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強烈に印象に残ったインターン学生の志望動機

また、スタートアップ経営の話をさせて頂きます。

僕の会社は、今は少数で経営していますが、

一番多い時では常勤の従業員で10名近くになっていました。


内訳は、取締役2名、社員は6名、

業務委託契約のフルタイム勤務が2名といった感じです。

それに加えて、アルバイトのインターン学生や、

パートタイムの業務委託の方もいていただいていたので、

最大の時期は20名近くのスタッフ数になっていました。


なので、採用面接もかなりの数をやってきました。

インターン学生を積極的に受け入れていたので、

インターン学生だけでもトータルで100名近くは

書類審査や面接などの選考をさせて頂いてきました

業務委託契約や社員の方の面接も入れると、

トータルで200名近くは応募を頂いて、

選考をさせて頂いたかなと思います。


そんな中、強烈に印象に残ったインターン学生の志望動機があります。

もちろん、良い意味で、印象に残りました。

この学生の方は、即刻で採用させて頂きました。

そんな志望動機を言う学生はどんな人だったのか? 

簡単に紹介させて頂きます。

(もちろん、個人を特定できない表現にしますし、
 個人情報保護の観点からも配慮の上での記載になります)

言わずもがなですが、この記事に記載する考えは、
かなり僕の個人的な考えを含んでいます😅

これを読まれた就職活動中の方におかれては、
このような考えの経営者ばかりとも限らないので、ご留意ください


志望動機の内容(要旨)

詳細には書けませんので、ニュアンスのみの話となること、

ご理解ください。🙇‍♂️

それでも、話の骨子は伝わると思います。


インターン志望学生(Aさん、とします)の志望動機の要旨は、

このような表現でした。

私はお金を稼ぎたい

将来的に高給を得たいのでデータサイエンティストとして就職をしたい。

なので、データサイエンティストとして勤務できる御社のインターンを希望する。

御社でデータサイエンティストとしてのスキルを磨きたい。

非常に端的ですよね。😅

(本当の文章はもっと長かったですが、要旨はこのような内容でした。)


しかも、「お金を稼ぎたい」という直接的な表現。。

首をかしげる方もいるのでは、とも思います。


僕も最初は驚いたんです。

ただ、読めば読むほどいいなと思いました。

僕はこの志望動機から、

非常に強い生命力と言いますか、強い動機を感じました。


僕がこの志望動機に心惹かれた理由


僕が、この志望動機がどうして強烈に印象に残ったか、

そしてこの学生(Aさん)に強く心惹かれたのかを、

より詳細に説明させて頂きます。


1)お金を稼ぎたい、という非常に"明確な目的"

そもそもですが、僕個人の考えでは、

「人生のゴールをどうするかは、その人次第」

なので、ゴールの中身は他人がとやかく言うことでは無いと考えています。


僕自身の人生のゴールについても、あまり他人に言われたく無いですしね😅


よって、そのゴールが、Aさんのように「お金を稼ぐ」ことでも

全く構いませんし、他の志望動機でも構いません。


例えば、「日本一のデータサイエンティストになる」が志望動機でも良いのです。(そのように言ってきた人はいませんでしたが)


なので、まずは自分の人生において明確な目標設定をしていること自体

重要だと思っています。


なぜそれを重視するのかというと、

その明確なゴールこそが、その人の活動、

つまりは仕事に対する強い原動力になっていると思うからです。


よって、人生のゴールはなんであれ、

目標が明確であればあるほど、好印象を持ちました。


一方、僕は自分自身の人生の目標設定は、かなり年齢を経てから、

やっと出来たという経験があります。。。


僕も大学4年の就活の時に、一応自己分析をしました。

しかし、本当に自分の本質に迫るような明確なゴール設定は、

30歳を過ぎてからだったように思います。

まさに、以下の記事の通り、起業に至る経緯がそれです。


話が戻りまして、このAさんの志望動機についてです。

Aさんの志望動機から読み取れるに、

僕が30歳を過ぎて至れた考えを、

かなり早い段階(当時Aさんは大学3年だったと思います)で

出来ているようにも感じました。


Aさんのこの志望動機は

そういった深い思考が出来ている証左でもあると思います。

それゆえ、魅力を感じました。



2)他のインターン志望学生と比べても、動機の明確さが際立っていた


採用活動というのは、基本的には相対評価の側面が大きいと思っています。

なので、他のインターン学生がどうだったか?も重要です。


大抵、他のインターン学生の志望動機は

「実際のビジネスでのデータを扱う経験をしたいので、

 御社のインターンを志望する」

というものでした。

9割ぐらいのインターン学生の志望動機が、こういう内容でしたね。


もちろん、この志望動機に問題があるわけではないです。


ただ、Aさんは、志望の理由が、自身の本質に近いこと(高給を得たい)であるのに比べて、

手近な“経験を得る”ということを志望理由にしているのは、

ちょっと弱いとは思っていました。

いや、弱いというよりは、"浅い"という表現が適しているのでしょうか。


Aさんの志望動機は、
懐の奥の部分の自身の目標を語ってくれていると思います。


それに比べて、「実ビジネスのデータを扱う経験」という志望動機は、

懐の中でもかなり表層部分の内容に思います。

それゆえ、Aさんの志望動機の方が力強く、魅力的に感じました。




3)明らかに本音を言っているという安心感

また、違う側面でAさんの志望動機を、僕は読み取って、感じていました。

まず、経営者が、誰かを雇用をするというのは、

社員であれアルバイトであれ、こちら側にもかなりの覚悟が必要です。


労働基準法があるので、

「この人は実際はこんな人だったんだ。。。

 採用するんじゃなかった。採用を失敗した・・・」

と思っても、簡単にクビには出来ません。

(従業員の方に失礼な表現で申し訳御座いません🙇‍♂️

 有難いことに、当社で働いてくださった方の中には

 このように感じた方はいなかったこと、補足させて頂きます。)


また、採用した人がすぐに戦力になることはほぼ無いので、

かなりこちら側の労力を使って、

その人に色々と教えたり、情報を共有したりする必要があります。


大袈裟ではなく、

「この採用した人と一緒に暮らしていけるか?」ぐらいの覚悟があって、

はじめて採用に踏み切れるものです。
(もちろん、物理的に一緒に住むわけではないですよ😅)


このような経営者サイドの心理からすると、

応募者が嘘をつくことが、一番困るのです。


僕も、採用面接の際には本音でぶつかります。

会社の悪いこと、僕の悪い面なども伝えた上で、

それでも当社に来てもらえますか?などとお話をさせて頂きます。


それに対して、表層的な言葉で内定だけ得ようとするのは、

経営者側とは大きく考えが異なることになります。

「お願いだから、全部本音で話して」

ということなんです。


結局、一緒に仕事をする仲になれば、嘘はすぐにバレます。

なので、最初から本音の関係性を築きたいんです。


そういう考えである僕にとって、このAさんの志望動機は、

「とんでもなく本音やろうな」という安心感がありました。


むしろ、そこまで言っちゃってええの?

いきなり裸でぶつかってきてくれるの?と、

こちらが心配してしまう程でした😅


最初から裸でぶつかってきてくれるAさんには、

入り口から“信頼感”を持つことができました

「この人であれば、仕事でどんなトラブルがあっても、

 嘘をついたりしないだろうな」

と感じることが出来ました。


このことは、採用の本質的な部分で、

かなりAさんに魅力を感じた理由の一つとなりました。


4)応募者が積みたい経験は、当社で出来る

つまり、応募してくださった方の夢(ゴール)に近く環境を、

当社でも提供できそうだと感じました。

別の言い方をすれば、

応募してくださった方の向かうベクトルと、当社の向かうベクトルが一致していることは、

僕が非常に重視していたので、

その点もAさんは良かったです。


この点も非常に重要です。

どのインターン志望学生に対してもそうですし、

社員で志望してくださる方にもそうなんですが、大切にしている考えです。


どれだけ志望してくれている人が優秀だとしても、

その人の望む仕事の環境(仕事内容や機会、時間)を

当社が提供出来そうになければ、

お断りすることにしていました。


そうでないと、両者が不幸になってしまうからです。


そういう意味では、

データサイエンティストとしてキャリアを積み重ねたいAさんと、

Aさんの得意分野で事業を伸ばしていきたいと思っている当社は、

相思相愛とも言える状況でした。


補足

また、採用後に知ったことですが、

このAさんは片親の家庭で育ち、ずっと団地住まいとのことでした。

そういった環境も、この志望動機に至った理由かもしれません。


なお、言わずもがなですが、上記のような考えは、

かなり僕の個人的な考えを含んでいます😅

これを読まれた就職活動中の方におかれては、

このような考えの経営者ばかりとも限らないので、ご留意ください


最後に申し添えておきますが、このインターン志望学生は、

採用に足りうるだけの十分な技術的な素養も身につけていたことも、

補足させて頂きます。



さて、いかがでしょうか?


このように志望動機から僕が色々と感じ取るのは、

僕の深読みが過ぎたかもしれません😅


でも、それでも良かったです。

なぜならば、このAさんは、100名以上の学生の選考をし、

20名近くの学生インターンと共に働いた僕の経験からして、

上位3名には間違いなく入るぐらい優秀で

成果を残してくれた学生だったからです。




今日も読んで頂いて有難う御座いました😃



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