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「体験格差」は親子でなくす
vol.23
「体験格差」という言葉をご存知でしょうか?
公益社団法人チャンス・フォー・チルドレンの調査によると、世帯年収300万円未満の世帯の小学生の約3人に1人が、1年を通じて学校外の体験がゼロという状態に置かれているそうです。
〈BUSINESS INSIDER JAPAN / 2023年6月5日〉
ここでいう体験とは、スポーツや文化芸術活動、自然体験、社会体験、文化的体験などを指します。
例えば、スポーツについて。
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水泳は、世帯年収300万円未満の家庭と世帯年収600万円以上の家庭で、2.2倍の差が生じています。
これはスイミングスクールを民間企業が運営している場合が多く、その分月謝も高くなってしまうことが原因のようです。
その他のスポーツは地域のボランティア色が強いチームも多く、その場合は出費が安く済む場合もあります。
こうした中、例えば一般社団法人リディラバ代表理事の安部敏樹さんを始めとする有志4人で立ち上げた「子どもの体験格差解消プロジェクト」など、さまざまな支援の取り組みも見られます。
〈子どもの体験格差解消プロジェクト / Webサイト〉
一方で、チャンス・フォー・チルドレンの今井代表理事が最も重要と指摘したのが
親の幼少期の体験と貧困の世代間連鎖
です。
そう考えると、…非常に理想的な話になるのですが…、できれば子どもだけではなく親にも同じ体験をしてもらうことが望ましいと感じます。
一緒に体験してもらうことで「体験価値」が共有でき、より子どもを応援したいと思うようになるからです。
ですから、寄付金を募るということにプラスして、親にボランティアスタッフとして参画してもらうなど、ちょっとでも「自分事」として認識してもらう手立てが肝要になると思いました。
もちろん、時間が取れない親もいますので、できる範囲でもOK。
肝心なのは、手伝ってもらうこと以上に「体験価値」の共有にあると考えます。
親が体験価値をより理解できることで、子どもに対する支援の意欲がより湧き、体験価値向上への好循環が生まれる。
そうした支援の輪が、より一層広がっていくと良いですね😊
【発想の画鋲】
新しい時代の気配を感じた記事をピックアップし、画鋲で留めるように記事に留めておこうという企画。新しい着眼を共有させていただきます。
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