能登から認知症の父がやってきた(22)
実家で無事住めることを確認して、ご褒美に金沢でまいもんをたっぷり食べ、英気を養って東京に戻ったとたん、父の便の介助が待っていた。便秘気味だったくせに、なにも帰ったその日にしなくてもいいのに。介護は待ったなしだ。シャワーでお尻を洗い、おむつをはかせて寝かせると、どっと疲れが出た。
もう能登に帰ってもいいのだが、母が東京で鼠径ヘルニアの手術をすることになったので、1ヶ月くらい延ばすことになった。以前から症状があったのだが、能登の病院では血糖値を下げなければ手術できないとずっと言