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【ときめきミネラル #1】精霊の宿るスピリットクォーツ

まえがき  

これからしばらくの間、鉱石についての記事を書くことにする。    
    
小学生のころに連れていってもらったスミソニアン博物館の来日展で、初めてちゃんと鉱石を見た。それまでは多摩川の河原に落ちている黒や灰色の石しか知らなかったから、地質や気候などが異なるだけでこんなにも豊かな色や形が生まれるのかと子どもながらに感動した。展示の帰りにお土産に買ってもらった石を、嬉しくて口の中に放り込んだのを覚えている(飲み込まなくてよかった)。食べてしまいたいくらい可愛い。私にとって鉱石はキャンディと変わらない存在だ。

最近また鉱石をよく眺めるようになり、あのときの興奮がよみがえってきた。石に対するときめきのメモ、を留めておきたい。「ときメモ」でもいいけど、だれかに怒られそうだから「ときめきミネラル」にしよう。ダサいけど。キャッチーだから。 

色もいわれもファンタジックなスピリットクォーツ

今日のキャンディは、ライラック色がチャーミングな「スピリットクォーツ」だ。南アフリカで採取されるクォーツで、サボテンのトゲのように見える結晶から「カクタスクォーツ」とも呼ばれる。いろんな呼び名があるが、実際はアメシストの変種といわれている。 

地元部族の間では「結晶に精霊が宿る」と信じられ集団瞑想などにも用いられるらしい。その一方で「現地で売られているスピリットという洗剤に色が似ていたから、スピリットクォーツと呼ばれるようになった」という説もあり、謎は深まる。

石にはそれぞれ意味があるらしい。スピリットクォーツには、ストレスやトラウマを和らげる癒し作用があるといわれ、潜在能力や直感力を高め、物事の本質を見極める力を呼び起こすとのことだ。 

石の意味が本当かどうかは、信じたい人が信じてみればいいし、「単なる石じゃん」と思うなら自然の生んだ造形美を愛でるだけでいいと思う(ただ私は、今後もときめきミネラルに石の意味をつづる。それがあったほうが記事として充実するだろうから)。 

ちなみに大人になったので、もう石は口の中に入れません。

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