稲井たも

37歳、編集者 - 9歳の頃からずっと詩を書き続けています

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37歳、編集者 - 9歳の頃からずっと詩を書き続けています

記事一覧

【ときめきミネラル #2】陽キャの殿堂 ゴールデンヒーラー

めちゃくちゃ黄色い。テンション高そう。写真に映るのは、ゴールデンヒーラーという石である。 ゴールデンヒーラーもスピリットクォーツ同様にクォーツの一種であり、水晶…

稲井たも
3年前
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【ときめきミネラル #1】精霊の宿るスピリットクォーツ

まえがき  これからしばらくの間、鉱石についての記事を書くことにする。          小学生のころに連れていってもらったスミソニアン博物館の来日展で、初めてち…

稲井たも
3年前
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デートをかさねて

1度目のデートが上手くいくと、次のデートが怖くなってしまう。1度目までは私でも上手くやれる。ZOZOでランキング入りしているワンピースを買って、アクセサリーショップで…

稲井たも
4年前
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孤独のサンクチュアリ

ひとりぼっちは嫌だなあと思う。でも、だれでもいいから側にいてほしいなんて思ったことはない。 ひとりぼっちになった時はよく床に横になって泣いていた。猫の冷たい鼻…

稲井たも
6年前
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お姉ちゃん、結婚してないの。

先日、10年ぶりに会った16歳の弟に「なんで、なっちゃんはその歳で結婚してないの?」と聞かれた。 その場では「ブルゾンちえみだからだよ」(=キャリアウーマン)と答…

稲井たも
6年前
7

あの女(ひと)

白いシーツにくるまって、大人の女性に「これ、なんだか分かる?」と質問をされた。女性は手に私のリカちゃん人形を持っていた。リカちゃん人形は服を脱がされて、つるりと…

稲井たも
7年前

自分のなかの、ふたつの性

私は男も好きだし、女も好きなので、たとえば「好きな男性はいるの?」と聞かれてもしっくりこないし、「レズなの?」と聞かれても、違う。「バイ(バイセクシュアル)なの…

稲井たも
7年前
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【ときめきミネラル #2】陽キャの殿堂 ゴールデンヒーラー

【ときめきミネラル #2】陽キャの殿堂 ゴールデンヒーラー

めちゃくちゃ黄色い。テンション高そう。写真に映るのは、ゴールデンヒーラーという石である。

ゴールデンヒーラーもスピリットクォーツ同様にクォーツの一種であり、水晶の中に含まれる鉄やマグネシウムが、鮮やかな黄色や赤の色彩を生み出している。写真のゴールデンヒーラーは原石をタワー上にカットしたあと、丁寧に研磨している。「MADE IN BRAZIL」のシールが貼ってある通り、ブラジル産だ。(アメリカのア

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【ときめきミネラル #1】精霊の宿るスピリットクォーツ

【ときめきミネラル #1】精霊の宿るスピリットクォーツ

まえがき  これからしばらくの間、鉱石についての記事を書くことにする。    
    
小学生のころに連れていってもらったスミソニアン博物館の来日展で、初めてちゃんと鉱石を見た。それまでは多摩川の河原に落ちている黒や灰色の石しか知らなかったから、地質や気候などが異なるだけでこんなにも豊かな色や形が生まれるのかと子どもながらに感動した。展示の帰りにお土産に買ってもらった石を、嬉しくて口の中に放り込

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デートをかさねて

デートをかさねて

1度目のデートが上手くいくと、次のデートが怖くなってしまう。1度目までは私でも上手くやれる。ZOZOでランキング入りしているワンピースを買って、アクセサリーショップで売っている1000円もしない金メッキのピアスをつけて、5センチくらいのヒールを履いておけばいい。過去の恋愛について聞かれても、くわしく話す必要はない。会計時には財布を出すフリをしておく。
でも2回目のデートには、私はスニーカーを履いて

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孤独のサンクチュアリ

孤独のサンクチュアリ

ひとりぼっちは嫌だなあと思う。でも、だれでもいいから側にいてほしいなんて思ったことはない。

ひとりぼっちになった時はよく床に横になって泣いていた。猫の冷たい鼻先を頬に感じて、やっと自分にも血が通っていることを思い出す。あの頃は、人並みに幸せになりたかった。そもそも幸せの実体なんて知りもしなかったけれど。ただ家に帰って、だれかとご飯を食べるとか、その日のことについて話すとか、「おやすみ」と言葉を

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お姉ちゃん、結婚してないの。

お姉ちゃん、結婚してないの。

先日、10年ぶりに会った16歳の弟に「なんで、なっちゃんはその歳で結婚してないの?」と聞かれた。

その場では「ブルゾンちえみだからだよ」(=キャリアウーマン)と答えたけれど、私ほど大きな可能性を持った人間はいないのだよ、と姉は自尊心を見つめている。

きみは16歳だろう。恋をして、それが実れば、付き合ったり、結婚したりすると思っているだろう。私もきみくらいの歳のころはそう思っていたよ。きみは

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あの女(ひと)

あの女(ひと)

白いシーツにくるまって、大人の女性に「これ、なんだか分かる?」と質問をされた。女性は手に私のリカちゃん人形を持っていた。リカちゃん人形は服を脱がされて、つるりとしたプラスチックの肌をあらわにしている。女性の指は人形の胸を差し、その指が人形のへそから下に移動したとき、私はなにも答えられなかった。女性は「見てみる?」と言って、自分の服を脱ごうとした。そのとき義母が「やめなよ、子ども相手に」と笑いながら

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自分のなかの、ふたつの性

自分のなかの、ふたつの性

私は男も好きだし、女も好きなので、たとえば「好きな男性はいるの?」と聞かれてもしっくりこないし、「レズなの?」と聞かれても、違う。「バイ(バイセクシュアル)なの?」と聞かれれば面倒くさいから、そうだと答えるけど、正直それも正解だとは思わない。私は、自分がパンセクシュアルだと思う。

パンセクシュアルとは、全性愛を指す。好きになる対象は男でも女でも、そのどちらのジェンダー(性自認)に属さなくても良い

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