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「古着」という「物語」
vol.80
メルカリなどのリセール文化が世の中に浸透し、古着がワードローブの一部になっていると感じる今日この頃ですが、最近、非常にグッときた事例があります。
それが「SECOND LIFE」です。
〈TABI LABO / 2024年3月21日〉
こちらは、約50年前の原宿で大人気だった店舗の洋服や、有名ハイブランドのヴィンテージアイテムなど約30点の衣料品を取り揃えたアパレルECサイト。
仕掛けたのは、人気古着店の「サファリ」です。
衣料品に込められた持ち主の「物語」を起点に商品を購入できる「物語で買うアパレルショッププロジェクト」の第一弾の取り組みとなっております。
シニア層が“終活”で処分する衣料品には、当時の時代背景が映し出されたり、持ち主の長年の思い出が込められている。
そうした「物語」に着目し、売り手と買い手の新たなコミュニケーションを生み出そうというのが狙いなのです。
「服には時代の、人生の物語がある」
この言葉にグッときます。
私も約50年、さまざまな時代を過ごし、時代ごとの自分を人生の年輪に刻んできました。
私は時代というものが、想像以上に個々人の人生に対して大きな影響を与えると感じています。
非常に分かりやすい例でいえば、『巨人の星』はスポ根という価値観を生み出したわけです。
苦しさの向こうに喜びがある。
でも、もちろん、そうしたものが時代とともに変化していく。
人の心と時代が呼応しながら、時代ごとの物語は生まれているわけです。
もちろん、人によっては抗うこともあるでしょう。
でも、抗いから新しい時代の価値観が世を席巻することも多々あります。
そうした時代の文脈をファッションは、いつも表現している。
だからこそ、古着を通して感じさせる時代の物語を、後世に伝え楽しんでもらおうとする「SECOND LIFE」の着眼点に、非常に心惹かれました
今回の事例を受けて、今一度、自分が生きてきた時代のファッションの変遷を復習してみたいと思います😊
本日も最後まで読んでいただき、誠にありがとうございました。
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