光転 23.11.19

誰も救ってくれないと分かっていても、いつまでも動き出せなくて、銀河街に突如現れた星が、煌々と輝くのをただ眺めている。幸福度が高くなるほど、次の瞬間に訪れるかもしれない特大不幸のことばかり想像して絶望を探して、そんなことしてるからこんなんなのは分かってるんだけどさ。ありのままの自分を認める、とか意味わかんない文言に騙されたから、ネガティブで偏屈な自分を多少肯定してしまいました。変な信じ方をしたので、そのネガティブで偏屈な自分以外、認めてあげられなくなりました。ポジティブに物事を考えて、失敗したことも次への一歩と捉えて生きる方が、今の何百倍も幸せに生きられるということを理解してさえ、現状維持現状維持現状維持。幸せになるのは人生のチートを使っていて、不幸を耐え抜くのが人生の醍醐味だろ? なんていっちょ前に考えてるお前はどこのどいつだよ、脳内には正しいことを囁いてくれる天使もいないから、ただ悪魔の叫びだけがこだまする。
ええ、そりゃあ、もちろん、原因はここにあります。知ってるけど許して。全世界の人に許しを乞いたい。それで、ひねくれた俺の代わりに、俺のこと肯定してくれない? いや、まあ、分かってるよ。自分で終わらせないと、全部解決しないんだよ。終焉は自分でもたらさないと。この間、埼京線のホームに座ってたら、無性に死にたくなって馬鹿らしかった。いや、死にたくなったから、いつもは座らないホームのベンチに座ったのだと思う。なんかちょっと前に、死ぬ前に読んでくださいみたいな手紙をもらってたから、あぁ読んでおこうと思って読んだけど、ごめんね意思は別に変わらなかったよ。読みながらなんか宛先間違った手紙もらったかな、と思ったりして、でもなんか泣けてきて、結局読み終わってすぐ来た電車に乗った。だから結局はそれに救われたのかもしれない。あーあ、片やそこら辺に落ちてる言葉を拾ってありきたりな話をするやつと、人の欲しい言葉をあげられるやつ。間違ったかね、なにか。間違ってたんだろうねぜんぶ。こういうこといいながら生き続けていくのかなやだね、最悪だね、明日にも明後日にもちょうど1ヶ月後にも予定が入っていて、それらをこなすべきなのは分かってるけど面倒くさいな。どうでもいいけど、たまに将来の約束をしてくれる君が好きだよ。じゃあね、明日も会えるといいけど。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?