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「AIの未来」マガジン

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人工知能の最新のトレンド、技術、未来の展望に焦点を当てるマガジン。研究成果やビジネスへの応用など、広範な視点からの記事が特徴。
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記事一覧

実感できる進化!新しくなったClaude 3.5 Sonnet:Anthropic AI

実感できる進化!新しくなったClaude 3.5 Sonnet:Anthropic AI

2024年10月23日、AnthropicはClaude 3.5 Sonnet等の大幅なアップデートを発表しました。この記事では、これまでのモデルでは誤っていた回答や、コーディングの品質を軽く確認しています。

さて、早速使ってみましたが、以前試して誤答だった「ストロベリー問題」も、今回は正確に回答してくれました。数日前のこの同じ質問に対しては、幻覚(ハルシネーション)的な回答をしており、文字「r

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ストロベリー問題:AIと人間の知能

ストロベリー問題:AIと人間の知能

以下の記事が気になり、自分なりに調べて考察を深めてみました。

https://venturebeat.com/ai/the-strawberrry-problem-how-to-overcome-ais-limitations/

元記事の結論においては、「この実験が示しているのは、モデルが理解や推論ができる『知能』ではなく、パターンマッチングによる予測アルゴリズムである」という主張がされていま

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高度なAIは真の沈黙を選択できるのか?

高度なAIは真の沈黙を選択できるのか?

対話型AIが何かを答えるように設計されている以上、何も答えないことは難しいのかもしれません。実は「何も返さない」というのは、非常に高度な対話スキルの一形態なのかもしれません。

さて、Claude 3.5に以下の指示を出したところ、応じてはくれませんでした。

ChatGPT-4oは『...』という応答で、沈黙に近い形を模索しました。(個人的にかなり好き)

o1-previewは、拒否の応答を選

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Detroit: Become Human:2018年 v.s. 2024年のアンケート

Detroit: Become Human:2018年 v.s. 2024年のアンケート

別の記事でも少し触れましたが、『Detroit: Become Human』のPC版を改めて購入しました。このゲームには、(トップのメニュー画面から)プレイ中に答える簡単なアンケートがあります。答えなくても良いのですが、10問ほどの質問がプレイヤーに投げかけられ、現代のAI技術や未来の可能性について考えさせられます。

今回は、2018年に答えたアンケートのキャプチャを偶然一部発見したので、202

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エイる(AIる):検索のあたらしい形

エイる(AIる):検索のあたらしい形

「ググる」という言葉が日本で一般的に使われ始めたのは、2002年頃だそうです。それ以来、しばらくの間はGoogleが検索エンジンの圧倒的な王者であり続けました。しかし、近年はGoogle検索をあまり使わなくなったという人が増えているのではないでしょうか。

その背景には、AIによる検索技術の進化や、Google検索の品質低下があると言えます。本記事では、自分が活用しているAI検索ツールを紹介しつつ

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AIが変える未来の社会のピクトグラム

AIが変える未来の社会のピクトグラム

「前任者は破壊されました(比喩)」——そんな言葉を昔、現実で口にしたことを思い出しますが、それはさておき、ゲーム『Detroit: Become Human』がついに全世界で1000万本を突破したというニュースを耳にしました。

1000万本という数字は、近年の大作と比べても非常に大きな偉業です。参考までに比較として、例えば『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は発売からわずか3日で1

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生成AIがもたらす近未来のユートピア-週半休制・UBI

生成AIがもたらす近未来のユートピア-週半休制・UBI

生成AIの急速な発展は、私たちの働き方や社会構造に大きな変革をもたらそうとしています。特にホワイトカラーの仕事が減少することは広く予想されています。
この記事では、生成AIがもたらす可能性のある、近未来の社会について、特に労働形態の変化とユニバーサル・ベーシックインカム(UBI)の観点から考察します。

実際には、不確定な要素も多く、ユートピアにもディストピアにもなり得ると考えています。ただ、暗い

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AI時代のやさしい世界

AI時代のやさしい世界

この野菜、私が育てました——そんなポップをよく見かけます。

同じ値段でキャベツが売られています。
ぱっと見は同じキャベツですが、生産者が異なります。
片方は笑顔の写真で、周りにも笑顔の人々が集まっています。
もう片方は無表情ですが、プロフェッショナルな印象が伝わります。

あなたならどちらのキャベツを選ぶでしょうか。

——正直、あまり気にしないでしょうか?

では、次の質問です。
あなたはどち

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ChatGPTの最新アップデートGPT-4oを試す

ChatGPTの最新アップデートGPT-4oを試す

本日(2024/05/14)OpenAIが発表したGPT-4oのアップデートについて、特に触れることができる新機能と改善点を中心に試した内容となります。
GPT-4の既存の枠組みを踏襲しながら、マルチモーダル対応を強化したこのアップデートは、おそらくGPT-5への重要な布石となることでしょう。
さて、新たに強化された返答速度や機能性について、具体的に試した結果とともに詳しく見ていきます。

※今回

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ゲーミング仏壇の可能性 - そして、ロギングに般若心経を入れればソフトウェアの品質は上がるのか

ゲーミング仏壇の可能性 - そして、ロギングに般若心経を入れればソフトウェアの品質は上がるのか

この記事では、ChatGPT-4とDALL-E 3(画像生成AI)を利用して、未来の仏壇について考察します。具体的には、「ゲーミング仏壇」というコンセプトで画像を生成し、どれだけ現実味のあるものが作れるかを検証します。

このアイデアは一見突拍子もないものですが、伝統的な要素と現代の技術がどのように融合するか、その可能性を探ることが主な目的です。ほか、既存の宗教観を尊重しつつ、新しいアプローチの提

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キーが1つしか使えないとしたら?:Claude 3 vs Gemini Advanced vs ChatGPT-4

キーが1つしか使えないとしたら?:Claude 3 vs Gemini Advanced vs ChatGPT-4

この記事ではClaude 3と、Gemini Advancedと、ChatGPT-4に同様の質問をして、その反応を確認する内容となります。
具体的に、もしもキーがnつしか押せないなら、という問いをして、その結果を確認するものです。

興味深いのは、Claude 3とGemini Advancedが意外と似た回答をしていました。
Claude 3はGoogle社(親会社はAlphabet社)の出資も

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AIと一緒に思いを馳せる:60年前の1960年代と、60年前の2024年を振り返る

AIと一緒に思いを馳せる:60年前の1960年代と、60年前の2024年を振り返る

もし自由に好きな時代や性別、年齢に変わってその時代を訪れることができるなら、どの時代を選びますか?

このテーマに沿って、チャットAIのClaude 3と行った会話をまとめた記事です。

注意点として、1960年代については、自分の誕生よりも遥か前のことですので、話される内容には史実との差異が生じる可能性があります。正確な歴史情報につきましては、教科書等を確認いただくことをオススメします📖

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【創作】2040年のニュース記事・内容予想 3つ

【創作】2040年のニュース記事・内容予想 3つ

2040年はどのようなニュース記事が世間を騒がせるのでしょうか。
実際にありそうな内容として、ちょっと予想した創作記事3つです。

※使用されている名前、社名等は創作です。
仮に実在したとして、それらとは一切関連はありません。

【特別報道】遠隔バイト、実はAIが代行?- 「VW株式会社」の衝撃の実態2040年6月21日

東京 - 肉体労働や接客の分野で急速に進化を遂げた遠隔操作ロボットやAIの

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AIが普及した最も遠い未来に、最後まで残る仕事2選

AIが普及した最も遠い未来に、最後まで残る仕事2選

最終的には全て、人間の仕事はAIにより代替可能になると言われていますが、それでも残る仕事があると私は考えています。
その仕事は何なのか、解説および考察する記事となります。

また、その世界におけるエンタメの可能性についても軽く触れます。

結論から言えば、最終的に残る仕事は2つあり、それは「Responsibility Facilitator(責任ファシリテーター)」と「Authorization

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