「起業家」を育む新しい一歩
column vol.968
昨日、Z世代向けの企画・ブランド運営を行う僕と私と株式会社CEOの今瀧健登さんの講演を聞く機会がありまして、サウナ採用など、若い方らしい柔軟な発想でお仕事されている姿にとても刺激を受けました。
〈僕と私と株式会社 / Webサイト〉
現在、社員数が50人前後いらっしゃるそうなのですが、そのうち約半数の方々が起業家として会社を経営しているそうです…(驚)
今瀧さんは起業を当たり前の世界にされようとしていて、入社した社員の方々に起業する機会を提供し、その理想を叶えています。
驚きなのはそれだけの人数が起業したことだけではなく、皆さん起業したのに僕と私と株式会社を辞めないということです。
その理由を自分なりに考察してみました。
起業しても「孤独ではない」
その答えの1つは「CEOの孤独を解消できること」ということにあるのではないかなと思います。
当然、同社の仕事の魅力もあるでしょう。
しかし、それだけCEOの仲間がいれば心強いのではないかと推察されます。
デジタル特化のクリエイティブ会社「リチカ」代表取締役社長 兼 Co-CEO 松尾幸治さんがフォーブスジャパンで語った「起業家に重要な3つの素養」からもそう感じました。
〈Forbes JAPAN / 2023年3月28日〉
松尾さんは、1000人の経営者にインタビューをしてきたという強者。
3つの素養に「ワクワクする力」「やってみる力」「やり続ける力」を挙げていらっしゃいます。
その理由をこのように仰っています。
まさに仰る通りだと思います。
…ただ、そういう性質を持っていたとしても企業を経営するというのは並大抵の精神力ではできません…
同じCEOとしての悩みを分かち合い、時に助け合い、そして最終的にダメになったら戻る場所がある。
それは本当に理想的です。
当社でも、社内起業から起業家を育て、その上でつながり合う関係がつくれたら最高だと思っています。
起業家を育む1年プロジェクトが始動
会社の中で起業家を育むといえば、最近注目したのが、芸能事務所運営や上京支援などを主軸に5社12事業を展開する「FILL LIGHT」の「1年社長プロジェクト」です。
〈JIJI.COM / 2023年3月30日〉
こちらは、1年後の独立起業を目指して、同社で実際に働き、収入を得ながら経営者に必要なスキル、知識、マインドを身につけてもらう無料の起業家支援プロジェクト。
毎月経営学を学ぶセミナーを開催し、個別の面談や研修も受けられ、参加者それぞれの目的に向かえるよう支援してくれるとのこと。
地方在住のエントリー者に対しては、上京時の引越し費用などもサポートしてくれるようです。
なぜ、このプロジェクトを立ち上げたのか?
諸外国に比べて、「起業を学ぶ機会が少ない」「起業支援する協力者が少ない」という課題解決の一助になろうと思われたからだそうです。
日本政府の「スタートアップ育成5ヵ年計画」でも掲げられているようにと起業家育成は今後のカギになります。
同社が「人生を謳歌する」ということを理念に、様々な事業に挑戦し続けることから、今回のチャレンジを試みたとのこと。
ちなみに、完全独立だけでなくグループ会社や子会社として起業する選択肢もあるそうです。
「社内で起業家を育てる」といえば、最近、三菱地所で東海道五十三次を歩いて巡る旅アプリ「膝栗毛」を手がける社内起業家の米田大典さんのインタビュー記事を見たのですが
〈NIKKEI / 2023年3月14日〉
今後は「起業家育成」を行うというのは企業に優秀な人材が集まるためのキーポイントになりそうですね。
高校生向け「アントレプレナーシップ」教育
最後は子どもたちへの起業家育成のプログラムをご紹介して締め括りたいと思います。
やはり教育を受けるなら早いことに越したことはない。
ということで、新規事業開発支援を行う「本気ファクトリー」が高校生向けアントレプレナーシップ育成プログラムを生み出しました。
その名も「イチから起業オンラインfor School」。
〈JIJI.COM / 2023年3月29日〉
アントレプレナーシップ教育では、与えられた課題をこなすのではなく、自ら課題を見つけ、思考し、行動する、「生き抜く力」を身につけることができるというもの。
同社は大学受験だけでなく、生きる上で必要な能力を伸ばす環境を提供できないかと考え、同プログラムを開発したのです。
その特徴は以下の3つ。
高校生にとって、より実践的な内容で起業を勉強できるなんて非常に幸せなことだと思います。
自分が高校生だとしたらと思うと「良い時代だなぁ〜〜」と羨ましく思います。
いずせにせよ、私も副社長になって4年で得た経験値はそれまでのキャリアにはない大きなものとなっています。
そういったチャンスを与えてくれた先代社長には言葉で言い尽くせない感謝の念でいっぱいです。
当社でも経営者の経験ができるように、先ほども語ったような起業家育成施策は考えていきたいですし、日本全国でますます起業を勉強でき、実行する文化(インフラ)が成熟していくと良いなと改めて感じております。
そんな日を夢見ながら、まずは自分の周りからでもそうなるように努めていきたいと思います!
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