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テレワークゆり物語 (140) 地方で育った長女の『夢の舞台』第一歩

「おねえちゃんなんて、イヤだっ!」
幼い頃、長女は、いつもこう愚痴っていた。

「おねえちゃん、手伝って」
「おねえちゃんだから、我慢して」
「おねえちゃんらしく、しっかりしなさい」

3学年違いの三人姉妹の長女(右)。しっかりするしかない立場

そんな長女の小学校2年と6年のときの『将来の夢』が、私の「子育て日記」に残っている。

2004年3月16日の私のWeb日記から

「ヨーロッパ・アメリカに行きたい」
「おかあさんといっしょにワイズスタッフの仕事をやること」(感涙)
「パンやさん」

これらの『夢』について、その後、長女はFacebookでこう語っている

母が昔書いていたブログを見ていたら、私が小6の時に書いた「将来の夢」を発見。「ヨーロッパ、アメリカに行きたい。」
学部のときに留学でシアトルに行ったし、去年の夏にはサマースクールでオランダ&親戚に会いにフランスに行った。小6の時に書いたことなんて全く覚えてなかったけど、いつの間にか叶っててなんだか嬉しい♡ (しかし「大切なもの」がパソコンって...)

2015年6月の長女のFacebookから

小学生のときに書いた「将来の夢」の進捗アップデート。
・お母さんといっしょにしごとをすること
→本業の片手間だけど、母の会社からたまに仕事をもらってお手伝いしているのでクリア。
・ヨーロッパに行きたい
→スイスで2年間働いて(おまけにタイとエジプトでも)、なぜか今フランスに住んでるからこれも余裕でクリア。
前回(7年前)の振り返りから、順調に進んでいます。残るはパン屋さんのみ…🤔

2022年6月18日の長女のFacebookから

そんな彼女が、自分で見つけ、自らの意思で目指した「夢」は、

『いつか、国際機関で仕事をする!』

有名大学に入って大手企業に就職するという、日本の就職ルートとは違う。
語学はもちろんのこと、現地で働き、自分で実績を積みあげ、自分の力でたどり着かなくてはいけない。

大学院卒業後、最初に就職した国は、タイ。
その後、日本、スイス、エジプトと、仕事を変え、働く国を変え、彼女なりの「実績」を積み上げていった。

ちなみに、長女が訪問した国は、旅行も含め30か国というから、オドロキ。

長女が訪問した国は30か国(旅行も含む)

そしてついに、2023年、長女は夢の舞台にたどり着いた。
1月から、国連の関連機関で正式に働くことになったのだ。(@ジュネーブ)

長女はほとんど弱音をはかないが、いろいろな苦労をしたことだろう。
本当によく頑張った。心から、おめでとう。

あんなに「長女」をイヤがったが、今でも家族間では自分のことを「お姉ちゃん」と呼び、妹たちはもちろん、親すらも引っ張る、頼もしい存在。

「こんな田舎」と高校卒業とともに離れてしまった故郷、北海道オホーツク。でも、世界各地を訪問した経験から、故郷のすばらしさに気づいたらしい。個人として、海外に向け、「道東」の魅力を英語で発信してくれている。

オホーツクを中心とした道東の魅力を英語で発信「MY EASTERN HOKKAIDO」

親冥利に尽きる、とはこの事。
25年前、北見で「子育て」をする決意をして良かった。

最後に、私がこの記事で一番伝えたいこと。
(娘自慢も、その一つであることは否定しないww)

地方で生まれ育ったから、夢はかなわない、なんてことはない。
遠く離れて暮らすと、家族と疎遠になる、なんてことはない。
故郷に帰るには、仕事を休まなくてはいけない、なんてこともない。

昨年、長女は海外に住みながらも、何度も日本に帰国した。
私が大変な時に合わせて日本に戻り、助けてくれた。
結婚式はしなかったけど、ダンナさんと帰国し、北見の自宅の庭でウェディングドレス姿を見せてくれた。
私の母が亡くなったとき、ロンドンに居たにもかかわらず、すぐ帰ってきて、私を支えてくれた

そして何より、私が嬉しかったのは、
日本に帰国していた間、長女はテレワークで仕事をしていた!

奈良でも、北見でも、東京でも、テレワークしていた長女

都市も地方も関係ない。
世界から見たら、奈良も北見も東京も、同じ「日本」。


テレワーク推進者冥利に尽きる、とはこの事。

 →世界で活躍するロコソラーレの藤澤選手と長女は高校で同じクラスだった。夢のカタチは違うが、これからの世代の活躍にワクワクする。

長女よ、夢の舞台にたどり着いたとはいえ、これから第一歩。仕事も家族も、大切にしつつ、頑張っておくれ。

これまでも、これからも、母は応援し続ける。
(「長女なんだから、親のそばにいなさい」なんて言わないよww)

※冒頭の写真は、長女が「MY EASTERN HOKKAIDO」のインスタストーリーで語った自己紹介。故郷への愛があふれている。

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