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聖書と信

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聖書はひとを生かすもの、という思いこみだけで、お薦めします。信仰というと引かれそうですが、信頼などの信として、ひとや世界を大切にする思いが、少しでも重なったらステキだな、と思いつ…
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2021年8月の記事一覧

流されないために聖書を

流されないために聖書を

流されたくない。自分の道を進みたい。若者でなくても、そんな願いを懐くことがあるだろう。いやいや、世の流れに乗ることこそ人生だよ、と嘯く大人もいることだろうが、そうでないタイプの人に聖書をお薦めする、という主旨の拙文である。
 
まず言いたいことは、いま止まっているようなことでも、一度何かが動き始めたら、大多数が一気にそちらに流れていくだろう、ということ。人々の考えが、Aという意見がいま強いとする。

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『この理不尽な世界で「なぜ」と問う』

『この理不尽な世界で「なぜ」と問う』

(魯恩碩[ロ ウンソク]・CCCメディアハウス)
 
2021年8月発行の本。表紙からカバーにかけて、やたら文字が並んでいる。正式なサブタイトルは、「ICU式「神学的」人生講義」のようである。そして長いタイトルがあり、カバーには、「資本主義社会を倫理的に生きることは可能か?」とか「愛し、赦し、共に生きるための「究極のリベラルアーツ」とか書いてある。小さな文字で「国際基督教大学の必須教養科目を書籍化

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よそよそしい言葉

よそよそしい言葉

学習塾には、小学一年生のクラスもある。少人数だが、国語では、国語辞典を引くことを教えている。なんといっても、ゲーム感覚で、目指す言葉を探すということを繰り返していく。これで自然と辞典になじんでいくのだ。
 
小学生の国語辞典だが、夏休みとなると、カタカナもようやく読めるというような時期だ。五十音順に並んでいるということも、頭で一度理解していたにしても、実際に探すとなると、どちらが先にあるか混乱して

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実は自分が

実は自分が

自分で考えることをせず、他からくる考えを無条件で受け容れる。それはとても危険なことだと言われる。それではまるで、他人の良いなりになるということになるからである。
 
聖書と雖も、それを何でもそのまま信じてしまうというのもまた、誰かに操られてしまうことになるかもしれない。カルト宗教は、信仰に対する純朴な姿勢を利用して、人を操ることをしばしばやってきた。洗脳、あるいはマインドコントロールという語も登場

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