絡めて自分のことを書こうとしているからだと思う。(sizu.me/tear) この曲のこの歌詞に共感した、この歌詞が刺さった、というものはわりとあるけれど、それを言葉にしようとすることは、ただの自己満足であり二次創作のようなものだ、と思って

          空白と嘘

          はじまり

          おじいちゃんに「明けましておめでとう~」と電話をしたら、「まだ明けてないでしょ」と言われてしまった。おじいちゃん、受け入れたくないのは同感ですが、もう2024年です。おばあちゃんに明日だって言われた、とか言い訳しないでください。さっきおばあちゃんと話したけどおばあちゃんはちゃんと分かってました。沖縄と東京に時差はないです。母親に電話を代わったときも、明けましておめでとうに「ああそうらしいねえ……」とか返してたし、父親に代わったときも「今日じゃないんじゃない?」とか言ってたらし

          はじまり

          区切り

          年末年始もシフト入れます、と店長に伝えたので、容赦なく大みそかの今日も三が日も全部しっかり全部シフトが入っていた。今日の分のシフトを終えて、大掃除を急いで終わらせて、今。午前中があまりにも暇で、タバコを棚に並べながら、2023年終わりますね~とドラムをやっているらしい先輩とダラダラ喋っていたけれど、こうやってぬるっと今年も終わってしまうのが、少し不思議ではある。 高校生、この一年にしかつまっていないんじゃないか、というほど今年は充実していて、かつ光速で進んでいった。小説創作

          真っ白

          あいつが最初から私のことを好きじゃなかったのなら、なんだったんだよ私の3年間は。返してくれよ。考えてみれば、私は別に、あいつのなにかが好きだった訳じゃなかったのかもしれない。それでも好きだった。救ってくれようとするところ、意外とどうでもいいことを気にしちゃうところ、頭が良いこと、そういうの含めて全部。多分はじめから恋愛的なものではなかったとしても、私は本当にあいつのことが好きだった、と思う。いや、今でも、まだ割と。でもあいつは違った。それだけの話。冷静になればよく分かるよ、と

          ラスト・ダンス

          もしも世界最後の夜が来たら? おはようまた今日が始まったね、とか言って何気ない顔してやってくる朝がなくなったら、どんなに幸せかと思うことがある。今夜世界が滅亡して、未来の約束が全部なくなって、学校も消えて、好きな人も嫌いな人もみんなみんな燃えて、宇宙には無だけが残る。怖がりながら頭を抱える昼間も、布団の中で蹲る夜も、全部、全部がなくなる。 もしも今夜世界が終わるなら? 葬式用につくったプレイリストをひとりで聴きながら過ごす。もう明日から、泣きながら眠る夜は来ないんだなあ、

          ラスト・ダンス

          分からないこと

          とにかく今バンドマンになりたくて仕方がなくて、ライブの熱が覚めてないだけだろと言われたらそれまでなのだけど、とにかくバンドマンになるために頑張る気力に満ち溢れている。馬鹿なこと言ってんなって思ったなら同感。いつそう思ったんですか、と聞かれれば、まあそれはMåneskinのライブの最中で、もっと言えばオープニングのDON'T WANNA SLEEPのダミアーノの第一声のときにはもう、バンドマンにならなくてはいけないと思っていたし、大雑把に言えば、今。でも昨日までそんなことを全く

          分からないこと

          海辺

          乗換駅でアナウンスを聞かなかったふりをして、終点まで乗り続ける。検索したら海があるって書いてあったのに、1時間歩かないと海まで着かなかった。改札を通るときに表示された値段は209円、あら死ぬのってお買い得なのねーなんて考えて馬鹿らしくなった。山手線半周するより余裕で安い。でもどうせ死なないし、どうせ死ねないし、死んでもいいけどどうやって死ねばいい? あそこの橋まで行って飛び込んだら死ねんのかな。そこの岩に波がぶつかる回数とついた溜め息の数、どっちが多いでしょうか、知らな

          星は降らない

          今晩が、星の降る眠れない夜なら、深瀬がスターライトパレードに連れていってくれるかもしれないと思った。分かりきったことで、そんなことは夢でもみない限り起きないので、自分でWALKMANからスターライトパレードを流して、5分だけスターライトパレードに行った。ここに誰もいないことに変わりはなかった。 今、世の中の全ての感情が、体内に集まっている気がする。容量オーバーなのに、次の思考を無理やりダウンロードしようとしているような、そんな窮屈さ。おそらく、一回脳みそをクリアにした方がい

          星は降らない

          光転 23.11.19

          誰も救ってくれないと分かっていても、いつまでも動き出せなくて、銀河街に突如現れた星が、煌々と輝くのをただ眺めている。幸福度が高くなるほど、次の瞬間に訪れるかもしれない特大不幸のことばかり想像して絶望を探して、そんなことしてるからこんなんなのは分かってるんだけどさ。ありのままの自分を認める、とか意味わかんない文言に騙されたから、ネガティブで偏屈な自分を多少肯定してしまいました。変な信じ方をしたので、そのネガティブで偏屈な自分以外、認めてあげられなくなりました。ポジティブに物事を

          光転 23.11.19

          本気で幸せになるにはどうしたらいいかを考えていたら、休日が終わった。論文もなにもかも放って、こんな概念にがんじがらめにされているなんて、ちょっと間違っているよな、と思う。 認められたいし、嫌われたくないし、特別になりたかったし、そうやって誰かに愛されたかったし、言ってしまえば欲望なんてキリがない。だけれど、なにもかもが自分には足りていないんだよ、きっと。診断書、hypersomnolence、ピンク色のエビリファイ、そういうものに自己を定義されたいわけじゃない。もっと、なに

          少し冷たい空気を二人

          気になるあの娘の頭の中は、普通なんかじゃなくて、カラフルな彼女色に染まっている。その内面を垣間見る度に、より惹かれていく、秋。オールマイティーな彼女は趣味の範囲も広くて、本当に羨ましい。そういう人間になりたいなあと思いながら、このままどんどん寒くなって、また暖かくなる頃には、もう大学生になってしまう、らしい。 なにかしら高校生活の記憶を増やしたくて、彼女と下北沢で映画を観てきた。放課後、いつもは乗らない電車に乗って、下北沢の駅に降りる。人生2回目の下北沢、あの雰囲気が好きだ

          少し冷たい空気を二人