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映画と私とエトセトラ

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#エッセイ

インプットとアウトプットのバランス

インプットとアウトプットのバランス

今日は短編映画3本立ての上映会に行ってきました。
先日映画祭に行ったこともあって、最近短編映画をたくさん観ていることになるのですが、そういう刺激があって「また作りたいなあ、」なんて思い始めています。

「作りたい」と思って簡単にできたら良いのですが、映画作りというのは、結構複雑。
いくつかのアウトプットが組み合わさってできるものです。

アウトプットをするにはインプットがもちろん必要で、私はそのた

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映画の思い出⑶ - 映画のラストシーン

映画の思い出⑶ - 映画のラストシーン

先日本屋さんに行ったら、もう何年も前に観に行った映画の続編小説が平積みになっていました。
その映画は、当時好きだった人と観た作品でした。

好きな人と観た作品の続編本に出会ったこと。
それ自体が映画のラストシーンの設定にあるような気がして、思わず笑ってしまいました。

まあ正直に言うと、笑ってしまった、というのは、後日振り返ってみての感想であり、実際は気づいた瞬間にドキドキしてしまって、そのあと立

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映画の思い出⑵ - 中国と日本の違い

映画の思い出⑵ - 中国と日本の違い

「この映画、ポルノじゃないの?映画館で観れるやつなの?」
映画を観終わった後、隣に座った中国人の友達に聞かれて絶句したのは2年前のこと。

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私が留学していた街、オーストラリア・シドニーでは、毎年ジャパンフィルムフェスが開催されます。
オーストラリア数都市の映画館で数週間にわたり、日本映画が観られる企画です。
映画の勉強を始めた頃、日本映画がだいぶ恋しくなっていた私は、仲良くなった中国から

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映画の思い出⑴ - 韓国で初めて見た映画

映画の思い出⑴ - 韓国で初めて見た映画

以前、映画の内容はすぐ忘れてしまうくせに一緒に行った人は誰か覚えているという話を書きました。
映画の思い出、振り返ってみるの面白いかなあと思って、書いてみます。

高校生のころ、研修旅行で韓国に行きました。
少人数の研修旅行で、3泊くらいだったと思います。
文化、そして平和についてよりよく学ぼう、という趣旨でした。

趣旨はさておき、自由時間というか、お買い物や遊べる時間もあって、その中で先生が、

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ルールは知らないと破れない

ルールは知らないと破れない

ルールは破るもの。
しかしルール自体を知っていないと破ることさえできない。

学校で映像の勉強をしている頃、映像表現のルールを学ぶ授業がありました。
先生が言っていたことは、ルールに全部沿ってつくっていたらつまらないものができあがる。ルールは破ればいい。でも、そのベースとなるルールを知らないと、破ることさえできない、ということ。

これはきっと、芸術に限らずあらゆることに通用していて、ベースがしっ

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チームで働くことの話

チームで働くことの話

我が家のごはん時はNetflixでなにかしら動画を観ています。

昨日観たのは、オバマ大統領退任前1年間を追ったドキュメンタリー映画。

(予告編は日本語字幕が見つかりませんでしたが、Netflix本編は字幕がつけられます。)

日本のトップでさえ、どうやって動いているか知らなかったのですが、大統領にはやはりブレーンがたくさんいてみな博学で、ですが一人一人、自身が得意なところでリーダーを支えていま

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映像をつくるにあたって「計算」って本当に大事だと思うという話

映像をつくるにあたって「計算」って本当に大事だと思うという話

今更そんなこと言うの?って感じなんですけど、映画って計算されて作られてるんですよね。
主人公の腕時計を観て欲しい、って時には時計しか映らないほど寄ってみたり、キッチンで泣いているはずのお母さんの泣き声だけ流して、画は子供部屋で寝れないでいる女の子を映してみていたり。

観客はコントロールされたものを見せられているわけです。
ストーリーに何が大事で、何がいらないかを知らないうちに見て、知っているわけ

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何の映画、よりも誰と観るか

昔から映画は劇場よりもおうちで観る方が断然多いのですが、大学生の頃は遊びに行くというと映画館が候補に上がることが多かったようにも思います。

私の場合、せっかく観た映画でもストーリーを忘れやすい質らしくて、感動して大泣きした映画はおぼろげに覚えてはいるものの、基本的にはどんなお話だったか頭からすっこーんと抜けてしまうんですよね。
二度目を観るときにも新鮮な気持ちで観れるからお得なのかもしれないけど

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2年という期間

2年という期間

昨年の夏から自分が書いたお話を短編映画にしています。
自分の監督作品をつくるのは、2年ぶり、これで2度目です。

昨年の9月に撮影、1月から編集作業に入り、3月中旬の今、だいぶ形が見えてきました。

思い返すと私が初めて自分の作品を作り始めたのは、2016年の7月でした。
2年と、半年前のことです。
その前の学期に書いた英語のスクリプトを元に、撮影場所の確保やクルー集め、段取りをして撮影に入ったの

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