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精神科入院エピソード集(たななこんぶ著)

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精神科に7度入院した中で出会ったこと・感じたことのお話集です。《たななこんぶのサイトマップ》カテゴリ2です。
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#発達障害

ASD同士共感した人生の例え話「三輪車」

ASD同士共感した人生の例え話「三輪車」

7回目の精神科入院の時に出会ったASDのYちゃん。
前回のお話はこちらをご覧ください↓↓

今回は、ASDのYちゃんとのお話、第2弾です。

テーマは「私たち、そんな器用に生きれません」。

人生を「三輪車」に例えて、「そうそう!」とすごく共感し合いました。

紙に書き出しながら、「ここはやっぱこうだよね!」など、修正もして喋っていました。

今回はそのやりとりの紙の再現です。

はじまりはじまり

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【精神科入院】薬の行列(あるある)

【精神科入院】薬の行列(あるある)

精神科に入院したらあるあるの世界、
でも一般的には知られていないお話をさせていただきます。

何かというと、精神科特有の、服薬方法です。

※あくまでも私の通う病院の例にすぎません。ご了承ください。

1. 薬の管理は厳重にまずは、入院したことのある方、内科や外科が多いと思いますが、
どんな光景だったっけ?
と、思い出してみてください。

おそらく、食事をとった後、何日分か入った紙の袋の中から、

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【精神科慢性期病棟】火災報知器、押したがる

【精神科慢性期病棟】火災報知器、押したがる

消化器の上によくあるボタン。

火事を一斉に知らせることができるボタン。

その名も、「火災報知器のボタン」。

今回は、精神科入院の中でも、慢性期病棟のあるあるをお話します。

話は外れますが、やんちゃ盛りの中学生が、調子に乗って、火災報知器ボタンを押していた、

なんて経験、ありませんか?

ジリリリリーーーーー!

と鳴り響くやつです。

たななこんぶはあって、生徒指導の先生に怒られている場

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自閉症スペクトラムの意味、理解できていますか?〜たななのASDと反対のASDちゃんを例に〜

自閉症スペクトラムの意味、理解できていますか?〜たななのASDと反対のASDちゃんを例に〜

こんばんは、たななこんぶです。

7回目の入院で、初めて、ASDの中でも、私と同じ「広汎性発達障害」の患者さん(Yちゃんと呼びます)と出会いました。

だけど、興味・関心事はまるっきり(ほぼ)反対なのです。

よく「あなたもASD?嬉しい〜、私もASD!」という場面に遭遇すると思うのですが、
それはASDを理解できているかと問えば、理解度60点くらいだと思います。

今回は、たななこんぶとYちゃん

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【精神科】入院中の自分の居場所〜給食の座席をめぐって〜

【精神科】入院中の自分の居場所〜給食の座席をめぐって〜

おはようございます、たななこんぶです。
今回は、精神科病院入院中の給食風景の一部をお伝えできたらなと思っています。

1. 初入院は給食からスタート

初めて精神科病院に入院して、最初のミッションは「給食」でした。

“食事すればいいんでしょ?”

そう思っていました。

実は違います。食べるためには座席が必要です。

そこに問題があります。

話を進めましょう。

2. 暗黙の了解を察知しよう

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