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「人生は60歳から」と言える理由

column vol.998

昨日は久しぶりに丸一日、妻と東京散歩を楽しんだのですが、撮ってもらった写真を見て、「太ったなぁ…」と思ってしまいました…(汗)

思い当たる節もありまして、4月に入ってから懇親会が増えたことに比例して、外食や酒量が増加していることはあるでしょう…

週2〜3日それなりにトレーニングをしているのに…汗)

まぁ…、私も今年で47歳

50歳に近づく中で、確実に太りやすい体になっているのでしょう…(涙)

フィジカルにおいては年々歳を感じるようになりましたが、の方はと考えてみます。

そちらの方は、ここ最近、さまざまな経験や勉強をしなくてはいけない状況もあり、前よりは鍛えられてきていると思います(…と信じています)。

実際、脳は年齢を重ねても向上するそうですよ。

『70代から「いいこと」ばかり起きる人』の著者で、精神科医として30年以上高齢者医療の現場に携わる和田秀樹さんによると、「結晶性知能」については60代頃にピークを迎えるそうです。

〈AERA.dot / 2023年4月29日〉


高齢になっても成長する人間の脳

「いやいや、若い頃に比べて脳は衰えているよ…!」と思う方もいらっしゃるでしょう…

確かに半分は当たっていますが、実は半分はそうではないのです。

実は人間には「流動性知能」「結晶性知能」2種類の知能があります。

流動性知能とは、新しい環境にすばやく適応するために、情報を処理し、操作する能力で、暗記力計算力直感力などにあたります。

パッと計算したり、覚えたり、問題をすばやく解決したりする能力のことです。

これは一般的には20歳が頂点で、その後だんだんと落ちていき、40代以降になると急速に下降するという傾向があります。

一方、「結晶性知能」経験学習などから獲得していく能力。

言語能力、理解力、洞察力、社会適応力などにあたります。

ものをよく知っていたり、1つのことにじっくり取り組んだり豊かな経験から若い人たちにアドバイスをしたりする能力のことです。

こちらは年をとるにつれてむしろ上昇し、60代頃にピークを迎えとのこと。

つまり、若い頃の頭の良さと、年をとってからの頭の良さは違うのです。

ちなみに、約5000人を対象に、加齢による脳の変化を追跡調査してきた米ワシントン大学の「シアトル縦断研究」によると、記憶力の低下でさえも、被験者の15%は、若い頃より年をとってからの方が記憶力が優れているという結果が。

それだけ脳は歳を重ねてからも可能性に満ち溢れているのです。

60歳で生まれ直し90歳で今なお活躍

こうした脳の可能性を信じ、60歳から人生を開花された方がいらっしゃいます。

産業カウンセラーとして活躍する青木羊耳さん、何と御年90歳…(驚)

〈PRESIDENT Online / 2023年4月28日〉

青木さんはもともと金融機関で働いていらっしゃったそうですが、「とにかくお金を集めろ、少しでも集めろ」という組織の考え方に45歳で疑問を持ち、50歳の時に「講師業を生業にしよう」と決断。

東京の本店に戻ったタイミングで、土曜、日曜に講師業の講座に通い始めたり、カウンセリングなどを学び、53歳で講師デビュー

その後は産業カウンセラーとして活躍され、各所で講演し、著作を書き続けていらっしゃいます。

ちなみに本を執筆するようになったのは、講師をしていると主催者の方に「著書は何かありませんか?」と聞かれることがあったからだそうです。

それならと、出版社の出版相談会に行き、72歳で作家としてもデビュー

これまで15年間で25冊の単書を書いておられます…(驚)

ちなみに「代表作は何ですか?」という質問に対しては

「次に書く本です」

と仰るそうです😅

激アツだと思いませんか?

ちなみに60歳の時に「生まれ直そう」と思った青木さんは、誕生日に本名(名前)を「羊耳」と変更。

人生後半戦を楽しもうとする並並ならぬ想いを感じますね。

「もう」と「どうせ」は禁句

そんな60歳で生まれ直しをした青木さんですが、90歳になった今の自分をどう思っていらっしゃるかをお聞きすると

60歳の時よりも、はるかに深くものを考えられるようになった

…とのことらしいですよ😅

そんな青木さんが禁句にしている2つの言葉があるそうです。

それが「もう」「どうせ」です。

「もう○歳だから」「どうせ死ぬんだから」と言って、自分で自分をディスカウントしない

そしてこのように仰います。

「新しいもの」を食わず嫌いで避けないことも人生が好転する秘訣です。

このお言葉を触れて、北の達人コーポレーション社長の木下勝寿さん「仕事の壁」についての教えを思い出しました。

木下さんといえば、昨年発刊された『時間最短化、成果最大化の法則──1日1話インストールする“できる人”の思考アルゴリズム』が、ニトリ似鳥会長食べチョク秋元代表「2022年のオススメ本3 選」に選ぶなど、経営者の間で話題になっています。

〈DIAMOND online / 2023年4月28日〉

仕事の壁に対して、三流は避ける二流は乗り越える

しかし、一流は違うようです。

「楽しむ」とのこと。

つまり、ドラゴンボールの孫悟空強い相手と対した時に言う

オラわくわくすっぞ

状態ですね。

乗り越えられない「壁」は存在しない

木下さんは書籍の中で「壁は乗り越えられる高さでしか現れない法則」について語っていらっしゃいます。

つまり、「壁の高さは社会との相対性で決まる」ということ。

もう少し分かりやすく噛み砕きますと、自分では「無理〜〜」と感じるような仕事が来たとしても、他人は「その人では無理」だと思うような仕事は出さないのです。

それは私が上司の立場だから理解できるのですが、信頼していない人には仕事は出せません

なぜなら、その人ができなかったら、こちらが火傷するからです。

「いやいや、私のせいにして逃げる上司がいるんだよ…!」と仰りたい方もいらっしゃると思いますが、その上司は最低だとしても、上司があなたを信頼していなければ仕事は出せません

なぜなら「任命責任」があるからです。

もしも、誰が見ても上司があなたに振った仕事が適切ではなく、あなたのせいにしようとしたら、私が上司の上司だったら「いや、それはおかしいでしょ?」と指摘すると思います。

上司の上司である私が、「まぁ、あの人ならできるだろう」と思わなければ、上司の任命判断を問題視します。

「いやいや…、ウチの会社は経営陣も皆、問題があって責任をなすりつけあっている会社なんだよ…!」という場合もあるかもしれません…

…それならば、やはり60歳で生まれ直した青木さんのように、勇気を持って新しい自分の人生を築いていった方が良いかもしれません…

その上で、次の人生の目処がついたら、無茶ブリでも挑戦した方が得策です。

最近思うのですが、本やスクールなどで勉強したり、資格を取ったりすることも大切ですが、実践経験以上に自分を成長する機会はないと感じています。

私も副社長としてリーダー本を読み漁っていますが、それ以上に日々の社員との向き合い方を逃げずに行った方がはるかに自分の身になっていると実感します。

それに知識はお金を出せば得られますが、経験は信頼(時に運)がないと得ることができない

やはり、壁は自分だけに与えられた特権だと捉え、誇りを持って楽しんだ方が良いのです。

失敗しても、経験値は必ず残り、それは一生失うことのない財産になる。

とりあえず、私自身は「結晶性知能」を信じ、失敗を恐れず挑戦したいと思いました😊

そして、もしも90歳になった時、「46歳の時と比べて今はどうか?」と質問されるようなことがあったなら

あの頃は、 “池” のように浅かったですね

と言えるようにしたいと思います…!

60歳からの心輝く人生

そうですね、信じるか信じないかは、私たち次第ですね。

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