おばあちゃんがいるといいのにな
忘れもしない、小学校1年生の夏休み。宿題の1つだった読書感想文の課題図書の1つが、松田もとこさん作の「おばあちゃんがいるといいのにな」だった。
両親共働きだった私も、作品に登場する「ぼく」のように、おばあちゃん子だった。とはいえ当時の私の祖母は鈴木その子さんのように(まではいかないものの)、ファンデーションを塗りたくり、派手な洋服を着た若々しいおばあちゃんだった。
酒は飲むし、いつもはつらつとしていてよく笑った。運転免許は持っていなかったため、スーパーには車輪付の大きな「ガ