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3日坊主のクレーター
「青龍さまがでたぞぉぉ!」
村人たちは青龍さまが現れたとされる場所へドタドタと走っていく。
「おらぁ幸運だあ。生きて神様を拝めるとはぁ」
「本当にねぇ」
ブツクサと浮かれている村人たちを制するように、村長は村唯一の坊主を呼んだ。
「おい坊主!噂じゃぁ青龍さまってのはとんでもねぇ神様だと聞いたがどうなんだぁ?おめぇなら知ってるべさ?」
「ええ。そりゃあもう。伝承によれば空から現れた青龍さま
てるてる坊主のラブレター
このラブレターは届かない
あしたは雨がふるから
このラブレターは届かない
切手をもっていないから
このラブレターは届かない
ぼくが丸めて捨てたから
このラブレターは届かない
きみは文学がきらいだから
このラブレターは届かない
ぼくの心はふくざつだから
このラブレターは届かない
いつだってラブレターは届かないから
このラブレターは届かない
てるてる坊主になったから
だから
人間関係の哲学 コミュニケーションと共同体の進化を探る
人間(関係)について人は関係性の中で生きています。
どれだけ一人で生きようとしても、必ず誰かには支えられているものです。
赤ん坊はどうしたって一人で生きることはできません。
あなたが持っているもの、食べているもの、全てを自分で生み出したとは言えないでしょう。
生きている以上、関わり合いは生まれますし、すでにどれだけの人と自分が関わっているか想像も難しいです。
「六次の隔たり」という言葉があります
奇岩シューズ 毎週ショートショート
噂に聞く奇妙な岩は山中の特に目立たない場所にあった。
苔むした木々に覆われた静寂の支配する暗がりにぽつねんと鎮座している。
どのようにしてこの地にあるのか、サッパリわからないらしい。確かに自然の産物というよりは恣意的に置かれたという方がしっくりくるのだ。
一枚岩であるにも関わらず、ボコボコと丸っこい突起がそこかしこから飛び出している。誰かが加工したのでなければこんな形状があり得るだろうか?
しか