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地方からの青い風

column vol.1266

最近は若者の新しい発想ビジネスに取り入れていこうとする動きが様々な地域で見られています。

例えば、兵庫県神戸市で実施されている「Hyogoビジネスプランブラッシュアップ道場」です。

〈サンテレビ / 2024年8月5日〉

こちらは、起業家を目指す高校生たちが、身近な社会課題の解決を図るための新しいビジネスプランを考えるイベント。

日本政策金融公庫兵庫県神戸市が、起業家を目指す県内の高校生を対象に開いているもので、4日間のプログラムとなっております。

【スケジュール】
①8月5日(月):「起業ゼミ ~0から1を生み出す体験ワークショップ~」
②8月6日(火):「アイデアブラッシュアップのための生成AI活用講座」
③8月26日(月):「ビジネスプランブラッシュアップ」
④8月27日(火):「ビジネスプランブラッシュアップ」

初日は、グループに別れた高校生たちが、図を使いながらアイデアを見える化

講師の指導の下、「顧客」「どのような課題」解決するか議論しています。

その様子がサンテレビニュースYouTubeチャンネルにアップされているのですが

〈サンテレビ / YouTube〉

ゲーム感覚で勉強できるアプリの開発や、街を丸ごと学校にするアイデアなど、興味深いプランが紹介されています。

今後、生成AIを活用しアイデアを練り上げるなどし、収支計画を含めたビジネスプランを完成させるとのこと。

この取り組みはもちろん若い世代の起業への支援ということもあるのですが、地域の社会課題を解決し、県内経済の新たな展開につなげることを目指しています。

つまり、学生地元企業Win-Winプログラムなのです。

クラファンで地元企業に貢献

兵庫県といえば、すでに地元の産業に大きく貢献している事例もあります。

兵庫県立小野高校ビジネス探究科の生徒が、同じ小野市にある県内大手の乳牛会社・共進牧場と共同で、“幻のヨーグルト”といわれる商品の共同開発を実施。

今月1日にクラウドファンディングを通じて先行販売を開始したところ、約2週間応援購入総額当初目標の532%に到達(8月13日午前9時半現在)するなど、大きな注目を集めているのです。

〈ラジトピ / 2024年8月14日〉

ちなみに、高校生からのアントレプレナー教育法を取り入れている小野高校ビジネス探究科は、授業で地元の企業と連携し、専門的な知識や技能を身につけるだけでなく、ビジネスの現場で実践的に学ぶ機会を設けています。

そして、生徒が連携する企業の候補を探す中で、つながったのが共進牧場だったわけです。

同社では2年前、「リッチ ザ ヨーグルト」を発売。

もったりした食感に濃厚な味わいが「クリームチーズのようだ」SNSで大バズリしています。

しかし、"幻のヨーグルト” と名付けられたのは人気の高さもあるのですが、販売する店舗が限られているため、なかなか購入することができないという課題もありました。

さらに、生徒たちがSNSでリサーチしたところ

「糖質が気になる」
「よりヘルシーにヨーグルトを食べたい」

などの声が。

実は、このヨーグルトは加糖タイプ

そこで、生徒企業手を結び砂糖不使用タイプを共同で開発することに。

「なかなか購入できない」という消費者の悩みの解消に対しては、クラウドファンディングの「マクアケ」を利用し、購入しやすくしたのです。

「消費者の声を聞く」+「学生の熱意」

ということもあり、

「新しいヨーグルト楽しみにしています」
「これからも頑張ってください」

といった応援の声が溢れる中、目標金額の10万円を大きく上回る結果に。

生徒たち

「地元のなじみある会社の商品に携わり、商品の認知度向上にもつながり、非常にうれしいです」

達成感を口にしています。

クラファンでの先行販売期間は今月30日まで。

10月1日からは店舗などで販売される予定。

今回の生徒たちとのコラボが、同社の今後の販売戦略のヒントになるかもしれませんね😊

若い力を地方の力に

こうした企業とのコラボは、ほかの地域でも見られています。

例えば、愛媛県松山市で行われている「LEADING EDGE 四国」

こちらは、独創的なアイデアを持つ若者県内企業マッチングさせ、新しい事業の創出を目指すプロジェクトです。

伊予銀行愛媛大学などと共同で実施)

参加企業:四国電力、四国ガス、ヤマキ、エルモア など

〈あいテレビ / 2024年8月13日〉

地域を代表する企業が未来に向けて本気で考えている課題(クエスト)に対して、15歳~24歳の若者アイデアを発案。

その案をもとに、企業若者本気で解決に向けて取り組んでいきます。

8月9日プレゼン審査会があり、10組が発表。

審査の結果は、15日に発表され、採用された6組には新しい事業を創出するための最大50万円の資金海外視察の支援が用意されています。

ほかにも、地域の課題解決ということでいえば、山口県では学生たち県内での就職を増やそう団体を立ち上げ、企業の魅力を知ってもらうための紹介イベントを実施。

〈TBS NEWS DIG / 2024年8月13日〉

企画・運営は、県内の大学生を中心に30人以上からなる「YAMAGUCHEERS!!(ヤマグチアーズ)」

先月24日、組織の立ち上げに伴い、キックオフイベントを行ったばかりです。

山口では、今年3月に大学などを卒業した人のうち、県内企業に内定した人の割合は4割弱

人口減少を克服するためにも、県内での就職率を上げることが喫緊の課題となっています。

メンバーの学生たちは、自由な発想を生かして今年10月から12月にかけて県内3ヵ所企業紹介イベントを行う予定。

県の新規事業の一つで、ほかにも学生が企業を取材しSNSで発信するといった取り組みも行うとのこと。

こうした動きは、他の地域でも非常に参考になるのではないでしょうか😊

若き、そして熱きエネルギー日本の、そして地域の未来へ

ちょうど私も、小売業協会・生活者委員会高校生・大学生と共創している最中だったので、こうした事例は非常に刺激になりました。

そして単に刺激で終わらず、皆さんに近々、何か報告できるよう精進して参りたいと思います!

本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました〜

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